参考図書(ワイン関連)


こちらは私が当ホームページを開設するにあたって参考としたワイン関連の著書です。中には絶版のものもあったりしますが。

「ワインづくりの思想」 麻井 宇介 中公新書

この名前はペンネームで、日本ワイン業界の代表的技術者の浅井昭吾氏による著作です。浅井昭吾自信の体験したワインづくりや商談など
をもとに、新技術の意味やテロワール、亜硫酸の添加の是非などにも深い考察がなされています。その体験に基づき、伝統がない土地でなけ
れば優れたワインは作れないというのは誤った考え方であると提唱しており、ワインづくりの伝統のない土地(日本も含まれます)におけるワイ
ン作りの意義や可能性について考えさせる一冊です。


「日本のワイン」 山本 博 早川書房

フランスワイン解説の国内第一人者として有名な山本氏による、日本初の日本ワイナリーの紹介本です。日本のワインや葡萄の歴史から、
各ワイナリーの細かな解説など、日本ワインに関する教科書的な本です。
これだけ数多くの日本ワインやその歴史について書かれた本は多分世界中にこの本だけではないでしょうか。ワイナリーの方々にはこの本
の内容に対して批判的な意見を持っている人が多いことを差し引いても、日本ワインに興味があるならば絶対に読んでおくべき一冊です。
筆者もこの本がなければこんなホームページを作ることはなかったでしょう。

「翔べ 日本ワイン」 山本 博/大塚 謙一 編 料理王国社

フランスワイン解説の国内第一人者として有名な山本氏と日本ワインの権威である大塚博士が編集。ワイン関連の著名人やワイナリーの
醸造長や社長が日本ワインの現状と未来について多くのことを語った本です。
それぞれの名だたるワイナリーの責任者が自社ワイナリーの在り方を書いており、非常に学ぶことが多い本です。特にそのワイナリーを訪問
する予定があるならばぜひとも読んでおくべきでしょう。以下のワイナリーの代表が著者として記しています。

「ヴィラデスト(長野県)」「機山洋酒工業(山梨県)」「小布施ワイナリー(長野県)」「タケダワイナリー(山形県)」「奥出雲葡萄園(島根県)」
「安心院葡萄酒工房(大分県)」「斑尾高原農場(長野県)」「林農園(長野県)」「高畠ワイナリー(山形県)」「北海道ワイン(北海道)」
「池田町 ブドウ酒研究所(北海道)」「中央葡萄酒(山梨県)」「丸藤葡萄酒工業(山梨県)」「本坊酒造(山梨県)」「神戸みのりの公社(兵庫県)」
「サッポロワイン(山梨県)」「サントリー・登美の丘ワイナリー(山梨県)」「マンズ 小諸ワイナリー(長野県)」「メルシャン勝沼ワイナリー(山梨県)」


「ワイン造りの話」 関根 彰  技報堂出版

浅井昭吾も推薦の、ワインの栽培から醸造までの基本が全て書かれている本です。もちろんこれを読んだからといって本当にワイン作りが
できるほどには専門書ではありませんが、全工程を章ごとに筋道を立てて紹介しているため、ワインの醸造に関してのまとまった知識を手に
入れることができます。特にワイナリーツアーに参加しようと思っている方々はあらかじめ呼んでおくと、畑や醸造用の機械類から色々と見え
てくることも増えるので読んでおきたいところです。

「ワインカタログ ベストセレクション300」 野田 宏子 日本文芸社

世界各国のワインや味の表現など、ワインの基本の教科書的な本。AOCやDOCといった各国の格付けけの意味なども書いてあるばかりか、
ギリシアやポルトガルといったあまり日本では頻繁にみかけない国の格付けも紹介されているのも嬉しいところ。ワイン好きならぜひ持ってお
きたい一冊です。
ページはあまり多くありませんが、日本産ワインも紹介されています。

「私のワイン畑」 玉村 豊男  中公文庫

ヴィラデストのオーナーであり文筆家である玉村さんの手記です。ヴィラデストのワイン畑を開いたとき苦労話や収穫の喜びが軽快なタッチで
描かれています。個人で本格的な畑を作るのがいかに大変か、と同時に人間努力すれば凄いことができるということがわかります。文書中に
はヴィラデストを開く際に技術的な指導を行ったマンズワインの方々だけでなく、山梨の「サドヤ醸造所」、長野の「サン・クゼール」も登場しま
す。
残念ながら絶版です。

「人、夢に暮らす」 足立 倫行  新潮文庫

己の夢を追って生きた人々の人生を記した本。この中に「マダムとムッシュ」という章があり、それが神奈川のゲイマーワインについて書かれ
ているため参考にしました。マーセル・ゲイマーとゲイマー康子夫人の個性的ながら実直な人生が描かれています。
残念ながら絶版です。


「美味しんぼ 日本全県味巡り山梨編 第80巻」 作・雁屋 哲 画・花咲 アキラ 小学館
いわずとしれた日本で最長連載の料理漫画。この山梨編では甲州ワインや山梨の郷土料理がとりあげられているので実際に山梨に行くなら
事前に読んで損はしません。山梨の中央葡萄酒社長の三沢茂計氏も作中に登場し、一文字短梢栽培や甲州葡萄の歴史を紹介しています。
ワインの味の表現や料理の相性などの評価は的を得ているので読めばかなり参考になりますが、甲州ワインの大ファンである私からみても
甲州ワインをちょっと褒めすぎの感があります。



参考図書(自転車・アウトドア関連)


こちらはワインとはいっさい関係なく、「日本一周ワイナリーの旅」のために参考にした自転車やアウトドアの本です。こちらのジャンルはワイン
以上に初心者ですのであまり参考にならないかも。

 「自転車旅行をはじめよう」 のぐちやすお 海洋堂

とりあえずサイクリングしてみたいけれど、どうしていいかわからない!という人のための本。さすがに自転車が乗ることができるのが大前提に
はなっていますが、パンクの直し方や地図の見方など基礎的な事項がしっかり書かれています。休みの日に気軽にサイクリングという人に非
常にお奨めです。ちなみにこれを買った時、筆者は10年以上は自転車のサドルを踏んだことがない状態であったことを告白しておきます。我な
がらよくその状態で日本一周を考えたものだと空恐ろしくなります。


「新 自転車野郎養成講座」 のぐちやすお 海洋堂

上の本よりもさらにステップアップし、日本一周を前提としたマニュアル。いきなりずいぶんと過激にステップアップしている気がしないでもないで
すが、内容的には「自転車旅行をはじめよう」と被っているところも多いです。さすがにこちらはそう気軽に挑戦できる目的のものではないため
荷物の積み方の注意など、より長距離サイクリング向けの注意が多くあります。あと自転車に関する交通法規についてはこちらのほうが詳しい
のですが、実態はあってないがごとしであることがわかります。
なおさらにこれより上級者向けに「新 自転車漂流講座」がありますが、あろうことかこれは世界一周を自転車で行う人のためのマニュアル。
誰かこれを読んで、ぜひとも「自転車でいく 訪問 世界のワイナリー」のホームページを立ち上げて欲しいものです(^_^)。


「バックパッキングのすすめ」 堀田 貴之  地球丸
こちらはアウトドア(徒歩用)の本。自転車とは直接関係ありませんが、アウトドアを行うにあたっての準備やマナー、使用する道具などが紹介さ
れています。基本的には山登りを行うバックパッカーのための本ですが、初心者向きなので長期旅行を予定している(宿泊施設を使用しないの
が前提にかぎり)ならばかなり参考になります。



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