2016.08.10(水) 乗鞍岳
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  乗鞍岳は北アルプスにある、日本百名山のひとつ。登山口の畳平(標高2702m)までバスで行ける。ガイドブックでは
「入門者向け」となっている。 登山口まで遠いので、日帰りは難しいと考えていたが、松本市内のビジネスホテルが夏休
みのため空き部屋が少なく、宿泊費も高騰しており、日帰りで計画。片道約240km、3時間半のドライフ(の予定)゙。
今回は仕事の都合で、坂口さんと将臣は不参加、夏休みが始まった飯島さんと、毎日休みの鈴木、山内が参加。
自宅~乗鞍観光センター(1453m)~畳平(2702m
 自宅から車で乗鞍観光センターまで行き、そこから登山口の畳平までは一般車両の乗り入れが禁止されている
ので路線バスを使用することになる。乗鞍観光センターまでの距離が長く、時間がかかるため、自宅を5時30分
出発。鈴木さん、飯島さんを乗せ、圏央道、中央自動車道、長野自動車道の松本ICで下り、野麦街道。
 松本ICを下りると、通勤時間のせいか市街地の道路が混んでおり、ノロノロ。それを抜けたと思ったら、窓に金
網が張られた、警察の護送バスと思われる車両と、その見守りと思われるワゴン車が、後ろのことは全く気にせず
マイペースで10km~20kmで走っている。この道は1車線で、センターラインは黄色で「はみ出し禁止」。
私が空腹を感じ、サンドイッチを買うためにセブンイレブンに立ち寄ったがために、こんなことに。
 予定では、乗鞍観光センターに9時06分着、9時30発のバスに乗る予定だが・・・・30分位このような状態が
続いていたが、途中の道の駅へ左折したのでほっと。快調なペースで走り出したら、すぐにバスに追い着く。この
バスも、先ほどの護送バスほどではないがゆっくり。カーナビは、乗鞍観光センター到着予定時間を9時32分
と表示している。これだと予定のバスには乗れず、30分後のバスに乗ることに。
 前川渡の交差点でバスは直進、我々は左折して前には車が1台も走っていない。ここでスピードを上げる、と
いっても、カーブでは確実にスピードを落とす安全運転。到着予定時刻が9時32分、30分、27分、25分、22
分となったところで到着。私が靴を履き替えている間に2人が先に切符売り場で切符を購入(往復2500円)。
乗鞍観光センター(1453m)~畳平(2700m)
 乗鞍観光センターから、登山口の畳平まではバスで約50分、標高差1249mをかせいでくれるのが嬉しい。ま
たバスの時刻はシーズンによって異なるが、同じシーズンでも“晴れ”と“曇り・雨”でもスケジュールが異なるのも珍
しい。観光センターから先は一般車車両乗り入れ禁止だと思っていたが、約15分位走った「一本滝レストラン」ま
では走行可能。ここに関所があり、ここから先は規制されている。
 所々道幅は狭く、バスがすれ違うには困難、この急な登りを何台もの自転車(ギア着きマウンテンバイク)が登ってい
るのは驚きだ!そんなに苦労してまで・・・・と思うが、人それぞれ。我々だって、他の人にどう思われているか?
バスは右に左にカーブしながら畳平に到着。ここは長野県と岐阜県の県境!思えば遠くに来たもんだ!!
畳平~乗鞍岳剣ヶ峰(3026m)
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                                   畳 平                           背後彼方に畳平
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             コマクサ                   肩の小屋                   乗鞍岳の遠景
 畳平からはいくつかハイキングコースがあり、目的、体力に応じた楽しみ方が出来る。予定より10分遅れの10時40
分出発。肩ノ小屋までの約40分はなだらかな傾斜で、砂利の車道?を歩く。
飯島さんが、道端の花を指して、「山内さん、この花は何ですか?」 待ってました!自慢顔をして。「それはコマ
クサだよ!」  先日の赤岳で、「ホタルブクロ」で飯島さんに遅れをとったが、早くも追い着い付きましたた。
 肩の小屋(2760m)は宿泊可能で、夜は星の観察、夜明けはご来光が楽しめるらしい。しかし我々は日本一の富
士山のご来光を見ているので(我々とは参加した3人)、ご来光には興味は湧かない。
 肩の小屋からは、本格的な登りが始まり、ガレ場の急な登りが約70分ほど続く。ガイドブックには「入門者向け」と
なっているが、そこは日本百名山のひとつ、楽には登らせてはくれない。周りの人達も結構参っている様子。
 上右写真の右側のコブ(頂点)、蚕玉岳(こだまだけ)で休憩し、アミノバイタルゼリーを飲んで、左の頂、乗鞍岳に到着
したのが12時20分(予定時刻ピッタリ)
乗鞍岳 剣ヶ峰(3026m)
 山頂はそんなに広いスペースではないが、登頂に成功した人達が、山頂からの素晴らしい景色を楽しんでいる。
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                                      乗鞍岳 剣ヶ峰                   山頂から、登って来たコースを見下ろす
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                                   山頂からの景色
 上の写真、標高が森林限界を超えているので、背の高い木は無い。乗鞍岳は、火山標高では、富士山、御岳山
に次ぐ3位で、山頂部には7つの池沼がある。
下山開始
 山頂から少し下った、頂上小屋のベンチで昼食。帰りのバスは畳平を毎時、05分に出発。13時50分に畳平に
到着し、14時05分のバスに乗る予定。15分の余裕はあるが、予定より5分早く、12時35分に下山開始。
 岩場、ガレ場と歩き難いが、やはり下りは足に負担がかかるものの、登りよりはずっと楽。途中、飯島さんが突然
「昼食の時、鈴木さんからもらったキュウリの漬物が、黒く見えたんだけど、理由が解ったわ!」どんな回答かと思
ますか?「サングラスをしていたから、黒く見えたんだ!」・・・・・・
  日差しが強いので、肩の小屋の中に入って日影で数分の休憩。しかしあまり余裕もないので直ぐに出発。日差し
は強いがカラッとしていて、程よい風も吹いているので、絶好のコンデイション、下界は35℃を超す猛暑なのに。
 畳平に13時45分到着、すでにバス停には列が出来ている。しかし、数台のバスが待機しており、状況によって
増発してくれるので、安心。すると「山内さ~ん!」の声が、我がメンバーからではなく、前方の方から。その方に
目を向けると、小高さんが!小高さんは、私が以前所属していた「新ハイキング」のメンバーで、先日の赤岳も参
加予定だったが、事前に急用が出来て不参加。 しかし、なぜこんなところで小高さんに会うの?彼女は我々の
乗鞍岳の山行のことは知らない。なのに、この日に、この山で、しかも同じバスを待っていて、しかも大勢の中で。
 小高さんは、畳平周辺の花畑コースを軽く歩いて足慣らし、花の開花状況をチェックに来たらしい。
畳平~乗鞍観光センター
 我々は2台目のバスに乗れたが、全部で4台用意してくれていた。バスの車窓から乗鞍岳を見上げると、中腹に
は雪渓が残っており、2人の人影がスキーを楽しんでいる。途中、警察車両が道路脇に止まっている。明日11日
は今年から新しく設けられた「山の日」。皇太子さまご夫妻が上高地を訪れるので警戒中とのこと。
 最後にバスに乗り込んで来た、中年の太った男性。バスが動き始めると、直ぐに熟睡。バスが左にカーブを切る
と、全体重を私の方にかけてくる。疲れていると思うので、ど突きはしなかったが、気持ちの良いものではない。こ
れが若い女性、綺麗な女性だったら、喜んで受け止めてあげるのだが。14時55分、乗鞍観光センターに到着。
帰路
 小高さんに、日帰り温泉の「せせらぎの湯」を勧められたが、そんなに汗もかいていないし、道中長いのでそのま
ま直帰することに。車中での話、飯島さんは今日も山頂手前で右足に痺れを感じ、それが指先にまで。赤岳から
帰ってきて、暫くそのような状態が続いたので、医者に行こうと思ったら、痺れが収まったとのこと。そして「足の人
指し指が・・・・・」というので、私が「足も、人差し指と言うのかな?足の指は人を指したりしないのに!」結論が出な
ので、帰ってから私が調べることに。以下がその結果ですが、「足の人差し指」を使っても、よいようです。
  「正式には、足のゆびに“手”へんの、“指”を使うのは誤りです。足のゆびには “趾” を使います。正式には
   母指(第一趾、オヤユビ)、第二趾、第三趾、第四趾、小趾(第五趾、コユビ)です。とは言え、わかりやすさ
   を優先して、指の字を使うことも珍しくありませんけど。」
車中、いろいろ面白い看板、標識を見つける。松本市内で、「懶亭」の看板、これは「ものくさてい」をいう名前の
蕎麦どころ。「日本アルプスサラダ街道」の標識、サラダ街道は松本市西部にあり、野菜や果物栽培が盛んな
市町村を結んでいる、全長31.5kmの観光道路。
 松本ICで長野自動車道、中央自動車道、今日は夏休みではあるが平日。対向車線のが下りの渋滞が激しい。
我々の登りは?と心配していたとおり、談合坂SAの辺りから渋滞。平日でもこの時間はいつも渋滞するのか?あ
るいは平日だけど夏休みだからか、あるいは明日は「山の日」で、お盆休みが始まるからか。
 上野原ICの2km手前で、ガソリン補給の警告が。スタート前に、すでに185km走行。大丈夫だとタカをくくって
いたが、今日は遠距離を走ったので。しかし上野原ICの出口までは緩やかな下り坂、私の車はハイブリッド車な
ので、ガソリンを使わず、充電した電気を使って走行するので気が楽。
 上野原ICで下り、カーナビを頼りにガソリンスタンドで給油。そのまま20号線を藤野駅、相模湖駅を通って、高
尾ICから圏央道、合流時混雑したが。すぐに流れ出す。
 青梅ICで下り、飯島さん宅により、帰宅したのは20時20分。乗鞍観光センターを15時10分に出発したので、5
時間10分の運転。行きも3時間50分かかっているので、往復9時間の運転。バスにも往復1時間40分乗り、歩行
時間は約3時間。でも眠くなることも無く、安全運転でき、我が体力に頼もしさを感じました。