2024.10.31(木) 乾徳山(2031m)

はじめにkentokusan2
  ガイドブックには 「奥秩父山塊の前衛に鋭い岩峰を見せる山 山
頂付近は岩場が続き、危険度も高い。中級者向けといっても山登り
の経験を十分に積んだ人におすすめしたい」と書かれており、これ
を読むとびびってしまう。
 一般的にガイドブックやテレビでも、少し大袈裟に紹介している
ので行くのを躊躇してしまうが、安易な気持ちで行って欲しくない
からだろう。しかし実際登ってみるとそれ程でもないし、勇気を出
して良かったと思う。赤岳、弥三郎岳、乾徳山など。
 乾徳山は竹内さんがとっても登りたい山だが、これまで4度の
機会があったが山頂まで登れていない。1度目は他のグループで
登った時、メンバーの1人が体調不良で途中で引き返した。
2度目は我がクラブで今年の5月19日に登ったが、家庭の都合
で不参加、そこで9月3日、10月4日に計画したが天候不良で
 中止。「乾徳山に嫌われているのかしら?私 (>_<)
そして5度目の挑戦は10月31日(土)、1週間前の天気予報で
は当日のみ「登山指数A」 その前後数日は「登山指数C」 となって
おり、どう転ぶか不安定な状況。
歩くコース(右図を参照)
 今年の5月19日に歩いたコースは、右図の一番下の「乾徳山登
山口」 からスタートし、赤い矢印を歩いた。標高差 約1200m
歩行約7時間。右図の中程の 「 大平高原 」にも登山口はあるが
この時は大平高原に通じる道路が通行止めだった。その後今年の
7月中旬頃復旧したので、今回は大平高原の登山口を利用し、青い
矢印のコースを歩いた。 標高差 約700m 歩行 4時間30分
のとても楽な行程。竹内さんは4度もお預けを食らったご褒美か?
山内宅~大平(おおだいら)高原 大平荘駐車場
 1週間前の天気予報が変わることなく、当日のみ “ 登山指数A ” 
これにはビックリ!竹内さんの願いが通じたのか?
 10月末ともなると朝が明けるのが遅い。大平高原まで中央道を利用
すると2時間、2290円。青梅街道を利用すると30分余計にかかるが
高速料金を節約出来るので往復とも青梅街道を利用。山内宅を6時
に出発。大平高原にある大平荘駐車場は、国道140号線(雁坂道)から6km、狭い林道を車で約20分の所にある。所々に車の
すれ違いスペースはあるが、幸いにも対向車とは出会わなかった。予定どおり8:30到着、すでに5~6が駐まっていた。
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は、大平高原にある大平荘の駐車場、約30台駐車可能で1日800円。駐車スペースの隅には、トイレがある。遙か彼方には乾徳
山が見える、これからあそこを目指すんだ!あんな遠い所まで・・・ 出発前に赤い愛車の前で 予想気温が9℃なので、私は
長袖シャツ、竹内さんはジャンバーを着込んで寒さ対策をしている。我が愛車は10月14日に納車され16日経っているが、ゴン
ちゃん以外に乗ったのは竹内さんが初めて。女房は私の車には全く興味はなく、自分の車で自由に行動している。
大平荘駐車場(標高1300m)~乾徳山(標高2031m)
 8:50にスタート、車道を先に5分ほど歩くと、登山口に到着。たった5分歩いただけなのに、暑くなって軽装になった
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 見通しの無い樹林の中を黙々と1時間半ほど歩くと、視界が開けてススキが辺り一面を占めていて秋を感じさせる。は月見岩
行程の2/3を歩いたことになり、ここからは急な登りや岩場が始まりるので気を引き締める。
 手洗石の所で手を洗うポーズの竹内さん、今日は1人なのでこれからあらゆる場面で登場して貰いますが、こちらの要望を素
直に聞いて演技してくれる、名優です。は髭剃岩、幅約30cmの岩の割れ目は10m程奥まで続いており、その先は断崖絶壁。
横になって進むが、胸の豊かな竹内さんは私の要望に応えて、胸が引っかかって身動きが取れない?ポーズ。
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 ここから冒頭に “ 山頂付近は岩場が続き、危険度も高い ” のような岩場が続く。⑦の赤い矢印の方に登って行くが、その先は
断崖絶壁、その景色を見ないように直ぐに右に回り込んで、安堵の表情の竹内さん。しかも2,3ケ所の岩場も笑顔を絶やさず、楽
しそうに登っている様子を見て、竹内さんの成長(恐怖感の克服)に驚いた。
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 そしていよいよ本行程のハイライト、山頂直下の鳳岩(おおとりいわ) ほぼ90度に近い岩壁を、赤い矢印のルートを鎖を頼り
に登る。それなのに全く恐怖を感じず余裕?で登ってくる竹内さん。後で感想を聞くと、恐怖感は無かったが、鎖を掴んで身体を
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引上げるのに苦労したとか。もっと筋力を付けるか?増えた体重3kgを減らすか?そのために晩酌を少し控えるか?まさか!
乾徳山山頂
 そして遂に乾徳山山頂に立つ!喜びを万歳で表している竹内さん そしてやっと登場した私と2人で記念写真、そして遙か
彼方に見える、雲ひとつない富士山を背景に、最高の写真ですね。
 念願の乾徳山にやっと登れ、素晴らしい景色を目に焼き付けようとしている竹内さん そして私の方に振り向いて「普段の生
活で色々考え、悩んでいることを忘れ、こうして素晴らしい景色を見て “ ” になるのも良いですね」 と来たもんだ。私は一瞬
言葉を失ったが、「竹内さんは普段から“無”じゃないの!」とつい思ったことを言ってしまった。すると竹内さんも大笑いして
「言ってから、しまった!そういう応えが返って来ると思っていました。
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 折角山頂に立ったので、思い残すことが無いように十分楽しんだ後、下山しようとすると2人の若い女性が登ってきた。そこで
つい私の若い女性に対する親切心が湧いてきて、「写真を撮ってあげましょうか?」と声をかえると、嬉しそうに「御願いしま
す!」の声が返ってきた。乾徳山の標柱の前と富士山を背景にした(と同じ)写真を撮ってあげた。
下山
 下りは山頂直下の鳳岩は避けて、巻き道を利用。10分程歩いた、視界の開けた雨乞岩で昼食。下から山頂を見上げると、先ほど
の女性がこちらに手を振っていたので、こちらも返した。竹内さんは、バーナーでお湯を沸かしてカップラーメン。冷え込む思っ
て準備したらしい。私は最近歳のせいかあまり空腹を感じないので、目の前の富士山をおかずアップルパイのパン1ヶ。 
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 下りの岩場を心配していた竹内さんだったが、足場を確保して鎖を頼りに慎重に下って、難なく下ることが出来た。月見岩に近
くなった所で、山頂で写真を撮ってあげた2人の女性が追いついてきたので、暫くおしゃべりしながら歩いた。2人は塩山駅から
バスを利用し、前回我々が歩いた徳和登山口からスタート。の左の女性は、千葉から常磐線の始発で来たとのこと。
そこで折角知り合ったので、ホームページに載せる許可を貰って記念写真を撮った 「もし良かったら、大平高原まで下れば
近くの駅まで送りますよ」と言ったら、「ありがとうございます、でも歩きたいので道満山を登って、登山口の徳和まで行きま
す」との返事。我がメンバーだったら、こんな楽なお誘いなら直ぐに飛びつくだろうに・・・若いって素晴らしいですね。
今日は前回に比べて歩行時間が短かったので、山頂や雨乞岩などでゆっくり時間を取ったので、予定より約2時間遅れの3:10に
駐車場に到着。帰りに のめこいの湯 に寄ったが、生憎定休日だった、残念。
文中に写真を掲載しなかったが、下左は飛行機雲。右は駐車場から国道に出る途中で出会った 猪、おとなしくて逃げて行った。
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