はじめに |
| 乾徳山は、竹内さんと早乙女さんの強い要望で計画した。以前他のグループと行ったが、途中で仲間1人の体調不良で山頂 |
| 登頂を断念し、付き添って下山したとのこと。リーダーは彼らを残して山頂まで登り、下りも先に下山したらしい。従ってリ |
| ベンジのために是非とも登ってみたいとのこと。 |
| リーダーとは、グループの人の力量を把握し、無理だと思う参加者は勇気を持って断り、参加者の力量に合った余裕の計画を |
| 立て、山行中に事故が起きた場合は、適切な処理をすることがリーダーの役目だ。そのリーダーは、リーダーたる資格に全く |
| 欠けている、とんでもない人だ。 |
| 乾徳山は歩行時間が7~8時間、登山口と山頂の標高差が約1200mあり、途中2ヶ所のスリルのある岩場がある中級者向けの
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| 山でもある。そこで1週間前に竹内さんと早乙女さんの訓練のため、法師さんを含めた4人で伊豆ヶ岳に行き、岩場のある男坂 |
| を登り、正丸駅から西吾野駅までの約12kmを見事に歩き切り、「乾徳山は大丈夫!」のお墨付きをあげた。 |
| 乾徳山の参加者は他に小林さんと吉田さん、雨男を完全に脱却出来ていない吉田さんは、あまり早く参加表明して皆に迷惑 |
| がかからないように、3日前の16日にLINEで参加表明をした。参加するのを知っていた私は、吉田さんのLINEを見て「えっ! |
| 吉田さんも行ってくれるんですか?予想もしていなかったのでとても心強いです。数日前までは降水確率0%だったのに、今確 |
| 認すると30% 曇り ですが、登山指数がAなので、暑くはないのも吉田さんのお陰です。でも念のため雨具の用意は忘れず |
| に!」 と参加者にLINEした。 前日の予報は夕方から雨、吉田さんからは「下山するまで、なんとか降らないように祈るばか |
| りです、本領 発揮? 」 暫くは “ 晴男 ” に昇格するのは見送りたいと思います。 |
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| 前日の夜、竹内さんからLINEが入り「明日の乾徳山、とても楽しみにしていたのですが、家庭の事情により参加出来なく |
| なりました。大変申し訳ありません」のLINEが入った。あんなに行きたがっていたのに・・・・残念です。また計画します! |
金子~乾徳山登山口駐車場(徳和) |
| 参加者が5人になったので、法師さんの車1台で行くことになった。前夜はスマホと目覚まし時計にアラームをセット、朝3時 |
| に目が覚めた。セットした4:30まで後1時間半 ??? 5時に出発するので3:30にセットすべきところを間違えていた。 |
| 車中、吉田さんから天気予報の最新情報 「 午前中に少しパラつくかも・・・・」 吉田さんは筋金入りの〇〇なんですね。 |
| そして「今日は徳和からスタートする計画になっているが、大平牧場に車を駐めて歩き始めれば、3時間は短縮出来ますよ」 |
| これを聞いた早乙女さんと小林さんはニコニコして、「そのコースにしましょうよ!8時間の予定が5時間で歩けるなんて!」
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| と大喜びしたのもつかの間、スマホを見ていた吉田さんが「大平牧場に通じる道路は、昨年の土砂崩れで現在通行止めになって |
| いて、復旧は今年の7月の予定のようです」 これを聞いた2人はガックリ、ぬか喜びだった。 |
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| 乾徳山登山口駐車場に6:50到着、以前あった駐車場(10数台)の他に、公園だった所が駐車場になっており、かなりの車 |
| がいたが、余裕で駐めることが出来た。そして出発前に① |
乾徳山登山口駐車場(標高830m)~乾徳山(2031m) |
| アスファウルの林道を約30分ほどあるいて、漸く乾徳山登山口(995m)に到着② これから本格的な山道に入る。最初の目 |
| 標は銀晶水(ぎんしょうすい)、ここは水場だったようだが前回来た時は、すでに水は枯れていた。登山口から30分で到着する |
| 筈だがなかなか標識が現れない、どうも見逃したようだ。次の目標の金晶水、ガイドブックには “ 銀晶水からは急坂が続き、駒 |
| 止の先も急坂が途切れず、行程中で最もつらい部分だ ” とある。1人の男性が下ってきたので尋ねると、4:30に登り始めたと |
| のこと。「約10分程で金晶水ですよ」と教えてもらったが、実際にはそれ以上かかったと思う。③が金晶水、パイプから水が流 |
| れ出ているが、以前はもっと水の勢いがあったように思う。ここまで登山口から標高差約700m登り、山頂まではまだ500m。 |
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| 金晶水から15分ほどで、十字路の国師ケ原。ここから時計回りで乾徳山まで行き、ここに戻って来る予定。④は扇平の月見石 |
| 登山口から標高差1000mを登ったことになるが、ここから残り200mの険路が始まる。それまで手に持っていた三脚はリュッ |
| クに仕舞い、手袋をはめて気を引き締める。途中で鹿が現れ⑤、我々は「鹿だ!」と言って喜んだが、小林さんは獣の匂いに |
| 敏感で、こういうのは苦手らしい。 そして急登の岩場に着くと⑥、早乙女さんが「ここだ!以前ここまで来たんだけど仲間の |
| 体調が悪くて引き返したんです」 ということで、これから先は早乙女さんの未知の世界ということになる。 |
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| ⑦と⑧は髭剃岩(ひげそりいわ)、隙間が約50cm位の割れ目を進んで行くと、先は断崖絶壁。素晴らしい景色にすっかり魅了 |
| された小林さん⑨、小林さんはリュックに赤いカバーを付けていますが、実は途中でパラパラと雨☔が落ちてきたんです! |
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| ⑩はカミナリ岩、小林さんは鎖場を気にするどころか、そのスリルを楽しんでいるかのように登っている。⑫もカミナリ岩だ |
| が、これは小林さんがスマホで撮ってくれたもの。⑪は雨乞岩、その先は断崖絶壁だが、法師さん、小林さん、吉田さんは全く |
| 気にせず堂々と岩の上に立っている。私と同じ部類に入る早乙女さんは、岩の手前で万歳をしてごまかしています。 |
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| ⑬ の左の写真は、雨乞岩から見た乾徳山、赤い矢印のコースを登って行くんです。私のこの説明を聞いて、ビビリ屋の早乙女 |
| さんはどう思ったのしょうか? 右の写真は、乾徳山直下の切り立った岩壁、ここが最後の難関。これを登れない人には迂回路 |
| があるが、ここまで来て迂回路もないでしょう。 |
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| 覚悟を決めて、最後の難関を登ることに。⑱は登っている様子を、下から法師さんに撮って貰いました。左端の早乙女さんは |
| 恐怖と戦いながら必死に登っていますが、右端の吉田さんは慣れた様子でヒョイヒョイと登っています。 |
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| 先に登った私が、登っている様子を上から撮ったのが⑫ 見て下さい! 小林さんの余裕の笑顔。法師さんは岩場に備えて赤い |
| ヘルメットを着用しています。 |
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| そして遂に山頂に到着、これまでの疲れも忘れ、恐怖感から解放されて、みんな達成感に溢れた満足そうな笑顔 ⑬ 早乙女さ |
| んの口から 「嬉しくて涙が出てきちゃった! 」 先着してラーメンを食べていた若者グループの1人が 「その気持ち 解ります! |
| 私もそうでした 」 ⑬には私は写っていませんが、 ⑭ を見て下さい! しかも美女とツーショットの写真が3枚も! |
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| 右端の写真の女性は、我がメンバーではないですよね、つい癖が出て ナンパ しちゃいました。 |
下山 |
| 山頂は狭くて次から次と登って来る人がいるので、少し先を下った適当な場所で昼食、乾徳山を登頂した安堵の表情で最高 |
| の幸せですね⑯ ⑮は昼食場所から振り返ってみた乾徳山、赤い矢印のコースを下ってきました。写真の中に白い梯子が見え |
| ますが、本当はもっと小さくて見えにくかったので、梯子の写真を拡大して切り貼りしました。 |
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| 下りは吉田さんに先頭を歩いて貰った。十字路のある国師ケ原までの1時間余りの下りは、急勾配のガレ場でとても歩き難い。 |
| 先頭を行く吉田さんが、「法師さん!木が垂れているので頭上に注意して下さい」と声をかけたので、「私には声をかけてくれ |
| ないんですか?」 と言うと 「時々振り返って、ちゃんと付いてきているか確認しています」 |
| そしてようやく乾徳山登山口に到着、ここで埼玉ポーズで決めました⑰ ここからアスファルト道を下り、15:50に駐車場 |
| 到着。7:10に出発、昼食・休憩を含めて8時間40分の行程でしたが、みんな頑張りました。私は小林さんのスタミナを心配し |
| ていたが、日頃のジョギングで鍛えていたとのこと。 小林さん おみそれ致しました! |
帰路 |
| 三富笛吹きの湯に寄る予定だったが、私の記憶にある場所にはそれらしき日帰り温泉は見当たらなかった。帰りは混雑が |
| 予想される中央道を避けて青梅街道を走り、途中の大菩薩の湯に寄った(市外の人3時間以内620円) |
| 金子の駐車場に到着したのが17:30頃、こんなに素晴らしい体験が出来たのに、高速料金とガソリン代を5人で割って、参加費 |
| は 1人 1000円 法師さん運転お疲れ様でした。最後に私が畑で作ったしゃくし菜漬けを参加賞としてプレゼント。 |