発電機の修理

10年以上になるはずだが、とある屑屋さん(今でいう廃品回収業者)の敷地に発電機が、2台野積みされていた。かねてから、非常用に欲しいと思っていたので、オーナーらしき人物に「あの発電機、、、、」と声をかけたところ「おー、大人のおもちゃじゃ、¥5,000円なら安いぞ」の声に奇妙に納得して言い値で買ってきた。

 物は、新ダイワ製のEG2200型で定格2,0KVA、60Hz

                   

 内燃機関のメンテナンスは、定期的にエンジンを始動して運転することが最も基本で重要なことである。この事は、十二分に承知しているから、約1か月位に一度は、数分間の暖気運転を行い、メンテナンスしてきた。しかし、しばしばエンジンは、起動しても「発電しない」ことが発生するようになって久しく、ここへ来て全く発電しなくなった。

 かなり古いものであるから、ネットを調べても製品として存在したことは、判ってもその回路図(接続図)を見つけられなかった。

                   
 コントロールボックスを分解して、調べてみると上記の画像の様になってる。
 フライフォイールからの線の導通あり、断線はあり得なかった。


 エンジンは、正常に起動するからイグニッション系は、異常なしだが、フライフォイール部分を確認するために清掃を兼ねて分解してみた。
    
  案の定、全く異常は認められなっかった。


 こうなると後部のハウジングを外して、調べることになる。

    
 始末の悪いことにこの後部ハウジングは、フレームに固定されていて、ボルト止めされていた。
 画像の様に本体ごと持ち上げて材木をかって後部のハウジングを外した。


    
 ブラシの取り付けの状態。これが、ブラシとは気が付かなったので、ハウジングごと外したが、幸いにもブラシに異常はなかった
 これが、ブラシユニットと判っていれば、これを外して調べるだけだった


    
  外側がベアリングで右になる奥側がブラシリング    見覚えのあるブリッジ整流器があった。

     
 外したブラシの状態。電極の寸法が、違う!    右の様に修正した。組み込み時には、もう少し良くなっていた。


                 

                 以外にあっけなく完了。ばっちりAC100Vの出力を確認



 実作業数時間で終わった。もう少し、手こずるかと思ったが、意外な結果だった。非常用の機器として安心して使える様になった。




 蛇足(忘備録)


 先日、友人に頼まれチェーンソーのキャブレターを交換したいとの要請があった。ネットで調べるには、型番が判らないとネットで売っているのか調べられないから、現物を持って来て貰った。

 状態を確認しようとエンジンを始動してみるとそれなりに始動する。しかし、暫くすると「プス、プス、、、、」と止まってしまう。確かに、キャブレターに十分燃料が来ていない。それではと、ダイアフラム式のキャブレターを分解しても異常は見つからない。


 待てよ? と 「以前に手持ちの仮払機であった、燃料が供給されないトラブル」を思い出し、このチェーンソーの燃料タンクを上にしてキャブレターから燃料パイプを外してみた。やっぱり、燃料がパイプから出てこない。もちろん、燃料コックは開いている。

 この仮払い機は、数年間ほって置いて再度の修理とキャブレターを分解し、フロートバルブもしっかり作動していることを確認して、始動すると一発で始動すた。良しと仮払い機を持ち上げ、作業を始めると暫くすると「プス、プス、、、、」と止まってしまう。

 また、キャブレターを分解してフロートバルブを調べても全く異常はなかった。

 燃料パイプを外したままで燃料コックを開けても燃料は出てこない。「ウーン」と唸るしかなかったが、何気なく燃料タンクのキャップを緩めた。その瞬間、燃料パイプから燃料が流れ出てきた!!!!

 つまり 燃料タンクキャップの通気行口が、詰まって空気が供給されなくて、燃料が止まってしまったのだ。

 判れば簡単で、対処方法は、使う時には燃料タンクのキャップを少し緩めて空気が通る様にすれば良いのだ。このチェーンソーも同じ現象であることを確認して、彼に現象を説明して返却した。

 これも、経験が生かされ一時間ほどで解決した。





                                  


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