2024.04.18(木) 岩櫃山(いわびつやま) 802m
はじめに
 岩櫃山に登る気になったのは2つの理由からです。
1つ目は、先日登った大月の岩殿山と関係がある。私は歴史には全く興味が無く知識は乏しいが、2つの関係を調べると
   「戦国時代、武田家の勢いにかげりが見え、これ以上戦えなくなった武田家は、織田・徳川軍から逃れことになる。真田
    昌幸が勧める岩櫃山か、それとも小山田信茂が勧める岩殿山か? 勝頼は岩殿山を選んだが、見方だった筈の小山田
    信茂に裏切られ、近くの天神山で自害した。岩櫃山に逃げていたら・・・・?」
*2つ目は、東吾妻町の「岩櫃山周辺ガイドマップ」を見て。
   「標高802.6mの岩山で、吾妻八景を代表する景勝地。南面は約200mの絶壁で、奇岩・怪岩から成る切り立った山容は
    中国の南画のような趣があり、“ぐんま百名山”にも選ばれている。山頂からの眺めは素晴らしく、新緑や紅葉のシーズ
    ンには多くのハイカーで賑わう」
ということで、一度下見に行き、良かったら我がクラブの計画に入れようと思って行くことにした。
自宅~平沢登山口駐車場
 駐車場の横に「岩櫃山平沢登山口観光案内所」があるということで、カーナビに住所(群馬県東吾妻町原町1965-2)を入力
すると“該当の地番が見つかりません”と表示された。そこで電話番号(027-70-2110)を入力して、目的地の入力完了。
目的地までは、圏央道、関越自動車道、一般道を利用して、走行距離127km、走行2時間、高速料金2910円(すべて片道)
 ナビで電話番号を入力して観光案内所に案内して貰おうかと思っていたが、到着したのがJR群馬原町駅① ①の白い←の
看板には「東吾妻町観光協会」と書かれtている。駅舎に入ると、窓口には「東吾妻町観光案内 JRの窓口ではありません」と
書かれていて、やっと納得。ここは駅員がいない無人駅で、観光協会の案内所になっているんだ。係の女性に、平沢登山口
駐車場までの道順を尋ねたら、詳しく丁寧に教えてくれた。は平沢登山口駐車場、無料で約70台駐車可能。
 ここにも観光案内所があり、4月~11月末まで、9時~16時まで開設され、スタッフが対応してくれる。
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平沢登山口駐車場(511m)~岩櫃山(802m)
 岩櫃山山頂に至るコースは、今回登る一般的・代表的な “ 沢通り ”、“ 尾根通り ” の他に“ 密岩通り ” がある。“ 密岩通り ”は
「いちばん険しい中・上級者向けのルートで、鎖場や岩穴、岩場があります」となっているので、検討する余地もなくパス。
観光案内所の左奥に、岩櫃山登山口の標識が立っている ここが三合目、標高511mなので、山頂までは標高差300m弱。
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 先に進むと直ぐに、「尾根通り」、「沢通り」の標識が現れる往路は「沢通り」、復路は「尾根通り」を歩くことにした。
「沢通り」と言うだけあって、石ころがゴロゴロして、以前は水が流れていたのだろう、左右に大きな岩が迫っている。
「天狗の蹴上げ岩」、が「一本槍」 これらを見ればコースの概要が想像出来るだろう。
 平日なのでと思うが、あまり登山客と会わない。2人の単独行の男性とすれ違った後、七合目を過ぎた辺りで50~60代と思わ
れる夫婦連れが下りてきた。奥さんが「山頂直下の岩場は凄いですよ!クサリがあって!」と興奮気味に話しかけてきた。
私は、ガイドマップをさらっと見て、家族連れのハイキングが楽しめるコースだと思い込んでいたので、これを聞いて気持ちを
締め直す。八合目の標識が立っている所から先は、これまでと違う山容のようだ。ここで手に持っていた三脚はリュックに仕
舞いカメラはポケットに入れて、両手を自由にする。九合目の標識を過ぎてピークに上り着くと、前方に「あれが岩櫃山だ!」
と確信した光景が現れた ポコッと突き出た岩山の山頂には 吹き流し がたなびき、山頂からはクサリが垂れ下がっている。
想像以上の難所だ、先ほどの奥さんが興奮気味に話したことが十分理解出来た。私は高所恐怖症なので、こういった山は極力
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避けていたが、ここで引き返すわけにはいかない。写真が前後するが、の光景を見たのがのピーク(登山者の写真)、ここ
からヤセ尾根を100mほど歩くと、岩櫃山直下の岩場に到着。下から上を見上げたのが
 “ ここを登るのか?結構急だなあ~でも登るしかない! ”  途中まで登った所で  “ 結構怖いなあ まだ登る? それとも引き返
す? しかしここで引き返しては男がすたる!” そして遂に登頂!目の前に先ほど遠くから見た吹き流しがなびいている
“ 折角登ったのだから景色を楽しまなくちゃ ”と思うが、また岩壁を下るのが気になって落ち着かない。南側の200mの絶壁を
覗こうと端まで寄ったが、余計に怖さが増すばかり。
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岩櫃山山頂~平沢登山口駐車場
 一刻も早くあの岩壁を下って楽になろう! 両手、両足、そしてお尻を使って慎重に下るが、思ったほど恐怖感は感じないで
下りることが出来た。来た道を引き返し、天狗の蹴上げ石の分岐で、尾根通りのルートを選択。
を見ると、同じ場所に2つの標識が立っているが「岩櫃城本丸」と「岩櫃城本丸」 この違いを “ 城” と “ 城” で比
べると 「石垣など何らかのものが残っていれば址、現在は全く何も残っていない状態であれば」 であるが、同じ場所
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なのに字が混同しているのはどうしてなんだろう。今度東吾妻観光協会に問い合わせてみようかな?
岩櫃城跡(ここでは本丸が無い)へ向かう途中の分岐に標識が立っている 岩場のあるルートか?それとも迂回ルートを選択
選するか? ここで迂回ルートを選択するわけにはいかない。確かに岩場があり、慎重に歩いたが、先ほどの岩櫃山直下の岩場
とは雲泥の差。は天狗岩、白の矢印は鼻だが、天狗にそっくりですね。そして岩櫃城本丸
 今回は新しいデジカメの機能を使いこなす目的もあった。顕微鏡機能を使い、接近してやまぶき、はスイセン。
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この他、オート設定では、背景が明るい状況では人物が暗く撮れてしまうので、絞りを自由に設定する機能も使ってみた。私の
新しいデジカメは、オリンパスのTG-7 だが、日野さんの持っているのは、TG-6で1つ前のモデル。でもそんなに機能は変わら
ないと思うので、今度使い方を丁寧に教えてあげたいと思う。何しろセルフタイマーの設定も知らないらしいから。
最後に
 岩櫃山は、登山口からの約1時間の上り、下りの約1時間も平凡なルートである。一番の魅力は、何といっても山頂直下の岩登
りだろう。従ってここを登らなければ、2時間半もかけて行く価値はない。岩登りをしてみたい、というメンバーがいれば計画し
ても良いが、竹内さんと早乙女さんは絶対に止した方が良いと思います。