2018年度活動方針

はじめに
大阪での全国大会は、テーマに添い、現地実行委員会、会員、参加者とで大きな輪を作り出しながら、子どもに本当に寄り添える大人へ成長するための学び合いの場となりました。しかし、この場を一過性のものにしては、私たちの成長はありません。
病弱教育に携わる教員の異動も激しく、入退院を繰り返す等の医療サイドの変化もあり、また家庭の状況も問題を抱えるケースが多くなる中、教員は学習の基になる子どもの生活にまで踏みこまず、貧困など生活のケアはスクールソーシャルワーカーに任せる、親の職業や家族構成など家庭状況を知らない、多職種との連携も単なる分担になって表面的になってきているのではないかという危惧もきかれます。また家庭養育の力も落ちてきて、親もサポートを求める力も落ちてきているのではないかという実態も話されています。
良い条件はない中だからこそ、まず教員が子ども・家族とつながり、教員同士がつながり、医療サイドとつながり、福祉関係者とつながり、継続的に学びの場を持つことの重要性がますます高くなってきています。大人が学び成長していくことが、子どもに本当に寄り添える力になっていくと考えます。

1.研究交流活動
昨年の総括と現状を踏まえ、2018年度は以下の重点に添って活動を進めていきます。
@最近の子どもの現状をより正確に把握するため、現場で子どもと接している医療、看護、福祉、教育の担当者たちの声を聞き、さらに研究者の協力も得て進めていくこと
A個々の教員の実践を積み上げていくこと
Bこれまで培ってきた病弱教育の専門性を伝えていくこと

(1)学習会
事務局主催でミニ学習会を企画します。また全国大会を成功させた大阪を始め地域での学習会の企画を援助します。
  また、研究交流誌で継続的に取り組んできている「病気の子どもの教育を切り拓いた『この人』に聴く」の一環としての学習会も企画予定です。

(2)学習交流会
  来年度の総会に合わせた学習交流会は、会員の要望、現状の課題に添った企画を進めます。会員の積極的な要望を期待します。

(3)通信の発行
  年4回発行を計画的に行います。会員のニーズを組み取るためアンケートや会員の積極的な情報提供を呼びかけ、掲載することで、会員相互の情報交換の場となるよう工夫します。

(4)研究交流誌の発行と研究活動の充実
(4-1)研究交流誌「病気の子どもと医療・教育」(25巻)の発行
企画会議で次号の概要を検討し、以下のように進めます。
次号内容〜全国大会報告
     学習会報告
投稿論文
(4-2)事務局を中心として、子どもたちの現状をより正確に把握するための調査研究を計画します。

2. 組織・運営
(1)入会よびかけ
 学習会等で積極的に入会を呼びかけます。
(2)運営
(2-1)事務局会議
原則年度初めと年度終わりの最低年2回の事務局会議を開催します。会の活動の充実のために必要に応じて学習会担当者会や縮小事務局会議を持ちます。メーリングリストも利用し、綿密な連絡と情報交換を行い、組織的な活動が行われるように努めます。また、事務局員の増員に努めます。
(2-2)世話人
総会で各地域の情報を報告するとともに通信等で会員に発信していきます。
また、世話人会・事務局会議を総会や学習会の開催とセットで行うなど地方の会員も参加しやすいように工夫をします。
(2-3)会の名称
持ち越し課題の会の名称については、会の存続とも相まって検討を進めていきます。

(3)広報活動
(3-1)ホームページの刷新も検討し、会の取り組みを宣伝します。
(3-2)会の紹介パンフレットを積極的に活用し、学習会等の案内時に、世話人、事務局員を中心に各団体(病弱特別支援学校、院内学級、保護者会、当事者の会など)に配布し、宣伝に努めます。
(3-3)総会、学習会開催時、会員所属の他の研究会等でテキストや交流誌、学習会の宣伝を積極的に行っていきます。

3その他
(1)関係団体との連携・協働
引き続き、関係する学会、研究会、研修会等の情報を通信等で会員に紹介します。また、関係諸団体との連携も強め、名義後援を相互に行うなど、連携・協働をすすめます。
(2)相談窓口の紹介
病気の子どもの教育等についての相談は引き続き、ホームページで相談窓口の紹介をします。