入れ歯をしたロバのお話 |
日中戦争の時代一文字号という名前のロバが戦場で物資輸送で活躍 していました。 しかし年老いたため、老後は安らかに過ごさせようと 上野動物園に寄贈されました。 それから一文字号は動物園で子供達を乗せた馬車を引いたりして人気を 集めていましたが、寄る年波には勝てずだんだん弱ってきました。 人間の年で言うと約90歳。どうやら、前歯が著しく弱くなり大好物のニンジンを 食べることが出来なくなったことが原因だったようです。そこで心配した周囲の 人たちが知恵を絞って思いついたのが、入れ歯を作ること。 ここに何と前代未聞のロバの入れ歯を作るという話が持ち上がったのでした。 引き受けた歯医者さんによって作られた特注の入れ歯を入れた一文字号は いきなりニンジンをパクリ! 不思議なのは口にはめられた異物が入れ歯と 知るよしもないのにこれで噛めるという認識を一文字号がしたということです。 その後一文字号は元気を取り戻しまた子供達にもかわいがられ余生を 過ごしたということです。 人間にとっても動物にとっても食べ物を良く噛むことが健康の基本です。 いくつになっても好きなものを美味しく食べられるのは本当に幸せなことですね。 人間には入れ歯があるからと油断することなく、自分の歯をずっと残せるように 毎日のケアを心がけましょう。 |
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