土地選びで重要なことは、学校やスーパーに近いかも重要ですが、ここでは地震に危ない土地を説明いたします。
危険度が高い地盤 | コメント | 石川県内の場所 |
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断層付近 | 断層上では、どんなに丈夫な家を建てても倒壊する恐れがあります。阪神淡路の震災のときも埋め立て地より断層付近のほうが被害が多かったという事実もあります。 | 森本・富樫断層(津幡〜鶴来付近) |
地下の泥層が厚い土地 | 過去の地震被害から30m以上の泥層は非常に危険とされている上、地盤改良に膨大な費用がかかります。 | 小阪、大根布(50m)津幡、瑞樹(40m)県庁付近、宇野気(30m)金沢駅、香林坊(10m)金沢市南部、松任南部(0m) |
斜面の造成地 | 中越地震では多くの被害が出ました。 | 未情報 |
田んぼの埋め立て | 欠陥住宅の半分以上は地盤の問題とされています。特に埋め立てた間もない土地は要注意です。 | − |
工法 | 工法の説明 | 長所 | 欠点 | 北陸ではどう? |
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在来工法(内断熱) | 柱と梁、桁、筋交いを組み合わせて作る工法。内断熱は、内側の壁にグラスウールなどで断熱する工法 | ヒノキ、ビバなど耐久性があり人に優しい木材を選び日本の気候に合った建て方が可能な工法。 | 断熱材の外側と通気層の間が防水シートだけしかなく冷たい空気が入りやすく寒い家になる場合が多い。ただ、近年合板を貼るなど改善されつつある。 | 北陸では、極めて無難な工法。最近の在来は耐震性、気密性が高く性能面も問題ない。ただ、サイジングはニチハ、内装は大建が多く似たような感じの家が多い。 |
在来工法(外断熱) | 柱と梁、桁、筋交いを組み合わせて作る工法。外断熱は、壁内部を通気層と断熱層に分ける。そのため断熱層は、柱の外側となり壁の非常にぶ厚くなる。外断熱が進化したものがソーラーサーキットの家。近年、ツーバイフォーやプレハブの外断熱も現れる。 | 夏涼しく冬も適度に乾燥してくれ理想に一番近い工法と言われる。 | 価格が非常に高い。サッシの取り付けなど非常に難しく熟練が要する。断熱材にウレタンを使用することが多くシロアリの食害にあうことがある。 | お金があればこの工法が北陸ではベストと思われる。中途半端な資金で建てると外見が安っぽかったり施工が難しいため早く朽ちる可能性があると思われる。 |
ツーバイフォー | 柱のない構造で壁と床で箱型の構造体を作る工法。カルフォルニア型とフロリダ型があり前者は密閉型、後者は合板に隙間を開けたりして壁内通気も行うツーバーフォーである。国内では、カルフォルニア型ばかりだったが近年、構造材の防腐対策として、外断熱工法、壁内換気システム、穴あり合板を採用する工務店が増えてきている。 | 断熱効果が高く1台のエアコンで家全体を暖めることが可能。低コストで豪華が家を建てることが可能。地震に非常に強く神戸の地震の時、三井ホームの半壊が最大の被害だった。 | 壁の中がセルで密閉されているため断熱材が湿ったり構造材が腐ったりすることがある。20年ほどで水回り以外のところでも構造材が腐る場合がある。ホームセンターで一番安く腐りやすく非常に弱いスプルス材を使用する工務店が多い。以前、北陸に合った木材とのことでダグラスファーを推奨していた大手工務店もあった。 | 米国では北陸の半分しか降水量のないフロリダぐらいしか湿ったところはなく一年のほとんど湿った状況にある北陸では、断熱材、構造材が乾燥しにくく腐る可能性が高い。長期に住むことを考えるのならできれば外断熱工法、壁内換気システム、穴あり合板を採用している工務店を採用するのがベター。 |
プレハブ | 鉄の柱と梁、桁、筋交いを組み合わせて作る工法。 | 地震に強く工期も短い。品質的に一番安定している。大手メーカーの多くが手がけ(お金さえあれば)非常に完成度の高い家の建設が可能。 | 鉄の高騰がもろに受けた業界。リフォーム時、非常に高くつく場合が多い。一見、地震の強そうだが宮城地震や福岡の地震のとき古い在来に混じって倒壊したという事実がある。 | 安価なブレバブ(坪50万円以下)では、断熱材や構造材をケチる場合が多く、非常に寒い家になる場合が多い。 |
・天気の良い日窓を開け外気をたくさんとり入れ換気をしたい。一部の部屋だけ暖房し極力光熱費を節約したい。将来家族構成の変化に伴いリフォームを行い長く住みたい。−−−>中気密中断熱の在来工法
・騒音やほこりの進入がいやで年中窓締め切りたい。一つの部屋でも寒かったり暑かったするのが耐えられない。将来家族構成の変化に伴いリフォームを行い長く住みたい。−−−>高気密高断熱の在来工法
・騒音やほこりの進入がいやで年中窓締め切りたい。一つの部屋でも寒かったり暑かったするのが耐えられない。家は30年ぐらい持てばよいのでリフォームはしない。−−−>ツーバイフォー
・資金がある。リフォームはきらい。最先端の技術で最高の家がほしい−−−>ブレハブ
だめな家は、「暑い家」「寒い家」「乾燥した家」「湿っぽい家」「地震に弱い家」「耐久性のない家」と考えられるが、それを克服し一番理想に近い家は、外断熱の家と思います。ただ、価格が高い上、施工が熟練を要し一般庶民には手が届きません。2000ミリを超える年間降水量、80%超える湿度、長い梅雨、夏は30度以上の真夏日の連続、1m超える雪
など世界でもっとも家に過酷な北陸地方の現実を考えると何かあってもリフォーム(修復)が可能な在来工法が無難なような気がします。また、高気密高断熱の関しまして多くの工務店で販売されていますが、湿気がないため非常に家にはやさしい作りになってはいますが、肝心の人には、過乾燥、全館冷暖房による高熱費高騰、身体の熱抵抗減少にともなう虚弱体質と悪影響ばかりです。工務店は、湿度が人に一番優しい50%ぐらいに保て、部分暖房可能な家も作ってほしいと思います。
項 目 | コメント | 実例 |
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構造材は慎重に選択 | 家の寿命は使用木材により決まる | ヒノキ、ヒバは、50年 杉、米松は40年 ホワイトウッド、スプルースは30年が家の寿命の目安となる。 阪神淡路大地震では、ホワイトウッドや栂の構造材を使った家が木の腐りにより多く倒壊している。 |
屋根以外雨に濡れないように | 家は雨が当たる場所から朽ちてきます。 | 窓の水切りが効かず外壁が汚れている家は、雨漏りしやすい。 |
点検・修理しやすい家 | どんな家でも30年建てはほころびが出てくる。その時点検しやすい家かないかでそれ以後の寿命が変わる。 | 床下がない家でシロアリがわき家を解体しない限り修理不能の事態に陥った実例もある。 |
床暖房は良い | 静か、適度な湿度、消しても1時間ぐらい暖かい、ほこりが舞わない | エアコン使用時、湿度が30%となり部屋が院内感染状態になっていたが,床暖房にしたとたん湿度が50%前後に保たれ18度ぐらいでも暖かく感じる。 |
停電対策可能な家 | 気密が高すぎてストーブがNGの家、クーラーを稼動させないと夏住めない家は、一種の欠陥住宅 | 2005年に新潟で起こった大規模停電覚えていますか?自然障害や電力会社設備の老朽化による停電に備えるべきです。 |