びわ湖・湖北の山・花・樹・水そして人

小路に映える流れるような花房

長浜の街なかにある善隆寺は、秀吉時代からの町名でいえば鍛冶屋町という小路にある。 往時は、鍛冶を職業とする町民が多く住んでいたのだろう。いまも、どことなく職人町の雰囲気がただよう。 フジの花が咲くころになると、善隆寺は華やかな雰囲気に包まれる。通りに面した門の屋根から、美しい紫色の花房が流れるように垂れて、 道行く人の目を楽しませてくれる。４月末から５月初めの連休中に見ごろを迎えるが、その時期になると門が開けられるので、 境内に入って藤棚の下でその色と香りを味わうことができる。

データ

花の見ごろ：5月初旬〜5月中旬

善隆寺：長浜市元浜町、JR北陸本線長浜駅から徒歩10分

周辺の見どころ：善隆寺の一本西の通りが北国街道、一本東の通りに曳山博物館がある。