雨森芳洲庵のヒトツバタゴ

ヒトツバタゴ
枝一面に雪を被ったような花

ヒトツバタゴは、大型連休の頃になると、枝一面に雪が被ったように白い花をつける。近くで見ると、切り紙細工のような細長い形をしている。 別名ナンジャモンジャノキともいわれるが、何の樹なのかを知らない人が、たまたまつけた俗称が一定の地域の伝承として広まった。 自生する地域は、対馬と木曽川流域にほぼ限られている。芳洲庵のヒトツバタゴは、友好の記念として対馬から贈られたものである。 対馬の北端にある鰐浦の海岸沿いには、3千本というヒトツバタゴの大群落があるようだ。朝鮮半島はわずか50キロ先の地である。 この樹の本来の自生地は中国と朝鮮半島だというから、鳥が実を運んだのかもしれない。

データ

 

花の見ごろ:5月初旬〜5月下旬

 

雨森芳洲庵:長浜市高月町雨森、北陸自動車道木之本ICから車で10分、JR北陸本線高月駅から徒歩45分

 

周辺の見どころ:雨森の集落は美しい村づくり活動が盛んで、集落を流れる川に水車が回り、鯉が泳ぐ。

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