Googleタイムラインの不思議


 今回、大腸癌の治療の為に我が家から直線距離約50Kmの藤田医科大学病院に11日間入院した。日頃、スマホでGoogleマップタイムラインを使ってきているから、タイムラインの記録はどうなっているかなと調べてみると????。


    想像もしなかった位置だ。ここは、どこ?

 具体的には、下図のようにアフリカのガーナの南、ギニア湾の南大西洋の赤道上に自動車のアイコンが表示されていた。

4月26日 入院の為、自宅から藤田医科大学病院まで移動しているから、こんなはずは無い?。

                
          4月27日(日)夜に確認(自動車のアイコン)


            
  上記の様な表示を無手勝流に色々と試した結果、上2つのデータになってしまい、元に戻せなかった。4月27日からのデータは、帰宅するまでそのままのして置こうと決め、今日も同じと見守った


 そして、退院する日の朝までガーナ沖の赤道上に留まっていた。


 5月6日午前中に退院 帰宅
        
 帰宅して、その移動コースを確認してみると、正常で国道23号線経由をしっかりと表示していた。間違いない、病院を出発してまもなく、10日間もコーヒーを味わえなっかたのでコーヒー屋さんに飛び込んだ。

 4月26日の入院時は、少し違うが、国道23号、国道1号を経て、透明音羽蒲郡ICから伊勢湾岸道豊明IC経由で病院に向かった、この表示とは、少し違うが同じ起点、終点でとなる。

 3月8日開通した名豊道路(国道23号線バイパス)は、下りの終点豊明インターの渋滞を考えると時間の計算はできない。時間を確保する場合は、東名、伊勢湾岸を使うの方が懸命だ。走行距離は、ほとんど変わらず、通行料金だけだ。(時は、金なりか?)


 藤田医科大学に入院していた時のデータは、どうなったかと確認してみると、何と藤田医科大学の病棟A棟を正しく示している。入院病棟の中での行動範囲は、、床上(平面上)で約東西約50m、南北30m以内しか移動していない。入退院時でも受付フロアーを100m位の平行移動しかしていない。
        
 4月27日〜5月5日まで入院していたA棟が、上図の様に表示されるようになった。



 改めて、ガーナ沖の位置を考えてみて、地図からその北にはイギリスが位置しているのが判る。これは、と思って、地図を拡大してみると、予想通りグリニッチ天文台があった。

               

 つまり、この自動車のアイコンの位置は、赤道上に表示されているから緯度0度、経度0度の位置なのだと想像した。

          
   直線を北に描いてみると一目瞭然だ。グリニッチ天文台を通る。  ヌル島の場所に浮かぶ海洋気象ブイ

 右の画像は、かつてグリニッジ子午線の基準になっていた、グリニッジ天文台旧本館北面の窓。現在の本初子午線はこの窓の中心から東に約102.5mの位置を通過している

 調べて見ると、「Null Island」という架空の島が、定義されている。緯度0度、経度0度の特異点である。形式的に定義された島で「1メートル四方の島」なのだが、地図上には表示してはならないと決められている。実際の海上の位置には、「Station 13010-Soul」という名前の海洋気象ブイが設置されているそうだ(出典:Wikipedia)




  推察

 これらの現象から、Googleマップのタイムラインは、この緯度0度、経度0度を起点として現在位置を演算していると想像できる。そして、或る位置に長時間留まっていると位置の変化が無いので演算できなくなり、基点を表示するようになっているのだろうと推察した。これは、退院して移動を始めたならば、正しい位置を表示するようになった事からも想像できる。
 4月26日のデータは、やみくもに修正した為、移動記録無しの状態となり、復元できなかった。
 
 この「Null Island」の解説にも、地図ソフトで座標指定エラーの発生時の処理に支障の出ないように形式的に扱う為に定義されたともあった。






                                 

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