2015.10.23(金) 霧ヶ峰
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はじめに
 霧ヶ峰は日本百名山のひとつ。しかし霧ヶ峰という名の山は無く、八ヶ岳中信高原国定公園のほぼ中央部に広
がる高原で、車山を最高峰に、蝶々深山や鷲ケ峰などの峰々と、八島湿原(八島ケ原)などの高層湿原からなる。
今回のコースは、ビーナスライン沿いの車山肩~車山~八島湿原を一周して車山肩に戻るコースで、ガイドブック
では「コースタイム4時間10分、コース距離10.4km 初級者向け」となっている。
 当初参加予定の相良さんが体調不良で参加出来ず、鈴木さん、飯島さん、山内の3人参加。
自宅~登山口
 朝6時15分に山内宅出発、鈴木さんを乗せて飯島宅、青梅ICから圏央道、八王子JCTで中央自動車道に合流。
土日と違って本日は平日(金)なので、スムースに合流することが出来た。車内では、先週の土曜日、飯島さんの
娘さんの結婚式の話などで会話が弾んだ。詳しくは聞かなかったが、楽しい結婚式だった様子。飯島さんは二次
会に出席するために予定していた服が、小さくなったのか?飯島さんが少しポッチャリしたのか、前日の試着で着
れず、慌てて買いにいったとのこと。せっせと山を歩いて、無駄なお肉は落しましょう!その方が楽に歩けます。
 天気予報は朝の早いうちは曇り、9時過ぎからは晴れるとのことだったが、予報どおり。高速を走っていると、山
には霧がかかり、どんよりとした天気。誰かが「ここは未だ山梨県、霧ヶ峰は長野県だから、長野県に入ったら、晴
るでしょう!」と言葉どおり長野県に入ったら晴れてきたのにビックリ。やはり晴れ女の飯島さんのお蔭か?しかし
娘さんの結婚式は雨で、外で写真が撮れなかったとか。
 登山口に近いドライブインで、登山口の正確な位置を聞くことに。ここで少しミスしてしまった。「霧ヶ峰に登りたい
のですが、登山口はどの方向ですか?」 冒頭に書いたように、霧ヶ峰という名の山はないんです。だから本来は
「車山に登りたいのですが・・・」と質問すべきでした。対応してくれた男性、偉そうに「霧ヶ峰という山はありません。
ここが霧ヶ峰です!」と人の揚げ足を取って満足そう。慌てて「間違えました!霧ヶ峰という山は無いですよね、車
山でした!」すると親切に教えてくれました。
登山口~物見石
 登山口のある、ドライブインの駐車場に車着き、車を降りると冷たい強い風。それまで半袖だった私も流石に我慢
出来ずにウインドブレーカーを着込む。予定より1分遅れの9時11分出発、登山道は石がゴロゴロ転がっていて歩
難い。登山口の標高は1800m。約40分程で標高125mを登り、本日の最高点、気象観測レーダーの白いドーム
のある、車山山頂に到着。
2015.10.23kirigamine-1
           車山山頂 風が強い!              木道の彼方に蝶々深山            蝶々深山山頂
上の左の写真は、1925mの車山山頂、風が強くて寒そうですね。真ん中は、車山山頂から一気に下った木道、彼
方に蝶々深山が。右が蝶々深山(ちょうちょうみやま)の山頂、看板には英語?ローマ字で「CHOCHO MIYAMA」と書
かれているが、これだと「ちょちょみやま」になってしまいませんか?
 ここから下って登って約15分、眼下に八島湿原が見下ろせる、高さ3~4mの物見石に到着、11時15分。見晴ら
しが良く、お腹も空いてきたので、予定通りここで昼食。
 10月も半ばを過ぎ、標高1800m当りは寒いかもしれないと思い、トン汁を作って持参。バーナーで温めるのに風
を遮る絶好の岩陰。やはり山で食べるトン汁は格別です。
暑い夏山で大量の汗をかく私は、皆より多くの水分を取るので、逆に食欲がなくなってしまう。しかし今回は涼しいの
で、まだ500mlのペットボトル半分位しか飲んでいないので、快調。おにぎり2ケとトン汁を完食出来ました。
物見石~登山口
 11時40分予定どおり出発、物見石から更にどんどん下って行く。今は閉鎖中の鎌ケ池キャンプ場を過ぎると、八
島湿原沿いを歩くことに。看板に「これから先は、ペットは連れ込まないで下さい」と。“連れ込む”という表現、変な想
像をしてしまうのは私だけですか?また急にこのような看板が現れると、そこまでペットを連れて来た人はどうするの
でしょうか? “連れ込まないで下さい” ではなく、「ペットが自然保護を破壊しないよう、十分な配慮をして下さい!」
の表現にした方が良いと思います。
2015.10.23kirigamine-2
上の左の写真、すっかり草紅葉となった八島湿原、夏は緑一色のようです。同じ場所でも季節によって違いますよ
ね。ここは亜高山性の植物の宝庫で、国の天然記念物に指定されているので、最盛期に来たいと思います。
真ん中の写真、“ ハート形の八島ケ原湿原 ” と石碑に書かれています。湿原を上空からみるとハートの形をしている
とのこと。右に写真では七島八島? 八島湿原、八島ケ原湿原、七島八島 いろんな名前が出てきますが、同じ湿原
のことを指しているそうです。調べてみないと解らないですよね。
 湿原から見上げる、車山の気象観測レーダーの白いドームから続く、本日歩いたルートを目で辿っていくと、「よくも
あんな所からここまで歩いて来たもんだ、人間の足って大したもんだ」、と思う。是非これに似た感動を、我がメンバー
に味わって貰いたい。来年の八ヶ岳(赤岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳)は2泊3日で計画しようと思っているが、飯島
さんは2泊には自信が無いらしく、1泊2日を2回実施してあの尾根伝いのルートを歩きたいらしい。「2泊3日であの
コースを歩くのと、2回に別けてあるくのでは、達成感が全く違うよ!」と言っても・・・・1年近くかけて口説きます。
 今日のコース、車山肩の登山口から、車山山頂まで標高125m登ったが、そこからは最低点の湿原まで標高310
mを下る。そっから車が置いてある車山肩までは185m登らなければならない。飯島さんが「最後ゴールまで、登る
のは初めて!」確かにそうだ。最後のゆっくり傾斜の長い登りは、一度も休まずゆっくりゆっくりのペースで歩いた。
飯島さんが、「ゆっくりのペースだったので、休むことなく歩けました。私が、「ゆっくりなペースで歩けば、どこまででも
歩いて行けるよ!」 「どこまでも・・は無理です。」  予定の14時ぴったりにゴール。
帰路
 やはり平日なので道路も空いていて、予定時間丁度の16時30分に青梅ICに到着。すべて予定時間どおり、なん
て素晴らしい計画を、誰が立てたのでしょうか。車中で野菜の話になり、「最近野菜が高い!」から始まり、飯島さん
の娘さんが、“ 私が作ったネギを心待ちにしている ” という話を聞き、私の畑に直行。
鈴木さん、飯島さんに、1本ネギ、株ネギ、ごぼう、柿もお土産に持って行ってもらいましたが、2人とも大喜び。
来年はもっとネギを作って喜んでもらおうと、追加でネギの種を蒔きたいと思っています。