びわ湖・湖北の山・花・樹・水そして人

神社の境内に咲く春の妖精

カタクリの花には、春の妖精という言葉がふさわしい。出会うたびに、自然はこんなにも可憐な造形を見せてくれるのかと感心する。 岡高神社のカタクリは、本殿をつつむように広がる林のなかに群がり咲いている。林のまわりには七尾山へ続く丘陵と畑が広がり、民家が点在している。 境内では子どもたちが戯れ、社守りの古老が落ち葉焚きをしている。そんな風景のなかにカタクリの花がある。 神社は素盞鳴命とともに菅原道真を祀り、旧下草野村十五か村の総社として栄えてきた。北ノ郷町の通り沿いに「郷社　岡高神社」と刻まれた石柱が立っている。

データ

花の見ごろ：3月末〜4月上旬

岡高神社：長浜市北ノ郷町、北陸自動車道長浜ICから車で15分

周辺の見どころ：近くに浅井歴史民俗資料館があり、浅井三姉妹や長政などの歴史がわかる。