荒神山(彦根市)

白亜紀の火山活動で生まれた神の山

荒神山の尾根がゆるやかに北へ伸びて、宇曽川と接するところに唐崎神社がある。荒神山への登りは、ここから始まる。 神社から尾根沿いに歩きやすいハイキングコースが整備されており、照葉樹が繁る林のなかを登っていく。やがて右手の眺望が開け、干拓地とびわ湖が一望のもとに広がる。 多景島がびわ湖にぽっかりと浮かび、背後にうっすらとした竹生島の島影が見える。林道を横切り、山道を登っていくと、荒神山神社のある山頂に到着する。 荒神山神社は、火産霊神という火の神様を祀っている。荒神様は、火とかまどの神様、台所の神様として古くから庶民に親しまれてきた。6月30日の水無月大祭には、多くの人たちで賑わう。 帰りは来た道を少し戻り、途中で「Eコース」と書かれた標識に沿って右手へ下りていく。下山路には人の背丈を越える巨岩が点在している。火砕流が冷えて固まった流紋岩だという。 荒神山は、およそ一億年前、白亜紀の火山活動によって生まれた山なのだ。やがて、眼下に少年自然の家のフィールドアスレチック場が見えてくる。

データ

 

標高:284m

 

参考タイム:唐崎神社(30分)展望台(20分)荒神山神社(10分)三等三角点(30分)少年自然の家

 

アプローチ:唐崎神社へ、名神高速道路彦根ICから車で20分

 

周辺の見どころ:麓に親子の野外活動施設である荒神山自然の家がある。

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