古刹をつつむ春霞のような花
春、蓮華寺を訪れると、本堂をとりまく山裾が一面の薄紫に彩られる。ツツジの仲間は多彩だ。春から初夏まで、次々といろんな種類の花が咲き続ける。 ツツジの語源は、「続き咲き」から来ているのだという。なかでも、もっとも早く咲きはじめるのがミツバツツジである。その名は、枝先に菱形の三つ葉をつけることから名づけられたというが、 葉は花が終わった後に芽吹く。満開の頃は庭をとりまく背後の山が薄紫色の春霞でおおわれたように映える。
花の見ごろ:4月上旬〜中旬
蓮華寺:米原市番場、名神高速道路米原ICから車で5分
周辺の見どころ:番場は中山道62番目の宿場町で、往時の町並みが続く。