はじめに |
| テレビの番組 「そこに山があるから」 で、俳優の南野陽子さんが “ 天女山 ” を紹介していたのを見て、行こうと思った。 |
| 一番気になるのが駐車場と登山口を探すことだ。番組では「美し森駐車場」からスタートなので、その住所をネットで調べた。 |
| 「山梨県北杜市大泉町西井出8240-1」 そして前夜、再度録画を見て、歩くコースの景色を目に焼き付けておいた。 |
| 予定では、状況に応じて登山後に “ スパランド内藤 ” に1泊することも考えていた。 |
自宅~美し森駐車場 |
| ゴンちゃんの散歩を済ませ、カーナビに住所を入力して予定より10分早く5:20に自宅を出発。道路も渋滞なく順調で、登録 |
| の住所に到着したのが7:05。しかしそこはJR小海線の “ 甲斐大泉駅 ” ???私がテレビで見た“ 美し森駐車場 ” とは全く違う |
| 光景だ。辺りを見渡すと、“ 天女山 ” と書かれた道路標識を見つけたので、取りあえずその方向へ車を走らせた。暫く走ると |
| “ 天女山入口 ” の交差点が現れ、両側に気を配りながら進む。今度は “ 美ケ森 ” の交差点、“左折で美し森”と書かれた標識 |
| に従って左折すると、直ぐに目的の「美し森駐車場」が左側に現れた① 予定より10分早く、7:20到着。甲斐大泉駅から迷わ |
| ず目的地に到着したという、“ 地理感の良さ ” に我ながら驚いた。ここは北杜市の無料駐車場で、トイレ、観光案内所②、売 |
| 店がある。②の観光案内所の横にある階段を上って行くと、登山口がある。 |
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| ③の現在地 “ 美し森 ” から “ 天女山 ” 迄の往復が本日の歩くコース、上の方には八ヶ岳連峰の山々が聳えている(赤い点線) |
| 左から編笠山、権現岳、阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳(看板にはない横岳の右)の八ヶ岳連峰の山は全て登っている。 |
美し森駐車場(1477m)~羽衣の池(1610m) |
| 登山口の脇には「緑の募金事業 レンゲツツジ植樹 令和四年・五年・六年」と書かれた標柱が立っていた。ガイドブックに |
| は、レンゲツツジが綺麗な場所とあったが、最盛期は過ぎていて、枯れた花に混じって辛うじて黄色の花が待っていてくれた。 |
| 登山口から 美し森 の手前までは、白い木段が続いている。⑤は後ろを振り返って撮った写真。 |
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| そして10分程で、美し森(1542m)に到着⑥、遠くには八ヶ岳連峰の山々を望むことが出来る。 |
| 見ての通り快晴、しかも気温は24~25℃なので暑さはあまり感じないが、日差しは強い。念のため日傘は持参していたが、そ |
| こまではないので、私には珍しく帽子を被っている⑦ |
| ここから次のポイントである羽衣の池までは、長い階段の連続。あそこまで行けば終わりかな?と思ってそこに辿り付くと、90 |
| 度曲がって同じような長い階段が現れて、ガクッ!後ろから来た若い男性に「まだ階段が続いていますね」と声をかけると、「結 |
| 構しんどいですね」と言いながら、元気よく抜いて行った |
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| 登山口を予定より5分遅れて出発したが、羽衣の池(1610m)には予定より5分早く、8:15到着⑧ 先ほどの若い男性は準備 |
| を整えて、赤岳方面へと向かって行った。⑥の写真にある赤岳へ、私が赤岳に行く時にいつも利用しているコースとどっちが |
| 楽なんだろうか? |
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羽衣の池(1610m)~天女山(1529m) |
| ガイドブックでは、羽衣の池から天女山までは1時間55分、標高差は81m程羽衣の池の方が高い。しかし途中で3回ほど沢を |
| 横切る。沢があるということは、沢までは下り、沢を過ぎると登りがある。本コースはスタート地点と最高点の標高差は133m |
| だが、アップダウンが結構あるので、思ったほど楽ではない。⑨は、沢の横にある小滝、苔が生い茂る中から滴り出る湧水が白糸 |
| のようで美しい。 |
| 今日のハイライトといえば、広い草原の牧場を横断しながら景色を楽しむこと。その前に金網の入口がある⑩ 普通に見かけ |
| るのは、動物が入ってこないように扉が設置されているが、ここのは扉は無い。人が通れる位の幅で、コの字型に回って抜け出 |
| るようになっている(白い矢印)。確かに動物は通り抜けることは出来ない。 |
| 中に入ると、東京ドーム130ヶ分の広さの八ヶ岳牧場、ここを縦断するわけだが、幅が2m位の遊歩道の両側には柵が設置されて |
| いる。広い草原の向こうには八ヶ岳連峰の山々が広がり⑪⑫、歩くにつれて角度が変わった景色を楽しむことが出来る。 |
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| 先を見ると、進みたい方向(⑬の赤い矢印)に、大きな牛が柵に近い所で顔を出している。何も危害は加えないとは思うが |
| その横を通り抜けるのを躊躇してしまう。暫く様子を見ていると、やっと柵から離れ、こちらを見て笑っているようだ。 |
| どうして笑っていると思ったか? だって笑う声が聞こえたんだもん、“ うっ しっ し ” このシャレ解りますよね。 |
| 沢の手前に「1人づつわたれ」の看板が立っていた⑭ 沢を横切るのに踏み石が置かれているが、狭いので交互に通れ |
| の意味なのは理解出来た。しかし「1人づつ」が気になった、「1人ずつ」が正しいのでは? 調べてみると |
| 昭和61年7月1日の「内閣告示第1号」による「現代仮名遣い」では、基本的に「ぢ」や「づ」は用いず、「じ」や「ず」を |
| 用いることが定められた。従って「1人ずつ」が正しいが、「1人づつ」も許容はされている。 |
| しかし「ぢ」や「づ」が全く無くなったわけではなく、例外として使われているのは 鼻血(はなぢ) 底力(そこぢから) |
| 入智恵(いれぢえ) 小遣(こづかい) 手作(てづくり) 小包(こづつみ) ・・・・など |
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| 天女山には予定より30分早く10:10到着⑮、テレビでは山頂からの景色は素晴らしいとのことだったが、木々が生い茂って |
| 視界を防いでいる。テレビの光景は恐らくドローンで撮影したものだろう。⑯は天女山の由来が書かれた看板。 |
下山 |
| 昼食のため山頂で20分ほど休憩し、10:30下山。復路も往路と同じコース、歩行時間もほぼ同じ。駐車場に到着したのが |
| 13時ちょうど、全行程10.2km、歩行時間は約5時間。真っ先に観光案内所に行き、「ここの住所を教えて下さい」と御願いす |
| ると、教えてくれたのが、私がカーナビにセットしたのと同じ住所 「山梨県北杜市大泉町西井出8240-1」 |
| 「この住所をカーナビに入力したら、甲斐大泉駅に案内されました」と言うと、応対してくれた人は、「この辺り一帯は同じ住 |
| 所なんです。宅配の人もよく間違えるんです。電話番号をカーナビに入力するとここに案内してくれますよ」と言って電話番号 |
| を教えてくれた。 美し森観光案内所 0551-48-4436 |
| 売店でご褒美のソフトクリーム(巨峰のミックス400円)を食べながら、スマホで車の中の冷房を「18℃で20分」でセット。 |
| この機能は特に冬の朝、車内を暖めるのに便利だ。
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| 時刻も13時30分と早いので、スパランド内藤に寄っても時間を持て余すだけだし、疲れも全く感じていなかったので、直帰 |
| することにした。往復の運転4時間、歩行5時間しても、まだまだ大丈夫だということを確認出来た。自宅に15:30着。 |