学易有丘会トップページ九星トップページカンタン!自分でできる無料易占い易学入門易経詳解古事記と易学 古事記・日本書紀は易を乱数表として利用した暗号文書だった!聖書は易学ー聖書の作者は古代中国の易学者だった!ブログ〜折に触れ、あれこれ書いてます。コアランの音楽演奏動画など

Eメール究極の易経解説究極の易経解説トップへ

前の卦=14火天大有 次の卦=16雷地予

15地山謙 ちざんけん

 

 艮下坤上(ごんか こんじょう)

八卦の(ごん)の上に、(こん)を重ねた形。

(けん)は「へりくだる」という意。
易位生卦法をもってすると、山地剥から来た卦ということになる。
山地剥は、艮の山が坤の地の上に聳え立っているわけだが、その艮の山が、坤の地の下に謙って入たのが、この地山謙である。
これは、山の高きをもって地の低きに下る様子であって、尊きをもって卑しきに下るという意である。
だから謙と名付けられた。

また、内卦は艮にして止まり、外卦は坤にして柔順の意である。
これは、内なる私欲を自制し、外の人に従う者であり、これ即ち謙の道である。
だから謙と名付けられた。

また、九三の一陽爻が、他がすべて陰であるにもかかわらず、謙って下卦に止まり、上位を陰に譲ったまま、そこを出ようとしない様子である。
だから謙と名付けられた。

 

卦辞

謙、亨、君子有終吉、

(けん)は、亨(とお)る、君子(くんし)は、終(おわ)り有(あ)りて吉(きち)

謙遜は徳の根本、礼節の基本である。
このようであれば、誰からも好感をもって迎えられる。
好感を持って迎えられれば、相手はこちらの言うことを聞いてくれる。
だから、謙は亨る、という。
君子ならば、この謙るということを常に心がけるべきであって、そうすれば、身を終えるまで、大した失敗もなく無事に過ごせるから吉である。
だから、君子は終わり有りて吉、という。

彖伝=原文と書き下しのみ

謙亨、天道下済、而光明、地道卑、而上行、

(けん)は亨(とお)るとは、天道(てんどう)は下(した)を済(な)すをもって、而(しこう)して光明(こうみょう)、地道(ちどう)は卑(ひく)きをもって、而(しこう)して上(のぼ)り行(おこな)わる、

天道虧盈、而益謙、地道変盈、而流謙、

天道(てんどう)は盈(み)つるを虧(か)きて、而(しこう)して謙(へりくだ)るに益(ま)す、地道(ちどう)は盈(み)つるを変(へん)じて、而(しこう)して謙(へりくだ)るに流(なが)る、

鬼神害盈、而福謙、人道悪盈、而好謙、

鬼神(きしん)は盈(み)つるを害(がい)し、而(しこう)して謙(へりくだ)るに福(ふく)す、人道(じんどう)は盈(み)つるを悪(にく)んで、而(しこう)して謙(へりくだ)るを好(よ)くす、

謙尊而光、卑而不可踰、君子之終也、

(けん)は、尊(とうと)くして光(ひか)り、卑(ひく)くして踰(こ)ゆる不可(べからざ)るは、君子(くんし)(の)(おわ)りあるに也(なり)

 

象伝=原文と書き下しのみ

地中有山、謙、君子以裒多益寡、称物平施、

地中(ちちゅう)に山(やま)が有(あ)るは、謙(けん)なり、君子(くんし)(も)って多(おお)きより裒(あつ)めへらし、寡(すくな)きに益(ま)し、物(もの)を称(はか)り施(ほどこ)しを平(たいら)かにす、

爻辞

上六━ ━
六五━ ━
六四━ ━
九三━━━
六二━ ━
初六━ ━○

初六、謙謙、君子、用渉大川、吉、

初六(しょりく)、謙(けん)のときに謙(へりくだ)れり、君子(くんし)なり、大川(たいせん)を渉(わた)るに用(もち)う、吉(きち)なり、

初六は謙遜の卦の初爻であり、謙の初めであるとともに、六爻の最下に謙(へりくだ)っている。
これは謙の中でも至って謙れる者である。
だから、謙のときに謙れり、君子なり、という。
君子とは、その謙のときに殊更謙れる徳を褒め称するから、そう呼んでいるのである。
また、川海の険難を渉ろうとするときには、競って進む者は必ず過失が多いものであるが、よく謙々として、競わず躁がず、静かに渉るときには、自然に過失も少ないものである。
だから、大川を渉るに利ろし、という。
吉なり、とは、このように謙々の君子であれば過失が少ないことを指す。

上六━ ━
六五━ ━
六四━ ━
九三━━━
六二━ ━○
初六━ ━

六二、鳴謙、貞吉、

六二(りくじ)、謙(へりくだ)れりと鳴(な)らさる、貞(ただ)しくして吉(きち)なり、

六二は柔順中正の徳が有る爻だが、なおよく九三成卦の主爻の下に謙って居る。
これは、よく柔順謙譲の道を用いる者であって、人々はその謙の徳を盛んに鳴らし称する。
だから、謙れりと鳴らさる、という。
これは、後に出てくる上六の自ら謙なりと鳴らして歩くのとは、辞は同じだが義は相反するのである。
そもそも謙譲は徳の基本であるが、そうは言っても六二は臣の位であり、人臣として至謙卑下にのみ過ぎる時は、ややもすれば佞媚(ねいゆ)足恭(すうきょう)に流れる可能性がある。
したがって、一に貞正であることが緊要なのである。
だから、貞しくして吉なり、と戒め諭すのである。
貞正とは礼に適うことである。

上六━ ━
六五━ ━
六四━ ━
九三━━━○
六二━ ━
初六━ ━

九三、労謙君子、有終、吉、

九三(きゅうさん)、謙(けん)に労(ろう)する君子(くんし)なり、終(おわ)り有(あ)り、吉(きち)なり、

九三は成卦の主爻である。
およそ、その主たる者は、必ずその事に労劬(ろうく)=苦労するものである。
だから、謙に労する君子なり、という。
そもそも謙譲の道に労劬することは、君子の最も大事なことであって、そうであってこそ、物事を全うして終わることを得られるのである。
だから、終わり有り、吉なり、という。
なお、この爻は成卦の主爻なので、「終わり有り、吉なり」と、卦辞と同義で締めくくっているのである。

上六━ ━
六五━ ━
六四━ ━○
九三━━━
六二━ ━
初六━ ━

六四、无不利、ヒ謙、

六四(りくし)、利(よ)ろしからざる无(な)し、謙(けん)せるをヒ(あ)げよ、

六四は柔正にして近君執政の位に居る。
しかし今、下に九三成卦の主爻たる謙に労する君子が有る。
とすれば、六四は、宜しくその九三の君子を薦め挙げることが大事である。
これこそ、士を尚び徳に下るという謙徳の至りである。
何の利ろしくないことがあるだろうか。
まして、その吉たることは言を待たない。
だから、利ろしからざる无し、謙せるをヒげよ、という。

上六━ ━
六五━ ━○
六四━ ━
九三━━━
六二━ ━
初六━ ━

六五、不富、以其鄰、利用征伐、无不利、

六五(りくご)、富めりとせず、其(そ)の鄰(となり)を以(ひき)ゆ、、征伐(せいばつ)を用(もち)うるに利(よ)ろし、利(よ)ろしからざる无(な)し、

六五は柔中にして謙るの時の謙譲の君上である。
さて、謙の卦の諸爻は、みな謙の字を添えて辞を係けているが、この五爻だけは、謙の字を添えていない。
これは、五爻には、謙の字を忌み避けるべきところがあるからである。
人君という地位にある者が、謙譲卑下をのみ専らとすれば、威権は行われず、却って政教に害が有るのである。
ましてこの六五の君の爻は陰爻なので、常に威権の薄く軽くなりがちなことを惧れている。
そこで、謙の字を避けて、謙の意味合いを、富めりとせず=不富の二字に代えているのである。
そもそも君上は、その富を四海に有しているものであり、富がないわけがない。
それを、なぜ、富めりとせず、というのか。
これは、富があっても、礼を好み、驕傲にはならない、という義を示しているのである。
富があって礼を好み、貴くして驕(おご)らないのは、謙の徳の至極である。

もとよりこの六五は、柔和温順の謙譲の君にして、富貴を極めず、中にして順の徳を守る者である。
しかし今、九三の剛強の臣が有り、その臣は内卦の極に艮(とど)まり横たわって、上君の所に朝覲しないばかりか、初とニの臣をも押し止めて朝覲させず、かつ内卦艮の主爻、成卦の主爻たるを以って衆陰の心を得て、時の勢いを擁している。
そのために天下の陰爻はこれに比し従う者が少なくない。
これでは君上としては示しがつかず、問題である。
そこで、六五の君は、六四と上六との両鄰りを率いて、九三の横逆不服者を征伐しようとする。
これは義の当然たるところである。
もとより上を以って下の不服を征し、君を以って臣の不順を討ち、正を以って邪を伐つのは、道義に叶った行いである。

だから、富めりとせず、其の鄰を以ゆ、征伐を用うるに利ろし、利ろしからざる无し、という。
なお、天子は隣に肩を並べる者などないわけだが、敢えて、其の鄰を以ゆ、と、上爻や四爻を同等であるかのように言う。
これもまた、謙譲の意である。

上六━ ━○
六五━ ━
六四━ ━
九三━━━
六二━ ━
初六━ ━

上六、鳴謙、利用行師征国、

上六(じょうりく)、謙(けん)を鳴(な)らす、師(いくさ)を行(や)り、国(くに)を征(せい)するに用(もち)うるに利(よ)ろし、

上六の爻は謙の卦の極に在る。
したがって謙の意義を知り尽くしている者とする。
しかし、己が身は高く全卦の極に上り居る。
これは、信実に謙譲の徳を大事にしている者ではない。
今、謙の時風なので、謙譲遜退のフリをして、自ら謙であると鳴らし歩いているだけである。
かの六二の「鳴謙=謙と鳴らさる」とは、字は同じでもその義は異なるのである。
六二は中正の徳が有る柔順の象であって、これは実によく謙譲なる者である。
だから、人よりその謙の徳を称えられ、謙と鳴らされるのである。
対するこの上六は、その身高く卦極に上り居り、かつ不中である。
これは、謙譲の素振りをしているのであって、自ら謙だと鳴らして回る者である。
だから、謙を鳴らす、という。
しかし、謙は徳の基本だから、謙のフリをしているのは、善行を真似していることになるので、強いて咎めることはない。

さて、このときに当たって、九三の一陽剛は、下卦の極に止って勢いを得て、威を逞しくし、六五の君に朝覲せず、横逆を欲しいままに恣にしている。
上六は九三の害応の位なので、これを征伐すべきの任に当たる。
要するに上六は、君命を承けて、順を助け逆を征するのに、宜しいのである。
だから、師を行り、国を征するに用うるに利ろし、という。

前の卦=14火天大有 次の卦=16雷地予

究極の易経解説 メニュー

01.乾為天 02.坤為地 03.水雷屯 04.山水蒙 05.水天需 06.天水訟 07.地水師 08.水地比 09.風天小畜 10.天沢履 11.地天泰 12.天地否 13.天火同人 14.火天大有 15.地山謙 16.雷地予 17.沢雷随 18.山風蠱 19.地沢臨 20.風地観 21.火雷噬嗑 22.山火賁 23.山地剥 24.地雷復 25.天雷无妄 26.山天大畜 27.山雷頤 28.沢風大過 29.坎為水 30.離為火 

31.沢山咸 32.雷風恒 33.天山遯 34.雷天大壮 35.火地晋 36.地火明夷 37.風火家人 38.火沢睽 39.水山蹇 40.雷水解 41.山沢損 42.風雷益 43.沢天夬 44.天風姤 45.沢地萃 46.地風升 47.沢水困 48.水風井 49.沢火革 50.火風鼎 51.震為雷 52.艮為山 53.風山漸 54.雷沢帰妹 55.雷火豊 56.火山旅 57.巽為風 58.兌為沢 59.風水渙 60.水沢節 61.風沢中孚 62.雷山小過 63.水火既済 64.火水未済

ここに書いているのは、江戸後期の名著、眞勢中州の『周易釈故』より抜粋し、現代語で意訳したものです。
漢字は原則として新字体で表記しています。
易の初歩的なことについては易学入門をご覧ください。
また、六十四卦それぞれの初心者向け解説は無料易占いのページをご覧ください。
占いながら各卦の意味がわかるようになっています。

究極の易経解説トップへ
このページのトップへ


学易有丘会トップページ九星トップページカンタン!自分でできる無料易占い易学入門易経詳解古事記と易学 古事記・日本書紀は易を乱数表として利用した暗号文書だった!聖書は易学ー聖書の作者は古代中国の易学者だった!ブログ〜折に触れ、あれこれ書いてます。コアランの音楽演奏動画など
最終更新日:平成30年09月15日 学易有丘会
Copyright Heisei-12th〜30th(2660〜2678) (C)2000〜2018 GakuEki-UQkai
当サイトの内容はすべて無断転載を禁止します