小堀遠州ゆかりの寺に映える花
近江孤篷庵は、小堀遠州の没後間もなく小室藩小堀家の修禅、菩提道場として創建された。 しかし、江戸後期に小室藩が改易になると、寺も衰退の一途をたどり、明治初期には無住の寺となってしまった。 荒れ果てていた孤篷庵を再興したのは、定泰和尚である。あるとき、孤篷庵に定泰和尚の知人が二株のリンドウを持ってこられた。 庭の片隅に植えられた株は、翌年の秋にはいくらか増えていた。そして年を経るごとに株が増えていき、 枯山水庭園の苔を覆うほど青い花が埋めつくすようになったという。
花の見ごろ:9月中旬〜10月上旬
孤篷庵:長浜市上野町、北陸自動車道長浜ICから車で20分
周辺の見どころ:隣の素戔嗚命神社の境内に、樹齢400年という見事な老藤がある。