2025.09.14(日) 大菩薩嶺(2057m)
はじめに
 参加者は小林さん、小林さんの友人である柴崎さんと私の3人。今回歩くコースは青い線上日川峠をスタートし、唐松
尾根を登って 大菩薩嶺大菩薩峠 から 上日川峠 まで戻る周回コース。
  ①の赤い線は、2020年9月4日に歩いたコース。丸川峠分岐 から、スタート予定の 上日川峠 までの区間が、台風による土砂崩
れで通行禁止。横にあった駐車場に入ってどうしようか考えていると、先に到着していたカップルが出発する様子。聞いてみる
と、ここから丸川峠を通って大菩薩嶺まで登るという。ここで引き返すのも癪なので、私もそのコースを歩いたが、見ての通り
青い線のコースと比べて、倍以上はありますよね。よくも歩いたものだし、まだ元気があったんですね。
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自宅~上日川峠駐車場
 往路は小林さんの運転で、山内宅を6:20出発。青梅ICで圏央道に乗り、中央道に合流する八王子JCTの手前3km辺りで
中央道に乗るための左側車線は渋滞が始まった。厚木方面に直進する右側車線は順調に流れている。我々は右側車線を走って
いたので、どこかで左側車線に移らなければならない。しかし入るタイミングを見計らいながら、2km手前で左側へ移ること
が出来た。しかし分岐点のギリギリで割り込もうとする黒いワゴン車がいたので、小林さんと私の思いが一致し、割り込ませな
かった。道路情報では、小仏トンネル付近、談合坂付近が渋滞ということだったが、渋滞することもなくスムースに走ること
が出来た。
 上日川峠駐車場に着くと、駐車場は満杯。誘導する人が、「その先でUターンして第四駐車場に行って下さい」とのこと。しか
し先が詰まっていて車は動かない。すると誘導者が「緊急事態なので、この先を左に曲がって第三駐車場に入れて下さい!」
案の定、第三駐車場も一杯だったが、指定場所以外の空きスペースに車を駐めることが出来て、一安心
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 登山口の横にある「ロッジ長兵衛」に初めて来た時、カーナビに住所を入力したらとんでもない所に案内してくれた。恐らく
広い範囲が同じ住所なのだろう。従って屋号の 「ロッジ長兵衛」かマップコードを入れるのが正解。カーナビに目的地を入力
する方法として  履歴、住所 、電話番号、マップコード があるが、山の中の登山口に行く場合は住所などないので、マップ
コードを利用するとよい。しかしマップコードを記載したものは少ない。ちなみに上日川峠は 「664 235 368*52」
 スタート前に、ロッジ長兵衛の前で写真を撮ろうと思ったら、デジカメの調子がおかしい。初期設定のデータ入力「年、月
日、時間」の再入力を要求している。その原因は、直ぐに解った。カメラ本体にバッテリーを入れたまま充電すれば全く問題は
起きなかったが、充電時間を少しでも短くしようと、今回はバッテリーを本体から取出し、充電器で充電した。短時間でバッテ
リーを本体に戻せば良かったが、長時間だったので初期設定したデータが消されてしまったのだ。そこで本山行はデジカメで
なく先日購入した “ 写真が綺麗に撮れるスマホ ” を使用することにした。
 はロッジ長兵衛の前で、スマホのセルフタイマーを10秒に設定して撮った写真。スマホの点滅が消えたので、撮れたと思っ
て立上がった時に、シャッターが下りたらしい。スマホでは、点滅が消えても1~2秒はそのままをキープすること
上日川峠(1590m)~雷岩(2040m)~大菩薩嶺(2057m)
 ロッジ長兵衛横の登山口(1590m)を9:32出発、車道と並行する登山道を約30分かけて、福ちゃん荘に到着9:58④ ここ
を起点に時計回りに、大菩薩嶺、大菩薩峠を通って戻ってくる。
   福ちゃん荘を10:03に出発、雷岩を目標に唐松尾根を登っていくが、急な登りになると息が上がって結構しんどい。私の後ろ
を歩いていた小林さんが、私の荒い息づかいを聞いて、「休んでもいいですよ!」と声をかけてくれる。先日の鳳凰三山でも経
験したが、やはり体力の低下は明らかだ。何度か休み、途中でアミノバイタルを飲んで(効果があったかどうか?)ようやく
雷岩に到着。福ちゃん荘から約1時間、これでも標準時間ピッタリに歩いてはいるが、76歳ではこれが精一杯なのだろう。
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 山頂に僅かに雲がかかった富士山を背景に、山頂に到着したような気になるが、山頂はここから10分程歩いた所にある
大菩薩嶺 周りは樹木に囲まれていて視界はゼロ、記念写真を撮って、先ほどの雷岩まで戻り、そこで昼食。
雷岩(2040m)~大菩薩峠(1897m)~上日川峠(1590m)
 12:20出発、雷岩から大菩薩峠までは、先の方まで視界が開け、右手には富士山、景色を楽しみながらの下りだが、足下は
石がゴロゴロしていて歩き難い。途中、岩をい見ると登りたくなる小林さん そんな高い所に登って怖くないですか? 
  介山荘の横にある大菩薩峠の看板の前で 1人見慣れない女性がいますが、この女性とは道中抜きつ抜かれつで、4,5回
も顔を合わせたので、これも何かの縁だと思って、一緒に入ってもらいました。
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 大菩薩峠を13:20出発、福ちゃん荘までの下り40分は、勾配も適度で歩き易い。途中で登ってくる人達が何組もいたが、この
人達はこんな時間にどこまで登るのだろうか?登山の基本は、早めの行動だが・・・・
極めつけは、我々が上日川峠に到着した14時頃、登り始める若者のグループがいた。流石に「これから登るんですか?」と声を
かけた。すると「そうですけど、何か?」 と聞いてくるので、「気をつけて!」と返した。
 どこまで行くか解らないが、大菩薩峠を目的地とすれば往復2時間なので16時には下山出来る。我々と同じコースを歩く場合
途中で休憩を取らなければ暗くなる前の17時過ぎには到着するだろう。
若者グループのその後
 大菩薩嶺に登った翌日の15日に、小林さんからLINEが入った。「こんな記事がありましたが、昨日の若い男女じゃないですよ
ね」といって、Yahoo!ニュースのURLが送られてきた。ニュースを見ると
  大菩薩嶺登山の20代の男女6人 下山途中で道に迷う 日没で身動き取れず 救助要請 けが人なし の見出しで
   6人は14日午後2時頃、上日川峠から大菩薩嶺に向かって登山を始め、登頂後、下山途中に丸川峠の山中で道に迷い
   日没により身動きが取れなくなったことから、午後6時半頃 110番通報して警察に救助要請をしてきた。
   通報を受けた日下部警察署の山岳救助隊員が現場に向かい、午後8時ごろ6人を見つけ救助しました。全員に怪我は
   ありませんでした。6人は携帯照明器具は持参していなかったそうです。
この記事を見て、私が心配して声をかけた若いグループに間違いないと確信した。
記事では「大菩薩嶺を登頂後、下山途中に丸川峠・・・」とあるので2025.09.14daibosaturei5
右の図の黄色い線のルートを歩いたのだろう。大菩薩嶺から右の青い
ルートを下山しなければならないのに、逆方向の丸川峠方向に歩いた
ことになる。全く登山の常識を無視した無謀な登山といえる。
 ★午後2時から登り始めるなんて、もってのほか!
 ★グループで行動する場合は、だれか1人が下見しておく必要あり
 ★地図は持参していたのだろうか?ヤマップとか
 ★2時から登るのだから、何かあったら直ぐに日が暮れるので、ヘッド
   ライトは必携
こんな無謀な連中のために救助に向かう隊員さんには、感謝しかない