農家のひとに野菜のことをきいてみましょう

1. 野菜を作っていて、一番大変なことは何ですか。

  野菜作りの工程
  例、キャベツ  種まき、肥料散布、畑の耕うん、定植、防除、収穫の順になる。
  若松では、種まきから防除まで機械化されているが、収穫は手作業となるので収穫が一番大変です。

2. 出来の善し、悪しや、新鮮かどうかは野菜のどこを見ればよいか。

  へた、切り口、葉のみずみずしさ、実の形、艶が良いもの

3. 野菜作りのとき、一番気を使うこと、大切なことは何ですか。

  水かけ、病害虫予防

4. どうして、トマトやにんじんにはきれいな色が付いているのですか。

  トマト・・・リコピンの成分により色がでる
  にんじん・・・カロチン

5. 今一番おいしい野菜は何ですか。  

  キャベツ、ブロッコリー、大根、白菜

6. スイカはどうやって育てればおいしく出来ますか。

  肥料のやり方、水かけの調整(出来るだけ水をやらない)

7.福岡で一番よく採れる野菜は何ですか。  

  キャベツ

8.家庭菜園でナスを植えましたが、細くて小さなナスしか出来ませんでした。
  どうしたら、立派な実がつくのでしょうか。

  肥料不足と水管理(他野菜と比べて肥料は多めに)

9.若松では、スイカ、トマト、キャベツが全国的にも有名な野菜ですが、その他にも沢山おいしい野菜が
  あると思います。次のブランド候補の野菜はありますか。

  ブロッコリー

10. 冬にはどんな野菜が採れますか。     

  キャベツ、大根、ブロッコリー、白菜

11.モグラに会ったことはありますか。

  はい

12.家で簡単に育てられる野菜は?

  ほうれん草、小松菜、ねぎ、プチトマト

13. 今、話題のフルーツトマトはどうやって開発されたの?

  実はフルーツトマトという種類のトマトがあるわけではありません。いろいろな工夫をして、トマトの味を良くし
  特に糖度の高いものをこう呼びます。普通のトマトは糖度が4〜6くらいですが、おおむね糖度7以上のトマトを
  フルーツトマトといいます。人によっては8以上だとか9以上と言う場合もありますが、トマトの味は糖度だけで
  決まるわけではなく、食べてみないと分かりません。一般に糖度が高いものほど玉が小さく皮が硬くなります。
  これは、潅水を控え、ぎりぎりの水分で栽培しているためです。また、最近は特殊な栽培方法でおいしいトマトを
  作っても、あえてフルーツトマトと呼ばずに独自のブランド名をつけて販売していることも多くなりました。

14. 野菜料理のレパートリー
 
 寒い季節、体を温め、手軽に野菜がたっぷりとれるのは何と言っても『鍋』!
 色々な野菜や肉、魚と色々な味付け(水炊きでポン酢、しょうゆ・みそ・トマト・キムチ味など)で楽しみましょう!
 野菜を購入した時に、食べやすい大きさに切り、生でサラダになる物はそのままタッパーや袋で保存、
 加熱する物はゆで野菜にしておくと、すぐに サラダにしたり、カレーやスープに野菜をプラスしたり、
 付け合せにできたりと便利です。

15.子どもがピーマン嫌い。ピーマンが食べやすくなる料理は?

  野菜が苦手な理由の1つは苦味や青くささ。ピーマンはサッとお湯に通すと食べやすくなります。
  味付けをカレー味やトマト味、チーズ味など子どもの好きな味にしてもよいです。

16. カレーの具に入れると意外においしい野菜は何?

  カレー味はどんな野菜でも合います。なすやかぼちゃは甘みが出ます。「大根としめじのカレー」
  「ほうれん草のカレー(ゆでて刻んだほうれん草とひき肉)」など色々な野菜でお試しあれ!

17. どうすれば、レタス、キャベツ、ピーマン、なす、トマトが食べられるようになりますか?

  食べない=「その食べ物が嫌い」というわけではありません。
  食べにくさ(特に幼児は歯がはえそろっていないので、葉物などは食べにくい時期ですが、
  段々と色々な硬さの物が食べられるようになるための練習の時期でもある)、味、香り、見た目など、
  食べない理由は様々です。
  ・ ちゃんとおなかがすいていますか?空腹は一番の調味料。ジュースやおやつの食べすぎではありませんか?
  ・ 食欲をそぐ原因が他にありませんか?楽しい食事時間ですか?「早くたべなさい」「きれいに食べなさい」
   とプレッシャーを与えていませんか?親が苦手発言してませんか?親がおいしそうに食べていますか?
  ・ 食べやすい料理ですか?幼児期は食べる技術・咀嚼力の発達段階です。
   食品の大きさや硬さは食べやすいですか?噛む練習、噛むことの心地よさを体験できていますか?
   軟らかい物ばかりでなく、かじりとりも大切です。
  ・ ちゃんと食卓に出していますか?今食べなくても嫌いと決め付けず、時期をみて食卓に出しましょう。
  ・ 食べ物にふれあう機会を作りましょう。買い物に行ったり、料理をしたり、家庭菜園、フルーツ狩り、
   山菜採り、魚釣り、貝ほりもいいですね。

18.冬、風邪をひかないようになる野菜は何?
 
  風邪予防にはビタミンAとビタミンCが有効です。
  ・ ビタミンAは鼻や喉の粘膜を強くし、風邪のウイルスが進入するのを防ぎます。ビタミンAは過剰摂取の
  危険がありますが、野菜に含まれるβカロテンは、必要な分だけ体内でビタミンAに変わりますので、
  過剰になる心配がありません。βカロテンはにんじんやほうれん草、かぼちゃといった緑黄色野菜に多く
  含まれています。ビタミンA(βカロテン)は脂溶性ビタミンといい、油に溶ける性質がありますので、
  野菜炒めなど油を使った料理では吸収がよくなります。
  ・ ビタミンCは抵抗力を高め、体に入ったウイルスをやっつけてくれ、野菜や果物に多く含まれています。
  ビタミンCは水に溶けやすく、加熱に弱いため、調理することで失われやすい栄養素です。
  そのまま食べる果物(みかんなら2個で1日分)やビタミンCが溶け出した汁ごと食べる野菜スープなどが
  おすすめです。

19. 調理法によって栄養分は変わりますか?

  ・ ビタミンには水溶性と脂溶性があり、水溶性ビタミン(B群・C)は水に溶けやすいため、
   水洗いやゆでることで失われやすいビタミンです。ビタミンCは熱にも弱いです。
   脂溶性ビタミンは油に溶けやすいため、油を使った料理では吸収がよくなります。
  ・ 調理法ではないですが、栄養素の吸収がよくなる組み合わせがあります。
   カルシウムはビタミンD(魚やきのこ)と一緒にとると吸収がよくなり、逆にスナック菓子や
   加工食品に含まれるリン酸塩は吸収を妨げます。
   塩分の多い食品もカルシウムの排泄をうながします。また鉄分はビタミンCや動物性たんぱく質と一緒にとると
   吸収がよくなります。

回答者
JA北九州 北九州西部地区農業振興本部
営農販売課 課長
大庭弘義 様

若松区役所 生活支援課
管理栄養士
西祐子 様