WINGS of QUARTER SCALE

 

ベル UH-1C イロコイス (ヒューイ・ガンシップ)
アメリカ陸軍 第174強襲ヘリコプター中隊
1970年 南べトナム

レベル(モノグラム) 1/48スケール

インアクション・ウォークアラウンドの表紙にある機体です。
機首のシャークティースは、1966年に第2次大戦当時のの第23飛行群(フライングタイガース)から許可を得て描いたようです。
自らも義勇軍であろうとしたのかはたまた・・・、今となっては歴史の皮肉さえ感じます。
自分の世代的には、「地獄の黙示録」でしょうか。また、「ダイハード」でテロリストの立てこもるビルに向かうFBIのUH-1が、
市街地の建物の間を抜けながら、捜査官の一人が「ベトナムを思い出すぜ〜!」と吠えると、相棒が「俺はその頃、ガキだったぜ!」
と返すシ―ンもこのヘリの見せ場では。(でもその後、テロリストの計略とマクレーンの大立ち回りでクラッシュしちゃうんですが)

 

アウトラインは流石にgoodです。合いは、まぁ・・・だいぶん苦労しました。古いキットで、昔のモノグラム標準の浮き彫りラインに
凸リベットなので、パテ埋めやヤスリ掛けで消えた部分は、ラインは伸ばしランナー、凸リベットはニードルを使って「大根おろしの歯」
みたいに再現しました。

 

ワイパーは1/24カーモデル用のエッチングパーツを流用しました。アーム部分はそのまま、ゴムブレード部分は半分に切ると
スケール的にちょうど良い長さになりました。機首下面はモールドがまっさらで何もないので、プラ板でパネルとブレードアンテナ
を作り、ランディングライトはガンプラのサイトレンズ(所謂ビームライフルの照準用レンズ)を埋め込んでいます。こういう丸い
透明パーツを自作するのも大変だし、それをきっちりはめ込む穴を作るのも結構手がかかります、俺のばあい。
その点、このサイトレンズは外枠のパーツを埋め込んでやれば、きれいなレンズの裏にシルバーを塗ってはめ込んでお終いです。
あー、簡単。手間が80%ぐらい(←ウソ)省けます。ちなみに偵察型スピットのカメラ窓もこいつらを良く使います。サイズがいろいろ
入っているので、結構重宝です。

 

コクピットのメンパイ/コパイ用ガンサイトもガンプラ流用・・・というわけにはいかず、完全自作になりました。
インアクションの33ページを見ながら、左右でまったく形が違う。何とかしてくれまったくもう。
メンパイ(右側)は、使用しない時、は左にぐるっと回して上げておくようです。
コパイ(左側)はパンダグラフみたいなロッド4本(模型は2本に省略してます)で支えられたグリップ付の本格仕様で、
たぶんこちらが常用ではないかと。コパイ側のヒトもしくはブツがチョーシ悪くなったら、メンパイのヒトがガチャンと回して
下して、それからガラス部分をドッコイショと180度回してO型の枠の中に入れて使ったんじゃないかと想像しながら作りました。

 

シート周りもいろいろ、特に後ろ側にフレームやらスプリングやら見えたのでそれっぽくしています。防弾板も窓側が大きい
ので、それなりにしておきました。

 

 

 

 

エンジン、スワッシュプレート(ローターの下の方で回転しない部分)、ローターヘッド、バランサー(ヤジロベーみたいなとこ)、
たぶん組みやすさ重視でかなり省略&一体化されているので切ったり貼ったり継ぎ足したりしてます。
エンジン部分も、元のモールドがそこそこ良いので、胴体側の冷却窓をメッシュに変えるとちらっと見えていいかなと思い、
あれこれくっつけてみましたが、組み込んでみるとまるで見えません。次回はパネルオープンで作ろう。

パーソナルマークは「メキシカン・エクスプレス」手書きに相応しい人を食ったような図柄です。ソンブレロに足が生えてます。
ユナイテッド・ステイツ・アーミーも、もちろん手書きですが、字列の上のラインはパネルラインを基準にして、下のラインを
鉛筆で引いておき、各文字の幅と文字間の間隔はバランスを見ながら適当に描いてます。ずーっと手書きやってると海軍/
陸軍空軍、アメリカ/イギリス等の文字の特徴がなんとなく掴めてきました。キットに入っていたデカールは、文字の角が
丸まったヤツで、ウーンこれはダメでしょ!って感じのものでした。

 

武装はこんな感じです。キャビンから突き出たM-2重機関銃は、ジャンクパーツにあった(たぶんアカデミーのF-86のヤツ)
銃身部分に自作したマガジン、グリップ、サポートを取り付けてます。サポートの形状は大部分想像ですのであしからず。

ローターブレードにも、というか結構強めに汚しをいれました。

キットレビューは以上です。現用のロクマルにはない、垢抜けない泥臭さが溢れた雰囲気の良いキットでした。
アマゾンで2機購入しましたので、いずれ後日というか結構先になると思いますが、今回の反省を踏まえもう1機作りたいです。

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