2025.06.21(土) 天女山(1529m)
はじめに
 テレビの番組 「そこに山があるから」 で、俳優の南野陽子さんが “ 天女山 を紹介していたのを見て、行こうと思った。
一番気になるのが駐車場と登山口を探すことだ。番組では「美し森駐車場」からスタートなので、その住所をネットで調べた。
「山梨県北杜市大泉町西井出8240-1」 そして前夜、再度録画を見て、歩くコースの景色を目に焼き付けておいた。
 予定では、状況に応じて登山後に “ スパランド内藤 ” に1泊することも考えていた。
自宅~美し森駐車場
  ゴンちゃんの散歩を済ませ、カーナビに住所を入力して予定より10分早く5:20に自宅を出発。道路も渋滞なく順調で、登録
の住所に到着したのが7:05。しかしそこはJR小海線の “ 甲斐大泉駅 ” ???私がテレビで見た“ 美し森駐車場 とは全く違う
光景だ。辺りを見渡すと、“ 天女山 ” と書かれた道路標識を見つけたので、取りあえずその方向へ車を走らせた。暫く走ると
天女山入口 ” の交差点が現れ、両側に気を配りながら進む。今度は “ 美ケ森 ” の交差点、“左折で美し森”と書かれた標識
に従って左折すると、直ぐに目的の「美し森駐車場」が左側に現れた 予定より10分早く、7:20到着。甲斐大泉駅から迷わ
ず目的地に到着したという、“ 地理感の良さ ” に我ながら驚いた。ここは北杜市の無料駐車場で、トイレ、観光案内所、売
店がある。の観光案内所の横にある階段を上って行くと、登山口がある。
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現在地 “ 美し森 ” から  “ 天女山 ” 迄の往復が本日の歩くコース、上の方には八ヶ岳連峰の山々が聳えている(赤い点線)
左から編笠山権現岳阿弥陀岳赤岳横岳硫黄岳(看板にはない横岳の右)の八ヶ岳連峰の山は全て登っている。
美し森駐車場(1477m)~羽衣の池(1610m)
 登山口の脇には「緑の募金事業 レンゲツツジ植樹  令和四年・五年・六年」と書かれた標柱が立っていた。ガイドブックに
は、レンゲツツジが綺麗な場所とあったが、最盛期は過ぎていて、枯れた花に混じって辛うじて黄色の花が待っていてくれた。
 登山口から 美し森 の手前までは、白い木段が続いている。は後ろを振り返って撮った写真。
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そして10分程で、美し森(1542m)に到着、遠くには八ヶ岳連峰の山々を望むことが出来る。
 見ての通り快晴、しかも気温は24~25℃なので暑さはあまり感じないが、日差しは強い。念のため日傘は持参していたが、そ
こまではないので、私には珍しく帽子を被っている
ここから次のポイントである羽衣の池までは、長い階段の連続。あそこまで行けば終わりかな?と思ってそこに辿り付くと、90
度曲がって同じような長い階段が現れて、ガクッ!後ろから来た若い男性に「まだ階段が続いていますね」と声をかけると、「結
構しんどいですね」と言いながら、元気よく抜いて行った
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 登山口を予定より5分遅れて出発したが、羽衣の池(1610m)には予定より5分早く、8:15到着⑧ 先ほどの若い男性は準備
を整えて、赤岳方面へと向かって行った。の写真にある赤岳へ、私が赤岳に行く時にいつも利用しているコースとどっちが
楽なんだろうか?
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羽衣の池(1610m)~天女山(1529m)
 ガイドブックでは、羽衣の池から天女山までは1時間55分、標高差は81m程羽衣の池の方が高い。しかし途中で3回ほど沢を
横切る。沢があるということは、沢までは下り、沢を過ぎると登りがある。本コースはスタート地点と最高点の標高差は133m
だが、アップダウンが結構あるので、思ったほど楽ではない。は、沢の横にある小滝、苔が生い茂る中から滴り出る湧水が白糸
のようで美しい。
 今日のハイライトといえば、広い草原の牧場を横断しながら景色を楽しむこと。その前に金網の入口がある 普通に見かけ
るのは、動物が入ってこないように扉が設置されているが、ここのは扉は無い。人が通れる位の幅で、コの字型に回って抜け出
るようになっている(白い矢印)。確かに動物は通り抜けることは出来ない。
中に入ると、東京ドーム130ヶ分の広さの八ヶ岳牧場、ここを縦断するわけだが、幅が2m位の遊歩道の両側には柵が設置されて
いる。広い草原の向こうには八ヶ岳連峰の山々が広がり⑪⑫、歩くにつれて角度が変わった景色を楽しむことが出来る。
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 先を見ると、進みたい方向(の赤い矢印)に、大きな牛が柵に近い所で顔を出している。何も危害は加えないとは思うが
その横を通り抜けるのを躊躇してしまう。暫く様子を見ていると、やっと柵から離れ、こちらを見て笑っているようだ。
どうして笑っていると思ったか? だって笑う声が聞こえたんだもん、“ っ っ し ”  このシャレ解りますよね。
 沢の手前に「1人づつわたれ」の看板が立っていた 沢を横切るのに踏み石が置かれているが、狭いので交互に通れ
の意味なのは理解出来た。しかし「1人づつ」が気になった、「1人ずつ」が正しいのでは? 調べてみると
  昭和61年7月1日の「内閣告示第1号」による「現代仮名遣い」では、基本的に「ぢ」や「づ」は用いず、「じ」や「ず」を
  用いることが定められた。従って「1人ずつ」が正しいが、「1人づつ」も許容はされている。
  しかし「ぢ」や「づ」が全く無くなったわけではなく、例外として使われているのは 鼻血(はな) 底力(そこから) 
  入智恵(いれえ) 小遣(こかい) 手作(てくり) 小包(こつみ) ・・・・など
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 天女山には予定より30分早く10:10到着、テレビでは山頂からの景色は素晴らしいとのことだったが、木々が生い茂って
視界を防いでいる。テレビの光景は恐らくドローンで撮影したものだろう。は天女山の由来が書かれた看板。
下山
 昼食のため山頂で20分ほど休憩し、10:30下山。復路も往路と同じコース、歩行時間もほぼ同じ。駐車場に到着したのが
13時ちょうど、全行程10.2km、歩行時間は約5時間。真っ先に観光案内所に行き、「ここの住所を教えて下さい」と御願いす
ると、教えてくれたのが、私がカーナビにセットしたのと同じ住所 「山梨県北杜市大泉町西井出8240-1」 
「この住所をカーナビに入力したら、甲斐大泉駅に案内されました」と言うと、応対してくれた人は、「この辺り一帯は同じ住
所なんです。宅配の人もよく間違えるんです。電話番号をカーナビに入力するとここに案内してくれますよ」と言って電話番号
を教えてくれた。 美し森観光案内所 0551-48-4436
 売店でご褒美のソフトクリーム(巨峰のミックス400円)を食べながら、スマホで車の中の冷房を「18℃で20分」でセット。
この機能は特に冬の朝、車内を暖めるのに便利だ。
 時刻も13時30分と早いので、スパランド内藤に寄っても時間を持て余すだけだし、疲れも全く感じていなかったので、直帰
することにした。往復の運転4時間、歩行5時間しても、まだまだ大丈夫だということを確認出来た。自宅に15:30着。