ZEPLISシリーズ ダウンロードページ 最終更新: 2012/8/6

 作者の鈴木康之氏(mail: suzuki-y@pluto.dti.ne.jp)のご厚意により、工学社『PiO』誌に掲載されたMZ-80K/C/1200/700/1500用シューティングゲーム “ZEPLIS” シリーズのMZTテープイメージを無償配布いたします。当時、多くのMZユーザーを熱狂させたこの名作シリーズを、昔を懐かしむ方はもちろん、リアルタイムではプレイできなかった方にも、ぜひ体験していただきたく思います。

 無償配布のお願いをご快諾いただいた鈴木康之様、ならびに今回の無償配布へのきっかけを作っていただいた(有)マインドウェアのMicky Albert様に、厚く御礼申し上げます。

ZEPLISシリーズテープイメージ Download
 GENOSS, ZEPLIS, ZEPLIS ][, ZEPLIS 3, ZELBUS, ZELDIS のテープイメージが同梱されています。
 GENOSSはMZ-80K/C/1200用とMZ-700/1500用でそれぞれ別イメージです。他は共用です。
 ZEPLIS ][, ZEPLIS 3, ZELDIS, ZELBUSは拙作のMZ-700用ちらつき防止パッチを適用したものを同梱しています。

2017/10/24追記作者の鈴木康之様による解説ページ「ZEPLISいろいろメモ」が公開されました! プログラムの解説・開発裏話など興味深い情報が掲載されています。


GENOSS / ZEPLIS / ZEPLIS ][ / ZELBUS / ZELDIS / ZEPLIS 3




GENOSS (PiO 1984年10月号掲載)

ストーリー
 オレ達が今回調査した星域の雰囲気は、すこしオレの癇にさわる所があった。地球から離れること256光年。赤い太陽の周りを15個の惑星が回っていて見るからに不気味な所だ。オレ達は太陽に近い星から順々に調査していった…。
 そしてレーダーに何か映ったとき、すでにオレは送信機のスイッチを入れていた。
 「戦闘用意!」
 オレはエンジンを点火し、仲間の機の先頭にたった。オレの愛機は最新型でビームの連続発射が可能だ。操縦装置は定評のある80K2型が使われており、700型も使えるが一部変更が必要だ。また、“マシラヒ”とよばれる星間物質を吸収することにより、数々の強力な攻撃ができる。これらを有効に使えば怖いもの知らずである。
 そのとき仲間の1機がやられた。畜生!! どうやら闘うしかないようだ。オレ達は太陽を背にしている。後にはひけない。
 「やってやる」
 オレはそうつぶやき、素早く操縦桿を引いた。

操作方法
MZ-80K/C/1200MZ-700/1500機能
U,H,M,Kカーソルキーファイター移動
JSPACEショット
Sゲームスタート
SHIFT+BREAKモニタに戻る

ゲームの内容
 編隊飛行する敵をショットで倒してください。「マシラヒ」を取得すると、さまざまなパワーアップ効果が得られます。





ZEPLIS (PiO 1985年2月号掲載)

ストーリー
 2013年、地球は未知のエイリアンにより侵略されようとしていた。連邦防衛軍はもう戦力のほとんどを失っていたが、最後の期待として新型戦闘機の開発を進めていたのである。
 そして、その戦闘機に搭乗すべき5人が選ばれた。俺はその一人であり、リーダー格でもあった。しかし、全人類の期待に応えようと次々に出撃した彼らだったが、4人とも戻ってはこなかった。
 勇敢な仲間たちであった。だが、今はそんなことを考えているときではない。残るは俺一人。全人類の最後の期待が俺にかかっているのだ。思わず操縦桿をにぎる手に力が入る。宇宙服を着ているが、その手は汗ばんでいる。落ちつけ、俺は自分に言い聞かせた。とそのとき、レーダーには赤い光が映り始めていた。

操作方法
MZ-80K/C/1200MZ-700/1500機能
U,H,M,Kカーソルキーファイター移動
J or SPACESPACEショット
Sゲームスタート
Aポーズ
!モニタに戻る

ゲームの内容
 ファイターを操り、編隊を組んで飛来する敵ZEPLISをショットで倒してください。ステージの最後には敵母艦が待ち受けています。敵母艦の破壊に成功すると、ファイターは捕らえられていた味方機とドッキングし、パワーアップします。初期状態のグレード1から、最大でグレード5までパワーアップできます。ミスすると初期状態に戻ります。

 ステージクリア後にはチャレンジングステージがあります。出現する20機のZEPLISをすべて倒すと、ステージごとに特殊なパワーアップが入手できます。特に、ステージ1,2のチャレンジングステージでパーフェクトを達成すると、ゲームオーバーまでファイターのショットが3連射に強化されるため、大いに攻略の助けとなることでしょう。

マシラヒ
 スコアがある状態になったときに現れます。取得するとファイターが1機増えます。






ZEPLIS ][ (PiO 1985年7月号掲載)

ストーリー
 巨大な真空の空間。どこまでも広がる闇に包まれたその黒と白とのモノトーンの世界に、ただ地球のみが青く美しい光を放っていた。俺はシートに身を沈め、キャノピーに写るその光景を眺めていた。暗いコックピットの中には、オレンジ色の表示管の文字がやけに映えてみえる。聞こえる音といえば、遠くから聞こえるエンジンのかすかな響きぐらいなものだ。
 奴が……あのいまいましい奴が来てからというもの、俺の生活は滅茶苦茶になってしまった。多くの友を失った。俺が一番頼りにしていたあの連中でさえ例外ではなかった。
 俺はしばらくパネルに手をかけたままボーッとしていたが、警報の音に我に返った。闘いのときがきた! そのとき、俺は体中に何か冷たいものが流れるのを感じとっていた。それはまるで地獄を前にした戦慄の如く、俺の体を、心を、駆け抜けていった。俺は思わず身震いした。今、俺の前には多くの人々の悲しみの声があった。その叫びがまるで何かでつながっているかのように、俺の胸の中に響き渡った。今、宇宙は光り、その輝きの中に奴は砕け散る!
 そして、そのときこそ宇宙は静寂に帰り、地球は平和を取り戻すだろう。そのときがきた!! 俺は青く輝く星に一瞥すると、両腕に力をこめた。

操作方法
MZ-80K/C/1200MZ-700/1500機能
U,H,M,Kカーソルキーファイター移動
J or SPACESPACEショット (押しっぱなしで自動連射)
Sゲームスタート
Aポーズ
!モニタに戻る

ゲームの内容
 前作同様、群れをなして飛来する敵ZEPLISをショットで倒してください。ステージの最後には敵母艦が待ち受けています。
 ファイターはシールドを装備しており、シールドは敵に接触したり被弾したりすることで減少します。シールドがなくなった状態で接触・被弾するとゲームオーバーです。シールドは時間とともに徐々に回復します。
 全ステージをクリアし、最終ボスである巨大母艦“ZEPLIASTORM”を破壊すると、ゲーム終了となります。

マシラヒ
 スコアがある状態になったときに現れます。取得すると、ファイターが一定時間パワーアップします。

LOOPERミサイル
対LOOPER兵器。LOOPERの中心部に命中させることで、1発で破壊することができる。
肉弾ファイター
完全に無敵になり、体当たりで敵を破壊できるようになる。ただし、この間はショットは撃てません。
ムテキ
無敵になり、敵の攻撃から一切のダメージを受けなくなる。ただし、ショット発射中は無敵状態が解除される点に注意。
アステロイド・リング
アステロイドがファイターの周囲を回転し、触れる敵を破壊します。
アンシューター
敵が弾を撃たなくなります。なお、FLUSHには効果がありません。





ZELBUS (PiO 1985年11月号掲載)

ストーリー
 それは、もっと昔のことだったのかもしれない。回想しようとしても、心の中では通り過ぎた過去の思い出ばかりが交錯していて、そこから先は見えない。時がたてばやがてそれも土に埋もれる遺跡のように、次第に消えてゆくのかもしれない。戦いは泥沼化し、世界は光をなくしていた。
 俺はどうにかして、そのはっきりしないものを見つけだそうと努力してみたが、それは無駄な試みだった。それは今の俺にとっては、どうでもよいことのはずであった。なのに頭の底から湧き上がってくるその漠然としたものが、俺の頭の中に付いたまま離れようとしなかった。
「何を今さら…」俺はひとり呟いた。もう戦いは始まっているのだ。今さらそんなことを考えても、どうにかなるわけでもなかった。
 あたりは妙に静かだった。いや、エンジンの轟音で満たされているコクピット内では、その言葉は適当ではないかもしれない。が、その音は今の俺には全然感じられなかった。
 そして、そのとき俺はその混乱した記憶の中から、ひとつの意思が浮かび上がってくるのを感じていた。それは今まで俺の頭の中を支配していたものとは、まったく異なるものだった。俺は次第に心臓の鼓動が速くなっていくのを感じ、そして後頭部から広がる快い緊張感を感じていた。もはや後戻りはできない。俺は飛ばなければならないのだ。
 恐怖は感じられなかった。その代わり、体じゅうに広がってゆくこの感覚が、俺の心を支配していった。

操作方法
MZ-80K/C/1200MZ-700/1500機能
U,H,M,Kカーソルキーファイター移動
Zショット(対空攻撃)
Xマシンガン(対地攻撃)
SPACEパワーアップ
Sゲームスタート
Aポーズ
!モニタに戻る

ゲームの内容
 縦スクロールシューティングです。ファイターを駆り、地上空中から攻め寄せる敵軍を倒してください。最終エリアには機動母艦『バーストホーク』が待ち受けています。
 ファイターはシールドを装備しており、シールドは敵に接触したり被弾したりすることで減少します。シールドがなくなった状態で接触・被弾するとファイターを一機失います。ファイターが全滅するとゲームオーバーです。

マシラヒ・パワーアップ
 地上の建造物を破壊していると「マシラヒ」が出現します。取得すると画面右上のパワーアップ・ゲージが増え、[SPACE]キーを押すとゲージの示すパワーアップを入手します(いわゆるグラディウス方式)。

B.(ボーナス)
指定の点数だけスコアが増加します。
HYPER(ハイパー)
ショットの速度が2倍になります。
SHIELD(シールド・チャージ)
シールド・エネルギーを回復させます。
S.BEAM(スーパービーム)
ファイターのショットが貫通力のあるスーパービームになります。




ZELDIS (PiO 1986年2月号掲載)

ストーリー
 また変な仕事を請け負ったものだ。俺は事務所の端末から吐き出された、依頼人からのスペース・メイルを受け取った。ある星の調査を依頼されたのだ。報酬は100万Giga Gold。依頼人は今まで何度か仕事を請け負ったことのある所だ。あそこは変わった仕事を入れるからいやだ。しかし100万G.G.は魅力だ。金に目のくらんだ俺は仕事を請けることにした。
 星の名は“Zeldis”。奇妙な名だ。確かあの星域は殆んど未開拓のはずだ。かつて軍にいたとき、“GENOSS”、“ZEPLIS”戦線で活躍した俺にとっては簡単な仕事だ。しかし俺の考えは甘かった。
 “Zeldis”星はSpace Piratesの本拠地だったのだ。「依頼人の奴、こいつらの始末を俺に…。」俺がそう思うと、とたんに星から無数の戦闘機が飛び出してきた。俺は高出力レーザーと、自動追尾装置のメイン・スイッチを入れた。俺の愛機“Solid Fire”は、こないだ新調したばかりの最新型で、変形することにより重装備のわりに高機動性を誇る高性能機だ。それに俺の腕を合わせれば、こんなザコども俺の敵ではない。軽く一掃しようとした瞬間、激しい衝撃が俺を襲った。「しまった!!」前方に突然現れた母艦からの遠距離ビームが命中したらしい。コックピットの計器が次々と赤に変わってゆく。自動追尾装置がやられたようだ。逃げ切れない。そう悟った俺はシステムを手動に切り替え、機首を“Zeldis”に向けた。まだローンも終わっていないのに、こんな所でやられるわけにはゆかない…。
 愛機は奴らの待つ辺境へと、ゆっくり近付いていった。

操作方法
MZ-80K/C/1200MZ-700/1500機能
U,H,M,Kカーソルキーファイター移動
Xショット
Zミサイル
SPACEファイター変形
Sゲームスタート
Aポーズ
!モニタに戻る

ゲームの内容
 横スクロールシューティングです。ファイター“Solid Fire”を操り、各フェイズを突破してください。各フェイズの最終地点に現れる母艦『ゼルディス』を撃破するとクリアとなります。母艦は3種類あり、またフェイズ7の終わりには3機が合体した『グレートゼルディス』が待ち受けています。さらに、最終フェイズであるフェイズ8には謎の敵が出現します。
 ファイターは、移動速度が速いがショットの連射数が3発のAタイプと、移動速度は遅いがショットが7連発可能なBタイプの2形態を[SPACE]キーで切り替えることができます。スタート時はBタイプです。変形中は無防備になるため、注意が必要です。
 敵に接触したり被弾したりすると、ファイターを一機失います。ファイターが全滅するとゲームオーバーです。

マシラヒ
 取得するとファイターが一機増えます。






ZEPLIS 3 (PiO 1986年6月号掲載)

ストーリー
 手にしっくりとなじんだこの操縦桿の感覚。見慣れたコクピット。そして何回着ても合成ゴムの匂いの消えない戦闘服。俺はあのときの恐怖の経験を思い出していた。
 …それは絶望への挑戦でもあった。そしてそのとき、俺はせまりくる死の恐怖と戦っていた。被弾したときのあの強烈な衝撃、続いて起こるコクピットの急激な減圧、プレッシャーメーターがすべてゼロを示し、すべて電源が消える。もうろうとする意識の中で、俺は生き残るためのあらゆる手段を試みた。自分の荒い吐息が、脈うつ心臓の音が、頭部マスクの中で大きく響く…。
 俺ははっと我に返った。見ると目的座標接近を示すランプが点滅している。俺としたことが今までそれに気づかなかったようだ。
 「死への恐怖か…」
 俺はひとり低く呟いた。確かに今までそのような感情を持ったことはなかったが、今この瞬間の俺は違っていた。何かが…何かが今までとは違っていた。人の気配などがあるはずがない。だが俺の心臓の鼓動は次第に高まる。戦いのときへのカウント・ダウン。静かに目を閉じる。まぶたの裏に焼き付いたあの光景。孤独との戦い。俺は再び地獄に舞い戻ろうとしている。
 やられるものか。今まで何のために生きてきたのか。俺の人生は戦いの連続だったが、今さらそれを変えることはできない。人類の存亡を賭けたこの戦い…。もはや俺はひとりではなかった。

操作方法
MZ-80K/C/1200MZ-700/1500機能
U,H,M,Kカーソルキーファイター移動
SPACEショット
Z特殊パーツ(スペシャルウェポン)発動
Sゲームスタート
Aポーズ
!モニタに戻る

ゲームの内容
 ファイターを駆り、編隊で攻め来る敵ZEPLISを倒してください。各エリアの終わりには母艦 “GALDUS”, “BURST HAWK”, “JAILUS”, “GERODAS” が待ち受けています。
 画面右端にはエネルギー・ゲージがあり、「マシラヒ」を取得することでエネルギーを溜めることができます。エネルギーのない状態ではパワーアップ・パーツを取得することができません。エネルギーは敵に接触したり被弾したりすることで減少し、エネルギーがなくなると、装備していたパワーアップ・パーツをすべて失います。エネルギーのない状態で接触・被弾するとファイターを一機失います。ファイターが全滅するとゲームオーバーです。
 最終エリアに控える“DEVIL”を撃破すると、エンディングを迎えます。

パワーアップ
 ときおり現れるパワーアップ・パーツは、強化パーツ・特殊パーツ・補助パーツの3系統に分かれており、それぞれの系統から1種類のパーツを装備できます。各パーツの機能は以下の通りです。
強化パーツ
==
LASER (LA)貫通力のあるレーザーを発射する
S.WAVE (SW)ショックウェイブ。幅の広い衝撃波を発射する。射程が短い
REPEAT (RE)ショットが自動連射になる
S.BEAM (SB)スーパービーム。ショットで敵弾を消すことができる
特殊パーツ
▲▲
[Z]で使用
CRUSH (CR)エネルギーを消費し、敵・敵弾をすべて破壊する
LOOPER (LO)対LOOPERミサイル。エネルギーを消費し、LOOPERを自動追尾するミサイルを発射する
POINT (PO)エネルギーを消費してスコアを増加させる
SIDE (SI)サイドバリア。エネルギーを消費して、ファイターの左右にバリアを張る
補助パーツ
><
A.RING (AR)アステロイド・リング。アステロイドがファイターの周囲を回転し、敵を破壊する
MUTEKI (MU)エネルギーを全消費し、無敵になる。無敵時間終了後にパワーアップ・パーツがすべて無くなるので注意
SHIELD (SH)シールド。接触・被弾時のエネルギー減少量を抑える
BACK (BA)バックバリア。ファイターの後方にバリアを張る



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