携帯電話の電話帳の移行

 手持ちのガラケイの無線部分が、故障して通信が出来なくなり、携帯電話では無くなった。
 一応ドコモの携帯保証サービスに加入している。
 ドコモショップで故障の確認をして、交換を申し込み、翌日に交換品が届いた。が、大問題が、待ち受けていた。

           

上図の様に電話帳をSDカードを経由して、故障側の電話帳を交換品に復元作業で読み込ませた。
しかし、画像の様に日本語は、文字化けして使えない状態となった。
 
 SDカードをフォーマットして、再度行ってみたが全く同じで文字化けは直らない。
 登録数に若干の違いが有ったが、開いてみて電話番号で誰かは確認できる。しかし、照合がたいへんだ。

 何とも解決できないので、故障を確認したドコモショップに再度出かけ、店内のコピーサービス機器を使ってやってみたが、全く同じで文字化けは直らない。
 「Wifi、Bluetoothで作業でやってみてください」との提案が有ったが、そもそも通信機機能が故障しているのにどうやってやるのと聞いてみた。答えは、簡単だ。「うっ」と言って口ごもった。「有料になるが、こちらの係員で作業しても良いか」と確認にしてきたので、正常に表示するなら「有料で良い」と言って、係員に作業をさせたが、全く同じで文字化けしたままだった。あったりまえだ、料金は無料!。

 そして、ここで大問題に気付いた。ドコモの携帯保証サービスの係員は、私のSH-1Jと同等品ですと言って送ってきた機種には「Wifi、Bluetooth」の機能が、無いのだ。これでは、同等品では、無い。

 再び、ドコモの携帯保証サービスに連絡を取り、同等品では無いので「同等品に交換」する事を要請した。全くふざけた話が、帰ってきた。メーカーでは、販売しているのに「在庫が無い!」との回答だった。今回の保証サービスは、一旦キャンセルをして、時間を経てから再度申し込めと言って来た。入庫したら知らせるべきだと思うが、想定外の出来事らしく、入庫の連絡は出来ないの一点張りでラチがあかなかった。権限の無い担当者だから仕方ないか?。とは言え、ここで喚き散らしても何の効果も無い事を理解しているので、「記録だけはしっかり残せ。再度、連絡した時に同じ内容の故障の問合せをするようなことはするな!」念を押して電話を切った。

       それから、一か月、答えは同じだ。こうなりゃ、根競べだ

 同じ現象に悩んでいる人のあるだろうと思い、ネットをくまなく調べた。しかし、調べた範囲では見当たらなかった。こうすれば、電話帳を移行できる。※・VCFファイルは、※・CSVファイルに変換できると書いてあるが、携帯電話機が、読み込める※・VCFファイルを作るには、フリーソフトを使えとしか書いて無かった。試しにと思ってダウンロードしようとしてみたが、面倒くさいので止めてしまった。

 じゃーどうする 何とかしなきゃである

 仕事上に差しさわりが、出て来た為、オークションで中古を買い、一旦凌ごうと考えて、此処まで来たんだからやってみようとやってみた。

 ※・VCFファイルは、テキストファイルだ。難しい事を言わずに「メモ帳」の読ませてみた。読めた!。そして、保存もでき、携帯電話もデータ復元で読み込んだ。やはり、文字化けは、解消していなかった。
 が、チャンスは、きっと有ると信じて、読み込んだファイルをじっと読み解いた。

******************* 読み込んだ電話帳の内容 *******************
BEGIN:VCARD
VERSION:2.1
X-DCM-EXPORT:manual
X-DCM-ACCOUNT;DOCOMO:docomo;com.android.nttdocomo
N;CHARSET=SHIFT_JIS: 名前 (本人);;;;
SOUND;X-IRMC-N;CHARSET=SHIFT_JIS:ナマエ ホンニン;;
X-DCM-SOUND-ORGINAL;X-IRMC-N;CHARSET=SHIFT_JIS:ナマエ ほんにん;;
TEL;CELL:090-9999-9999
TEL;CELL:090-9999-9999
X-DCM-TEL-ORIGINAL;CELL:090-9999-9999
X-DCM-TEL-ORIGINAL;CELL:090-9999-9999
END:VCARD
BEGIN:VCARD
VERSION:2.1
X-DCM-ACCOUNT;DOCOMO:docomo;com.android.nttdocomo
N;CHARSET=SHIFT_JIS:自宅;;;;
SOUND;X-IRMC-N;CHARSET=SHIFT_JIS:アア;;
X-DCM-SOUND-ORGINAL;X-IRMC-N;CHARSET=SHIFT_JIS:アア;;
TEL;CELL:9999-99-9999
X-DCM-TEL-ORIGINAL;CELL:9999-99-9999
END:VCARD
*********************************************************

BEGIN:VCARDからEND:VCARD迄が、1件の電話番号のデータだ。カード型のデータベースの良く似ていて、1枚のカードで個々のデータが書いてあると同じだ。BEGIN:VCARDから読み始めて、END:VCARDに出会うと次のカードにBEGIN:VCARDからEND:VCARDに記入、これを繰り返し最後のカードまで読み込む。

   
   電話帳のイメージ(登録数だけのカードが有ると思えば良い)

 エクセルに※・VCFファイルを読み込ませる時、
 最初に下図の様なダイアログが表示される事から、Windows(ANSI) がどうも漢字コードらしい事が判った。
    

 試しにプルダウンしてみると下図の様になっていた。ここは、間違い無く漢字コードの指定欄だ
    


 メモ帳のファイルをよく見ると日本語の前に「N;CHARSET=SHIFT_JIS: 」と全てに書き込まれている。エクセルでは、「ANSI」、「SHIFT_JIS: 」のいずれを指定しても

 N;CHARSET=SHIFT_JIS: 名前 (本人);;;;
 SOUND;X-IRMC-N;CHARSET=SHIFT_JIS:ナマエ ホンニン;;

と表示される。何なんだこりゃである。「漢字コードを変えろと指定しても同じ様に読み込む。このWindows(ANSI)は、マイクロソフトが、勝手に「SHIFT_JIS: 」を拡張した物らしい。だから、エクセルで読み込んだ場合、表示される文字は、変化しない事になるらしい。

 オリジナルをしっかりと保存して、コピーで作業すれば元に戻すのは簡単だ。そして、やってみた
  それならばと、「SHIFT_JIS 」を「ANSI」に書き換えたファイルを作ってみた

******************* 書き換えた電話帳の内容 *******************
BEGIN:VCARD
VERSION:2.1
X-DCM-EXPORT:manual
X-DCM-ACCOUNT;DOCOMO:docomo;com.android.nttdocomo
N;CHARSET=ANSI: 名前 (本人);;;;
SOUND;X-IRMC-N;CHARSET=ANSI:ナマエ ホンニン;;
X-DCM-SOUND-ORGINAL;X-IRMC-N;CHARSET=ANSI:ナマエ ほんにん;;
TEL;CELL:090-9999-9999
TEL;CELL:090-9999-9999
X-DCM-TEL-ORIGINAL;CELL:090-9999-9999
X-DCM-TEL-ORIGINAL;CELL:090-9999-9999
END:VCARD
BEGIN:VCARD
VERSION:2.1
X-DCM-ACCOUNT;DOCOMO:docomo;com.android.nttdocomo
N;CHARSET=ANS:自宅;;;;
SOUND;X-IRMC-N;CHARSET=ANSI:アア;;
X-DCM-SOUND-ORGINAL;X-IRMC-N;CHARSET=ANSI:アア;;
TEL;CELL:9999-99-9999
X-DCM-TEL-ORIGINAL;CELL:9999-99-9999
END:VCARD
*********************************************************

 編集の置換で「すべて置換」と指定すれば、1000ヶ所有っても一瞬で全てを置換してくれる。


 電話帳のVCFファイルのファイル名は、バックアップ順にPIM0000X・VCFとなっているから、日付を確認してファイルをメモ帳で開いて、
 文字列「SHIFT_JIS」を文字列「ANSIにすべて置換を指示すれば良い。
 その後は、SDカードをに保存して、移行側の携帯電話にセットして電話帳復元を試みれば良い。

 SDカードを組み込み、電源を入れ、電話帳をを開いてみた


      成功だ!


 こうなると、ある面拍子抜けをした。ああでもない、こうでもない。VCFファイルだ、CSVファイルだと騒いだのに


 これは、私が、試みた事を忘備録として記載したもの。同様の作業を保証するものでもない。又、いかなる質問にも答えられない。単に出来ただけである。


  参考にしていただくのは自由である。但し、同じ作業を試みる場合、全てが自己責任での作業を自覚して欲しい。

  くどいが、いかなる質問、問合せには、答えられない。又、答えない。



                        

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