霊仙山(米原市・多賀町)

カルストとクマザサの高原が広がる山

木彫の里と呼ばれる米原市上丹生から丹生川に沿って上っていくと、川の対岸に屏風岩が現れる。ゆるやかな山道を歩くと、途中から川に水の流れが現れる。 歩き始めて一時間あまり経つと、水の瀬音が聞こえてくる。漆ヶ滝である。滝の右側を巻くように登り、そこから尾根までは、明るい広葉樹のなかを歩く。尾根に出ると、 クマザサと石灰岩におおわれた、なだらかな高原が山頂まで続いている。最初のピークは経塚山と呼ばれる。昔、霊仙山にあったという霊山寺が廃寺になったとき、 仏像や経典などを埋納したところだという言い伝えがある。経塚山からいったん鞍部に下り、再び登り返すと山頂に到着する。眼下に北近江の野が広がり、その向こうにびわ湖が横たわっている。 すばらしい眺望を楽しんだ後、再び経塚山まで戻る。ここで来た道と分かれて、左手に進むと、醒井養鱒場方面への下山路である。クマザサにおおわれた道を経て、急な崖を通り越すと、 あとは廃村になった榑ヶ畑まで広葉樹のなかの明るい道だ。

データ

 

標高:1084m

 

参考タイム:屏風岩(70分)漆ヶ滝(60分)避難小屋(20分)経塚山(20分)霊仙山(20分)経塚山(15分)お虎ヶ池(60分)汗拭峠(15分)林道出合(60分)醒井養鱒場

 

アプローチ:屏風岩登山口へ、名神高速道路米原ICから車で15分

 

周辺の見どころ:醒井養鱒場で育てられるイワナやアマゴ、ニジマス、ビワマスを観察できる

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