廣峯神社のニリンソウ

ニリンソウ
ウメの花のような二輪の白花

中河内は、近江最北端の村である。越前と近江を結ぶ北国街道が通り、江戸時代には本陣が置かれ、今庄宿と木之本宿の間の宿として栄えた。 越前との国境にある栃ノ木峠には、樹齢5百年という栃の巨木がある。大型連休が始まる頃、中河内の鎮守である廣峯神社の境内に、ニリンソウの花が咲く。 同じ頃、少し離れた湿地では、座禅草の花も満開を迎える。加えて、神社の背後に広がる林の中で雪椿の真紅の花も見られる。雪国の春は、一度にやってくる。 中河内では、8月16日の野神祭に廣峯神社の境内と北国街道で、太鼓踊りと附け奴振りが奉納されていたが、過疎化により今は見られない。残念だ。

データ

 

花の見ごろ:4月下旬〜5月中旬

 

廣峯神社:長浜市余呉町中河内、北陸自動車道木之本ICから車で30分

 

周辺の見どころ:北にある栃ノ木峠は戦国時代に柴田勝家が越前と安土を結ぶ道として開いた

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