２０２４．０３．３１（日）　高川山 ９７６ｍ

はじめに
	今年の2月18日に登った岩殿山は秀麗富嶽十二景（大月近辺で、富士山がよく見える山）のひとつ。私が以前新ハイキング
	のリーダーをしていた時、秀麗富嶽十二景シリーズを実施したことを思い出し、今回はそのひとつである高川山を計画した。
	高川山は「孤高の犬ビッキー」で有名です。以下はビッキーの説明。
	山頂近辺にいて、首輪は付けていたが野良犬で、喜怒哀楽が無くて臆病。登ってきた人達から食べ物を貰っていた。
	登山者には愛されていたが、2010年10月6日に頂上下の岩場で老衰で死亡しているﾋﾞｯｷｰを登山者が発見。初雁駅
	近くの自徳寺に埋葬されている。
	私は直接ビッキーとは会ったことはないが、2012年6月7日に来た時にビッキーのお墓参りをしたことがある。今回はそれ以来
	なので12年ぶりの高川山ということになる。
自宅～初狩駅
	春休みで浜松から我家に来ている孫娘（4月から中学3年生と1年生）のために、朝食を準備①　してから自宅を6時50分に
	出発。朝食のメニューは野菜サラダ（レタス、キュウリ、トマト、コーン、ツナ）、ほうれん草とウインナーのバター炒め、パ
	ンとパイナップルのデザート、毎朝作るのが習慣になっている。
	高川山は登山口と下山口が離れているので、久しぶりに電車を利用した。スイカの残金が2500円だったので、前日10000円
	をチャージ。八高線で八王子まで行き、中央線に乗り換えて高尾に到着したのが7：56、8：09発の甲府行き電車はすでに待機
	していたが余裕で座れた。8時5分に到着した電車からは、乗客が先を争って乗り込んできてあっという間に満席②
	大月駅では多くの乗客が下車、次の初狩駅には8：52到着③、スイカで改札口を出て、スイカはズボンの右ポケットに。
初狩駅～高川山
	9：00に初狩駅を出発、駅を出て直ぐの左手に案内板があり④、高川山は右。何しろ12年ぶりなので、初めて来たと同じだが
	要所に案内板があるのでとても嬉しい。⑤がビッキー（ネットの写真）、⑥がビッキーが埋葬されている自徳寺、ビッキーの墓
	は何処かな？標識はあるかな？と思いながら歩いたが見つけられなかった。家に帰って調べると、自徳寺の大きなイチョウの
	木の下（⑥の⇒）にあるらしい。12年前は事前に調べていたので、ビッキーの墓を見つけられたのだろう。
	自徳寺を過ぎ、しばらく林道を進むと高川山登山口がある。この先にも別の登山口があるが、今回はここから登ることにし
	た。いきなりの急坂が続くが、50ｍ程先を行く女性は、ゆっくりではあるが順調なペースで登っており、かなりの経験者に見え
	た。少しずつ距離が迫ってくるが、結構女性のペースも速い。あまり後ろにピタッと付くのも追い立てるようだし、スピードを
	上げて抜いたとしても、後ろに付かれるのも・・・・と思っていた時、幸いにも男坂・女坂の分岐があった。その女性は直進し
	て女坂方面へ向かったので、私は左の男坂ルートを選択。このルートは急な登りの連続、30分位は登っただろうか？
	漸く、女坂との合流点に辿り着いたが、彼女は先に行ったのか？それともまだか？
	いま標高はどの位か、時刻は？などは気にせず、黙々と登っていたが、急に前方に山頂らしき光景が目に入った。おー
	頂上に着いたぞ！時計を見ると10：10 。予定到着時刻が10：50だから40分も早く着いた。初狩駅の標高が460ｍ、高川山
	が976ｍなので、標高差516ｍを1時間20分で登ったことになる（標高差300ｍを1時間で登るのが標準と言われている）
	今日は快晴、気温も東京では27℃と暖かく、山頂から望む景色は最高。⑥はパノラマ写真です。⑦の富士山は雲ひとつかかっ
	ていなくて、全容がクッキリ。⑧は富士山をバックに和やかな表情をしている私ですが、1人では寂しいですね。
	⑨は、ご主人様と一緒に登って来たワンちゃん、犬種は聞いたけど忘れましたが足が細くて長く、レース用の犬だとか。それ
	に比べて私の愛犬ゴンちゃんは飼い主に似て・・・・・・
	5分ほど遅れて先ほどの女性が到着、岩に腰掛けて軽い食事をしていた⑩　「とんでもない。私は山に行きますよ。こまの小
	屋」と書かれたシャツを着ていたので「面白いことが書いてありますね、こまの小屋とはどこですか？」と尋ねると「会津駒ヶ
	岳です」「それにしても健脚ですね」と言うと、笑顔で「私は日本百名山を目指しているんです。今60ちょっと登っています、
	今年は九州の山に登ろうと思っています」「私は鹿児島の出身なんです」　会話が盛り上がったところで、「一緒に写真を撮っ
	て貰えますか？」　快く引き受けてくれて⑪、⑧と比べてみて下さい。やはり隣に女性がいると写真も引き立ちますね。
高川山～田野倉駅
	彼女は田野倉駅へ行きたいということで、下山口を教えてあげた。「いくつか分岐があるけど、田野倉駅の表示があるから
	大丈夫です」　私も支度を整えて5分後に出発、要所に標識が立っている⑫。ある分岐で直進するか、右の方に下って行くか
	迷ったが、右を選択。しかし以前来た時の景色とは違うようだが、この道も田野倉駅へ向かっている。
	里山に下りてアスファルト道を歩いていると、前方左の稲村神社の境内から先ほどの女性が現れた。彼女は私が迷っていた
	分岐を直進したらしい（実は私もそのルートを歩く予定だった）。
	彼女は境内から下りて来て、左の方に進んでいる（私と同じ方向）。私は彼女がスマホを見ながら歩いていたので安心して
	その後に付いたが、境内からまっすぐ下に下っていくのが正解だったようだ。彼女は交差点を左折したが、後ろから来た若い
	男性に「田野倉駅はどこですか？」と尋ねると、「 私もそこへ行きますから 」 ということで、その交差点を直進して近道で
	駅まで案内して貰った。約5分後に彼女が現れたが遠回りしたようだ。
	私は、スイカの取り出そうとズボンの右ポケットに手をつっこんだが スイカが無い！確かここに入れたのに！リュックの中
	をくまなく探したが見つからない。10000円チャージしたばかりだったのに！
	やはり面倒でも初狩駅で、財布に仕舞っておけば良かった！でも起きたことはしょうがない、“ 拾った人はラッキーですね ”
	と思って諦めるしかない。