Yamada Putter Co' Ltd & Industrial Putting Technology
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再々放送予定 
日時2014年12月26日(金)
午前00:25〜3:45:30(NHK総合)


@ 「コマ前後編」 (0時25分30秒〜1時15分30秒)
A 「パット前後編」(1時15分30秒〜2時05分30秒)
B 「ダルマ前後編」(2時05分30秒〜2時55分30秒)
C 「台車前後編」 (2時55分30秒〜3時45分30秒)





内輪話:一発で33.5mを入れられた訳

最終撮影日(本番)は2014/10/16に行なわれました。

当方:担当ディレクターから山田さんは「一発で入れる」と言えとの指示が有りました(苦笑)。
私は「ありゃ、入らなければ 自分の責任かい?話が違うジャンね」と思い・・ま、
今更逆らってもとの思いで ”又悪者かい?”とも思いましたが 天気も良いし、
風もないし その時はその時と考えました。

あとはシュミレーションチームの結果を期待して「今日は一発で入る」と言ったのです。

それに私は前後見境無しのポジティブシンキングで此処まで来れたのですから
そう言わざるを得ません(苦笑)。
”謙虚”なんて言葉は何処かで聞いたことが有るだけで、運を失くすの知ってますし。

イヤー、難しい事に挑戦しているのですから入るかどうか判りませんね、
なんて言ったら勿論神に見放されます。ただ入ると思えば入るのですね。
しかしそう思えるほどに事前の緻密な準備は自分の仕事です。



当日すらシュミレーション屋さんとは何の摺り合わせをする事もなく(別ディレクターが
お互いの摺り合わせを邪魔をしたのですが(笑)) で、結局、シュミレーション屋さんから
戴いたデータでは入らず・・しかし5時過ぎの暗闇で横軸40cm真横まで漕ぎ着けてくれました。
感謝!!

ご覧の皆さんはご理解かと思うのですが、その40cm前に縦軸3m程ショートをしていたので
10%アップのボール初速スピードを加速させて縦軸30cmまで寄ったのです。・・ン?エエね!

しかし・・既に再度のチャンスはなく全責任が私に集中したのです・・・目線が痛い。
あーあ 結局こうなるのね・・。何で??
山田さんは「一発で入れる」と言えとの指示が有りました・・の訳があー、これね。その時
気付いても遅いですね(涙)

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で、私は50人以上のスタッフに囲まれて、逃げることも出来ずに対処せざるを
負えませんでした。こんな時に居なくなるマジックでも使えればね。指名手配されます。
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 こんな事も有るだろうと思ってでもなく、取り合えずこのミッションの責任者の様なので、
予め33.5mの彼方の1cmの角度は頭に入れ込んでいたのです。
それが下記、 マシン製作担当の平井社長さんへの連絡でした。
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角度の件です。全て10進法で行なっています。

先日のグリーンでの実験で横ズレを測る時にどうしてもカップから33.5mの円弧上ではなく
横に測らざるを得ませんでしたので今回の計算も縦軸(33.5m)に対しての横ズレを
直線にして考えています。ズレの最大値を200cmとした時に3.4166度になります。
それを200等分すれば0.0171度になります。

現地での実務上 1度を60等分計測しか出来ませんから
1度/60=0.01666度で大体1目盛りで1cmを調整する事になります。
33.5mを基本に後は指示された距離に対しての加減をしましょう。

実際にその誤差は(0.0171-0.0166)=0.0005度であって33.5m先で17mmのズレにしか
ならずこれを現場で活用しましょう。この係数だけはオツムに入れておきます、
って。
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そこでテレビで最初に言った40/60=2/3は上記からの転用で
右への修正がその時点で40目盛り(60進法で)=0.666度、
それは60進法を10進法に直しての角度だったのです。

後に放映されたテレビではそれを”0.7度のずれ”と言っていましたが。

で、結局40cmのX軸右への調整は回転テーブルの40目盛り(±1/2000)。
しかしアマラインに逃げては絶対駄目で108mm/2である54mm以内の
プロラインに乗せる為に入る限界の5cmを調整しラインは決定。
だから45目盛りの調整だったのです。勘ではありません。
私、勘で行なう自信は有りません。全国放送・衆目の中で。

只、私が不安だったのは上記の1/2000の誤差33.5m先の17mmだけだったのです。
後は届けば入るだろうと確信していました。
ホールを堺にしての横軸(40cm+40cm)80cm辺りに極端な曲面が無ければですが。

これをNHK担当プロデューサーは山田さんの勘違いと言っていました。
ま、確かに厳密にはそうだろうけれど その間に入る余地は左右50mm有るんだよね(笑)。
そのアローワンスは私にとって大きなものでした。計算された楽観主義でしょうに。


 後は巡航距離の加減です。シュミレーション屋さんが最後に行なった10%増しが頭に
ありましたし、恐らく1分毎に2%のグリーンが減速になっていると何故か閃きました。

で、3分ほど経っていましたので1/0.98(2%減の逆数)の3乗をその時に指示されていた
ボール初速スピードに掛けて(1.062倍)その調整を一つのボールのみで行ないました。
準備していた6個のボ-ルの転がり個体差が上下1%程有ったので一個のみを使用したのです。
それもその瞬間の気付き、決心でした。 心細かったですが誰をも頼れません。

まずはこれ位かな・・の思いがありましたし、限界というよりも
暗闇(TVは明るいけど)で33.5mの穴など見えなかったのです。フェース面を目標に合わせる
グリーンレーザー(TVには出ていませんが自作)だけが衆知にも
はっきり判る明るさで存在していました。ボール初速スピードを合わせる処理を
乱暴に行なったにも係らず マシンは目標から全くずれていませんでした。頼もしい奴です。
平井さん 有難うです。

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”行くよ”と言って最初で最後の 私だけの一回きりの挑戦 です。

しかしスタッフの準備が出来ていない。30秒程待たされてGo!! しかしその間だってグリーンは
遅くなっている の、進行形じゃないか!!・・・でテイクバックを5mm増やしたのです。

結果は私・計算での一発目カップイン・・
何が起こったのか 判りませんでした。
暗闇にボールが消えたのみ。遅れてその音が聴こえました。 

神様、お母さん、有難う 一生分の運 使い果たしたよ、勿体無い!(笑)

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 最後に新南愛知C・Cの皆様グリーンキーパー、所属プロに
お礼申し上げます。 収録当日は営業後であったにも拘らず
再度 グリーンをWカット、ローラーカーまで行なって戴き 計算通りの
転がりを得る事が出来たのがカップインの最大の要因です。

本当に有難うございました。


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山田 透


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