山門水源の森のミツガシワ

ミツガシワ
氷河時代の美しい贈り物

福井県境に近い長浜市西浅井町の山中に、山門湿原と呼ばれる高層湿原がある。ここには、氷河時代の生き残りといわれる 貴重な植物ミツガシワが自生している。山門湿原が生まれたのは約3万年前。断層の活動によって窪地ができ、湿地化したところにミズゴケなどが繁殖。 それらが積み重なって泥炭層が形成され、湿原にしか見られない植物が生きてきた。残念なことに、芽を鹿などが食べてしまうことから、 湿原でミツガシワを見られることが少なくなった。代わりに、森の入口にある「やまかど森の楽舎」のビオトープで、ゴールデンウィークの頃、 白い可憐な花を愛でることができる。

データ

 

花の見ごろ:4月下旬〜5月上旬

 

山門水源の森:長浜市西浅井町山門、北陸自動車道木之本ICから車で20分

 

周辺の見どころ:山門の集落に重文の十一面観音立像と仏頭を収蔵する和蔵堂がある。

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