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 焼入・ステンレス鋼帯  
  焼入鋼帯は、自動車のクラッチ関係をはじめ多くの機能部品にその特性を生かして使用されています。
  また、各種工作機械、車両、船舶、航空機部品、医療用機器、産業用ロボット、織機の筬などとして、
  極めて重要なな役割を果たしております。
 
  近年、ステンレス材料の圧延技術の向上により、極薄で高い硬度が得られるようになり、ゼンマイ分野
  では、炭素鋼等焼入れ材に代わって主流になっています。
  ゼンマイ用ステンレスバネは、SUS-301EH(SEH),、硬度HV540以上という規格が一般的ですが、最近は
  HV580近辺の硬度が出せるようになっています。
  又、日本の需要家は未だ日本製の材料に拘ることが多いようですが、鋼種によって、特定の寸法の
  範囲内では中国製材料が問題なく使用されています。
 主要な厚み
 0.05, 0.06, 0.09, 0.10, 0.11, 0.12, 0.13, 0.14, 0.15, 0.16, 0.18, 0.20, 0.23, 0.25, 0.30, 0.35, 0.40,
  0.50, 0.60, 0.70
 
 最小幅 1.5mmから承っております。 最大幅については御相談下さい。
 
 エッジの形状
 材料のスリッター上がりのエッジはバリがある側をヤスリにて淵擦り(耳擦りとも言う)処理します。 一般のゼン
 マイ用、板バネ用にはこの処理にて通常充分ですが、50万回、100万回といった耐久性を求められるゼンマイ
 用の場合、或いはヘッドホン用帯鋼の場合にはバイト研削によるラウンドエッジ加工を施します。
      SUS-301H ヘアーライン、
   ラウンドエッジ仕上げ

   (例:ヘッドフォン用)






   製造工程
   焼入鋼帯: 原材料 → スリッター → エッジ加工 → 焼入・焼き戻し → 検査 梱包 → 出荷
   ステンレス鋼帯: 原材料 → スリッター → エッジ加工 → 熱処理 → 検査 梱包 → 出荷


   炭素鋼の種類と化学成分表
  
区分 記号
化学成分%
C Si Mn P S Cu Ni Cr
 炭素工具鋼 SK-4M 0.90-1.00 0.10-0.35 0.10-0.50 0.030
以下
 0.030
以下
0.25
以下
 
0.25
以下
0.30
以下
SK-5M 0.80-0.90 0.10-0.35 0.10-0.50 0.030
以下
 0.030
以下
0.25
以下
0.25
以下
0.30
以下

   
   バネ用ステンレス鋼帯の種類と機械的特質
  
類の記号 調質記号
冷間圧延または固溶化熱処理状態
伸び
%
析出硬化熱処理状態
硬さ
HV
耐力
N/mm
引張強さ
N/mm
熱処理記号 耐力
N/mm
引張強さ
N/m
 SUS 301-CSP
1/2H 310以上 510以上 930以上 10以上      
3/4H 370以上 745以上 1130以上 5以上      
H 430以上 1030以上 1320以上 -      
EH 490以上 1275以上 1570以上 -      
SEH 530以上 1450以上 1740以上 -      
 SUS304-CSP 1/2H 250以上 470以上 780以上 6以上      
3/4H 310以上 665以上 930以上 3以上      
H 370以上 880以上 1130以上 -      
 SUS420J2-CSP 0 247以下            
 SUS631-CSP 0 200以下   1030以下 20以上 TH1050 960以上 1140以上
RH950 1030以上 1230以上
1/2H 350以上   1080以上 5以上 CH 880以上 1230以上
3/4H 400以上   1180以上   CH 1080以上 1420以上
H 450以上   1420以上   CH 1320以上 1720以上

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