モチつき

 お正月を迎える準備で年末の恒例の風物詩です。薪を割り、釜戸でマキを燃し、石臼で杵を振り上げて搗きます

 令和3年12月18日を持って最後の餅つきとしました。

餅つきを再開しておおよそ30年、年齢からくる下肢の衰えは、何ともしがたく、更に黄色靭帯骨化症の為に左足の衰退は著しく、左足が踏ん張ってくれなくなりました。決心しました。

  釜戸の修理  (2017.12.28追記)

と言っても、焚き口の中のロストルを交換しただけ

 何せ。私がこの家に引っ越してきた時は、小学校3年の秋。この頃は、まだまだ、現役で朝夕の食事は、この釜戸で作っていた。
   
 それから、確かではないが、昭和40年頃まで使っていたような気がする。その後、この釜戸をLPガスのコンロ台として今日まで使って来た。それで、釜戸を破棄することなく生きながらえて事となった。
 
 一昨年に右肩の肩健板石灰化症の為、断腸の思いで中止した以外は、約30年位続けている

 ひと臼の時間は、おおよそ30分で約10程休んで次の臼を搗く行程で繰り返すのである。今年は、ひと臼終了後、肩で息をするようになり、より歳を感じた。


 さて、数年前、画像のようにまず右側の焚き口のロストルが、寿命を迎えた。「餅つきもこれで終わりか?」と、頭をよぎった。
しかし、よくしたもので「さあどうしようと?」考えていた時、3.5MHzでのラグチューで話したところ、奈良の局からこんな寸法の鋳物のロストルがあると話が出てきた。たまたま、参加するミーティングの前だったことから、ミーティングに持ってきてくれることになった。

    
 ロストルが、こんな状態に破損                 いただいたロストルを焚き口の寸法に切断

    
 心がけが良いのか、奥行きの長さはぴったりなので横幅を切断して、焚き口に収めた。(画像のようにぴったし!)


上記の修理?をして、覚悟をしていたが、昨年の餅つき後、左側のロストルも同じ状態に破損してしまった。

 これは、今年(平成29年)の修理
    
 ロストルが、錆び落ちてしまっている          初日の出を一緒に見る仲間から貰ったロストル

    
 こちらも、横幅があつらえた様にぴったり、長手の方向を切断しただけでこのとおり



 今年も画像のように片肺運転になることなく、このとおり
   


 あと何年、あと何年と言い出してもう数年になる。

 齢70を越したのでほんとに後何年だろう。続けられる限りとは思うが?


 餅を袋に入れて、引き伸ばす伸ばし棒は、以前から直径3cm程の丸棒でやってきたが、今年になってふと思いついて、転圧をするなら直径の大きな物を使った方が、踏みつける効果が多きのではと呼び径65φの塩ピパイプを使ってみた。

 
 図のようにローラーの直径が大きいと段差を乗り越え易くなる。つまり、平坦に伸ばす力が、小さくて済む。


 思惑通り、この方が楽に餅を伸ばすことが出来た。






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前夜の準備
 
前日の夜に餅米をかして、一晩水に漬けておきます。我が家の分は、2臼で、他は友人に切り餅としておくります

臼の台
 
搗き易い高さになるように調整した台である
 薪にするべく頂いてきた材木を使ってこの台を作った。対角線に配置した角材は、この上にクッションとして乗せるタイヤの位置が、ヅレ無いようにするためのストッパーである。

以前に使っていた、伸ばした大きさになるようした型枠。

 袋に入れるようになった時、一時使ってみたが必要のないことが判ったので、今はお蔵入り。

切り餅の準備                    切り餅
   

 当地は、切り餅です。今は、こんな袋に入れて形を整えます。搗きあがった餅をこの袋に直ちに入れて、空気抜きをしながら袋一杯になるように伸ばします。以前は、下にある「ノシ板」に餅取り粉を播いてから、うどんや蕎麦を伸ばす要領で伸ばし棒を駆使してあの手この手で伸ばしていました。.
 丸一昼夜置いてから、包丁で切り餅にします。 定番は、大根を切りながらがですが、スポンジに水を浸して濡らしながら切りました
 自慢の餅となり、雑煮の餅は歯ごたえも十分でぐーんと伸びます。

子供が、3歳になった頃にせっかく餅搗きの道具が揃っていて、釜戸まで在るならば、子供に餅搗きの風景を思い出に作ってやろうと思い、数年休んでいた搗きを再開しました
 それから、友人を招いての餅搗き大会をしてきたが、気がついてみたら、ここ10年くらいは家族のみでの年末の風物詩になりました。
 この様に夫婦で餅を搗き、子供は釜戸で火の番をします

 平成になってからは、少し早いけれど12月23日(祝)にこの餅搗きをして、お世話になった方へお正月の雑煮に間に合わせるべく宅急便で送っています。
 後何年と思いながらの餅搗きでしたが、今では、可能な限りこの餅搗きを続けようと思っています

 しっかりと練り、おおよそ50回位搗くと餅の表面が、ふっと滑らかになり輝きだします。この滑らかになったことを確かめて、ただひたすら搗く事から全体をまとめるような搗き方に変えて仕上げます。
 経験から蒸し過ぎになるように蒸すことがコツで、ゆっくり搗いても大丈夫です

夫婦餅

予備煉り

搗く前処理として練ります。これが、大変です。手抜きするとうまく粉れない。もちが、伸びない事になってしまいます。

2升臼の鏡餅

知り合いにお歳暮として持っていく為に造ります
 市販の物を買って持ってくるのでは無く、自分で搗いた餅なので受け取れと言って置いて来ます。CDケースと比べると大きさが判ります。

釜戸の様子
 
昔懐かしいかまどです。現役で使ってはいませんが、年に一度の出番です。かまどにお釜と蒸籠に餅米を入れて積み重ねて、おかまからの蒸気(湯気)で蒸します。薪は、親戚の住宅会社からでる残材を頂いてきて、30センチ位の長さに切って、薪割りしてあります。
 火の番は、娘の当番です・

釜戸口
 
 蒸篭から湯気が吹き上がる迄、火をじゃんじゃん焼べます。ただ、薪を放り込むだけではだめで、理科で習ったように燃焼には酸素(空気)が、必要な事がよく解かります。空気の通りが良くなるように薪を組み合わせる様に並べてくべます

台にタイヤが、 載った状態
 
台にタイヤを乗せます。クッションです このタイヤの役割が微妙で、タイヤのクッションを使わなかった頃よりもうまく搗けるようになりました。杵を落とした時、このタイヤのクッションがより効果を発揮しているようです

臼と餅つきの道具
  
最後に石臼をタイヤの上に乗せます。石臼のヒビが気になりますが、 もう、10年来同じ状態です。
 準備として、搗き始める前に熱湯をいれて臼を暖めるのでヒビ割れから水が滲みだしています