金糞岳(長浜市)

冠雪の白山や北アルプスを望む山

春、湖北の野から東に連なる山々を望むと、遅くまで雪を頂いた双耳峰の金糞岳が見える。雪が多いから、流れ出る水も豊かである。 最奥の集落である高山町の上流には、水神を祀る白龍神社がある。そばにある堂来生水と呼ばれる湧水は、尾根上にある夜叉ヶ妹池が水源だという伝承がある。 枯れることのない湧水は、金糞岳の雪深さのおかげだ。鳥越林道ができるまで、金糞岳はアプローチの長い山だった。登山口の二股から草野川の源流をさかのぼり、 コモリの頭、小朝の頭、大朝の頭と、三つのピークを経て山頂へ向かうと、歩行時間4時間もの登りになった。しかし、鳥越林道ができて、気軽に頂上を極められる山に変わった。 登山道に絡むように林道が伸び、コモリの頭と小朝の頭の手前で、登山道と林道が二度出会う。そして、鳥越峠からは、バイパスの登山道が付けられ、 小朝の頭を過ぎたところで従来の登山道と合流する。鳥越峠から頂上までは一時間足らずで登れる。一面がクマザサに覆われた山頂からは、御嶽山や白山、 乗鞍岳といった雪を頂く三千メートル級の峰が望める。

データ

 

標高:1317m

 

参考タイム:鳥越峠(45分)金糞岳

 

アプローチ:鳥越峠へ、北陸自動車道長浜ICから車で1時間30分

 

周辺の見どころ:鳥越林道の起点にバンガローなどが完備した高山キャンプ場がある

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