清滝山への登りは、徳源院と隣の清滝神社の間から始まる。雑木林を抜け、小さな流れをさかのぼって、ジグザグの山道を登ると尾根に出る。 ここからゆるやかな尾根を歩くと山頂する。まず目を奪われるのは、伊吹山と霊仙山の圧倒的な大きさである。北に白銀に輝く伊吹山、南には鏡餅のような山容の霊仙山。 その勇姿が、目の前に迫ってくる。山頂の隅には、お地蔵様が祀られている。清滝では、毎年お盆の夜に大松明という火祭りがある。若者たちが大松明を担いで、山道を駆け下りる勇壮な行事である。 若者たちは、お盆の日、お地蔵さんの前でお酒を酌み交わし、暗くなるとお地蔵さんの灯明を持って山を下り、中腹で大松明に火をつける。下山路は、灯明が下りる道を辿る。 登ってきた道とは反対の方向になる。山頂からしばらくは、雑木林が広がるなだらかな尾根道が続く。やがて「山の神」と記された標識が立っており、そこからは少し急坂になる。 屋根道30分ほど歩くと、清滝の集落の東に出る。徳源院は集落の西にあたり、ぐるっと、一周してきたことになる。
標高:439m
参考コースタイム:徳源院(40分)尾根(10分)清滝山(30分)徳源院
アクセス:徳源院へ、名神高速道路米原ICから車で20分、JR東海道線柏原駅から徒歩20分
周辺の見どころ:登山口の徳源院は京極家の菩提寺で、京極道誉ゆかりのシダレザクラがある