これらのワインの購入方法ですが、メルシャンのホームページには一切載っていません。
電話で問い合わせたところ、現地購入か代引での郵送とのこと。
郵送料は6本で約800円。12本で約1100円。
在庫状況などがわからないので、とりあえず問い合わせてみるのが良いでしょう。
（本ＨＰにもメルシャンの情報、問合せ先を載せておりますので、ご覧下さい）

※容量はスパークリングが720ml、スティルワインが500mlです。

『山梨県甲府市玉諸地区収穫スパークリング地ワイン・白』
品種：甲州
年代：不明
価格：1260円（税込）
コメント：ラベルにはステンレスタンクとありますが、強い樽香が前面に出ており、甲州独特のオシロイ花の香りがやわらかな雰囲気を与えています。
味わいは樽香によるものか、わずかな甘みを持っています。甲州ではありますが、強く絞らないためか、苦味がなく全体に優しい印象を持っています。
　樽香のついたスパークリングはなかなか無い為、その意味でも買いでしょう。

「山梨県韮崎市穂坂地区収穫地ワイン」
品種：マスカット・ベリーＡ
年代：2002年
価格：997円（税込）
コメント：紫暗色。透明感のある色だが、全体に黒味がかった印象。香りにはキレのあるキャンディ香にスイートピー、ブルーベリー、トマト等の複雑な要素があります。口に含むと、果実・アルコール感がしっかりとあり、イチゴジャムのようなわずかな残糖を感じます。
　総じてベリーAのワインはしっかりと造れば、複雑味のあるワインに仕上がるように感じます。「地ワイン」を謳うこの一本は、まさにベリーＡを再評価するに足る仕上がりでしょう。

「長野県塩尻市桔梗ヶ原地区収穫地ワイン」
品種：メルロー
年代：2001年
価格：997円（税込）
コメント：レンガがかった薄い暗赤色。品の良い熟成香に枯葉や土のニュアンス。樽の香りが高級感を与えています。
　透き通るような味わいですが、しっかりとした余韻があり、さすがは桔梗が原のメルローと言った所でしょうか。
　メルシャン、メルローシリーズの末弟として、恥じない味わいになっています。
　余談ですが、飲んでいる間に、香りも色も若返って来たように感じました。もし、同様の感想を持ちましたら、是非連絡ください。

「山梨県韮崎市穂坂地区収穫地ワイン」
品種：甲州
年代：2003年
価格：997円（税込）
コメント：甲州特有の銀色にほんのりと黄色が映えます。香りは梅やレモンといった、さわやかな酸味を感じます。シュールリーなのか特有のアミノ酸香に軽い苦味。丸みと厚みがあるわりには、かなりキレがよく、あとくされがありません。
　甲州の特徴である、柔らかさに加え、しっかりとした飲み応えを与えてくれるワインです。

「福島県大沼郡新鶴村収穫地ワイン」
品種：シャルドネ
年代：2002年
価格：997円（税込）
コメント：

『長野県塩尻市桔梗ヶ原地区収穫スパークリング地ワイン・ロゼ』
品種：メルロー
年代：不明
価格：1260円（税込）
コメント：軽くルビーがかった、薄いサーモンピンク。香りはイチゴキャンディ様の強い果実香。味わいはライトで軽い苦味を感じます。シュール・リーなのか、独特のアミノ酸のニュアンスにキリッとした酸味があります。
　バランスが良く、ロゼとしてどんな料理にも合わせられるハズ。
　色もとても美しいので、ちょっとしたシチュエーションで開けるのにオススメです。

　あれは2004年12月5日、甲斐VINの翌日の事。ふらっと入ったメルシャン勝沼ワイナリーにて、我々が目にしたものは、日本ワイン界の中では非常に貴重な「国産スパークリング」でした。
　メルシャンが国産スパークリングを出している事にも驚きですが、もっと驚きを覚えたのは、これだけ話題性のあるものを、ポスター一つ貼らずに、売店の奥にひっそりと並べている点。
　その？なラベルに多少の不安をおぼえつつも、とりあえず試しにと、スパークリングと通常のスティルを一種類づつ購入してみました。
(スパークリングの甲州とスティルのシャルドネ）
　数日後、意を決して開けてみると、予想以上に素晴らしい芳香と味わい。

　そのあまりの感動ゆえに、特集を組もうと、メルシャンに問い合わせた所、HP掲載に快諾を頂きました。
　生産本数は１２００〜２０００ケース(！！)
　（意外と多いですね・・・）
　コンセプトとしては、「原料ぶどうを正確に明記し、消費者に安全・安心をアピールする」と大変、志の高い商品でした。なるほど、このラベルにはそういった意味があったのかと納得。
　ただし、時々ある安心のみをアピールするような商品とは異なり、「味」がしっかりとした仕上がりになっています。