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たんたかターの部屋 「いい家を求めて」

■ 土地選び

土地選びで重要なことは、学校やスーパーに近いかも重要ですが、ここでは地震に危ない土地を説明いたします。

地震に弱い土地
危険度が高い地盤コメント石川県内の場所
断層付近 断層上では、どんなに丈夫な家を建てても倒壊する恐れがあります。阪神淡路の震災のときも埋め立て地より断層付近のほうが被害が多かったという事実もあります。 森本・富樫断層(津幡〜鶴来付近)
地下の泥層が厚い土地 過去の地震被害から30m以上の泥層は非常に危険とされている上、地盤改良に膨大な費用がかかります。 小阪、大根布(50m)津幡、瑞樹(40m)県庁付近、宇野気(30m)金沢駅、香林坊(10m)金沢市南部、松任南部(0m)
斜面の造成地 中越地震では多くの被害が出ました。 未情報
田んぼの埋め立て 欠陥住宅の半分以上は地盤の問題とされています。特に埋め立てた間もない土地は要注意です。

■ 工法は何を選ぶか

各工法の長所・短所
工法工法の説明長所欠点北陸ではどう?
在来工法(内断熱) 柱と梁、桁、筋交いを組み合わせて作る工法。内断熱は、内側の壁にグラスウールなどで断熱する工法 ヒノキ、ビバなど耐久性があり人に優しい木材を選び日本の気候に合った建て方が可能な工法。 断熱材の外側と通気層の間が防水シートだけしかなく冷たい空気が入りやすく寒い家になる場合が多い。ただ、近年合板を貼るなど改善されつつある。 北陸では、極めて無難な工法。最近の在来は耐震性、気密性が高く性能面も問題ない。ただ、サイジングはニチハ、内装は大建が多く似たような感じの家が多い。
在来工法(外断熱) 柱と梁、桁、筋交いを組み合わせて作る工法。外断熱は、壁内部を通気層と断熱層に分ける。そのため断熱層は、柱の外側となり壁の非常にぶ厚くなる。外断熱が進化したものがソーラーサーキットの家。近年、ツーバイフォーやプレハブの外断熱も現れる。 夏涼しく冬も適度に乾燥してくれ理想に一番近い工法と言われる。 価格が非常に高い。サッシの取り付けなど非常に難しく熟練が要する。断熱材にウレタンを使用することが多くシロアリの食害にあうことがある。 お金があればこの工法が北陸ではベストと思われる。中途半端な資金で建てると外見が安っぽかったり施工が難しいため早く朽ちる可能性があると思われる。
ツーバイフォー 柱のない構造で壁と床で箱型の構造体を作る工法。カルフォルニア型とフロリダ型があり前者は密閉型、後者は合板に隙間を開けたりして壁内通気も行うツーバーフォーである。国内では、カルフォルニア型ばかりだったが近年、構造材の防腐対策として、外断熱工法、壁内換気システム、穴あり合板を採用する工務店が増えてきている。 断熱効果が高く1台のエアコンで家全体を暖めることが可能。低コストで豪華が家を建てることが可能。地震に非常に強く神戸の地震の時、三井ホームの半壊が最大の被害だった。 壁の中がセルで密閉されているため断熱材が湿ったり構造材が腐ったりすることがある。20年ほどで水回り以外のところでも構造材が腐る場合がある。ホームセンターで一番安く腐りやすく非常に弱いスプルス材を使用する工務店が多い。以前、北陸に合った木材とのことでダグラスファーを推奨していた大手工務店もあった。 米国では北陸の半分しか降水量のないフロリダぐらいしか湿ったところはなく一年のほとんど湿った状況にある北陸では、断熱材、構造材が乾燥しにくく腐る可能性が高い。長期に住むことを考えるのならできれば外断熱工法、壁内換気システム、穴あり合板を採用している工務店を採用するのがベター。
プレハブ 鉄の柱と梁、桁、筋交いを組み合わせて作る工法。 地震に強く工期も短い。品質的に一番安定している。大手メーカーの多くが手がけ(お金さえあれば)非常に完成度の高い家の建設が可能。 鉄の高騰がもろに受けた業界。リフォーム時、非常に高くつく場合が多い。一見、地震の強そうだが宮城地震や福岡の地震のとき古い在来に混じって倒壊したという事実がある。 安価なブレバブ(坪50万円以下)では、断熱材や構造材をケチる場合が多く、非常に寒い家になる場合が多い。

■ 注意すべき点

風下に注意!

その土地で強い風が吹く方角があります。この方角にベランダや二階建ての平屋屋根など 耐久性がほかの部分よりないため早く朽ちたり雨漏りしたりします。土地選びのとき暴風雨の日に見て回るのも 対策の一つだと思います。

基礎パッキンに注意!

最近の家のほとんどで(一部高級ブレハブでは未実施)地震に強いことやコンクリートに直接土台があたらないため土台が湿らない、施工のしやすさ、空気巡回量の 多さから採用されています。ただ、空気の巡回量が多いのはメーカーの試験でのことで自分の家ではどうかとなるとテストしてみないとわかりません。もし、水切りをかぶせ過ぎたりすると風がまったく入らなくなりますし、開けすぎるとゴキブリやシロアリが入り込みます。施工の際、空気の流れのチェックを 忘れないように。

在来の隙間風。これは施工ミス?

風の強い日、在来ではコンセントや押入れから風が吹き出す家が多くあります。これは欠陥ではなく仕様とのこと。木を腐らせないため壁裏を床下と天井裏をつなげて風通しよくしているとのこと。ただ、丁寧な施工を行う工務店はコンセントなどの隙間風は対策済みとのこと。

瓦かスレートか

スレートを瓦と同じだけ長持ちさせるためには、最低2回の塗りなおしが必要です。ただし、スレートは瓦の重量の約1/3で重量に直すと瓦約8トンに対しスレート約2.5トンになり地震時は被害を格段に小さくします。耐久性を取るか地震対策を取るかは貴方しだいです。ところで、瓦には日本瓦とセメント瓦があり見た目は似ていますが、セメント瓦は重い上10年で塗り替えが必要なのであまりお勧めできません。

高気密高断熱の家に注意!

聞こえはよいですが、現実は極度の乾燥(湿度20%以下になり病原菌増繁殖状態(湿度35%以下でインフルエンザなどの細菌繁殖、50%で減少))や(全室冷暖房必須のため)光熱費の高騰で悩まされている家が多いのが現実です。家がビニールハウスのようにビニールで覆われており冬季に一部屋でも暖房しないと壁内結露が発生し不健康住宅に早変わりします。当然窓明けも厳禁。年中家全体が一定の温度であるため老人にはよいが子供は温度抵抗をなくし(自ら体温調節する機能がしっかりと育ってない)ひ弱な子と化すでしょう。

Low-Eガラスに注意!

Low-Eガラスには、2種類あり熱を逃がさないものと熱の進入を防ぐものがあります。多くは熱を逃がさないものが使用されていますが、ツーバイフォーなどで多く窓を取りすぎると冬は快適だが夏は熱を取り入れ貯める作用が働き灼熱の家となるでしょう。

ローコスト住宅に注意!

これは、単に安いだけではなく何かをケチっているからローコストになるのです。経験の少ない大工、現場監督、非常に短い工期(釘の数や木の本数をけちるから可能)、水のようなコンクリ、腐りやすい木などをうまく利用し10年持つことだけを考えた家が多いようです。注意しましょう。

急斜面屋根に注意!

狭い土地で急斜面屋根の家を建てると訴えられるかもしれません。それは、大雨が降ると雨がはじき隣の家の側面に当たるからです。となりの外壁は長持ちせず数年で張り替えることとなるでしょう。

給湯機に注意!

給湯機の設置場所は、風呂、キッチンから極力近い場所にしましょう。そうしないとなかなかお湯がでませんよ。また、給湯機には、高性能な直圧式と安価なセミ貯湯式があり値引きを要求しすぎるといつの間にはセミ貯湯式に変えられたりする場合がありますので注意しましょう。

基礎のコンクリートに注意!

基礎のコンクリートの含水率が50%超えると30年後ぼろぼろになる可能性があります。施工の際は立会い水みたいなコンクリを流していないかチェックしましょう。最低でも含水率は30%以下にしないと10年でべた基礎がばりばりになったり地震の時大変なことになります。また、真夏の施工も避けましょう。水分が蒸発するため水みたいなコンクリを流したり、熱によりひび割れが発生する確率が高いからです。

ツーバイフォーの釘打ちに注意!

通常、構造合板は自動釘打機で釘打ちを行いますが、微調整やらないで施工すると釘の頭がめり込んでしまいます。9mmの構造合板で釘の頭がめり込むと強度は半分となりベニア板を張ったのと同じ状況になります。我が家では、その点を憂慮し12mmの構造合板を採用してもらいました。大工に注意したのにかかわらず釘の頭がめり込んだ部分がかなりありました。9mmも12mmも費用的にはほとんど変わらないので12mmにしてもらったほうがよいです。

ツーバイフォーの木材に注意!

米国で一番よく使われているダグラスファーは、ヒノキより強度があり耐久性もそこそこあります。北陸の大手ツーバイフォー工務店でも北陸に合った木材としてアピールし構造材に使用しています。ただ、阪神淡路大地震より高級志向だったツーバーフォーが突然ローコスト住宅になり北米では、小屋や低所得の家を建てるとき使用するスプルス材を日本では70%近く使用しているのは悲しい限りです。

ツーバイフォーの屋根の施工に注意!

日本では、風速60m以上の台風によりそれほど倒壊がでないのに対し米国ではハリケーンで何千戸の倒壊(ロッド・スチュワートの家も倒壊)とのニュース時々ありますが、ツーバイフォーは風に弱いのが実情です。アメリカでは、この辺に憂慮しスチールツーバイフォーが売れているとのこと。ツーバイフォーを建てる人は屋根の強化対策を忘れないように!

合板に注意!

近年、木材の高騰によって在来工法でもかつてローコスト住宅にしか使用されなかった合板の柱が使用されるようになってきてます。営業マンよりひのきの1.5倍の強度があると言われほとんどの人が納得してしまっています。合板で重要なのは、何の木の合板かが重要でツガやスプルスなどの合板は湿気に弱く腐朽菌により黒ずむ可能性が高いとされています。また、合板は接着している関係から水に弱いとされていますので雨漏りなどに注意しましょう。

鉄塔に注意!

近年、高架鉄塔の近くは、癌になりやすいとのうわさだけではなくいろいろな問題があります。鉄塔に落ちた雷が地面を伝ってきて電化製品が壊わしたり、冬場に鉄塔に付いていた氷が降ってきて瓦が割れた話も聞きます。高架鉄塔50m以内はできるなら避けましょう。

ベタ基礎に注意!

ベタ基礎は、布基礎に比べ地震に強い、シロアリにやられにくいとのメリットが多く新築のほとんどで採用されています。ただし、問題もあり地面からの湿気を遮断するため異常乾燥するということをよく聞きます。室内の湿度が35%を切ると細菌が異常繁殖し病院であったような集団感染が起こる可能性もありお年寄りのいる家は十分注意しましょう。

ツガ、スプルス、ホワイトウッドに注意!

これらの木は、安価な上施工がしやすいというメリットはあるもの耐久性がない、強度がない、シロアリに弱いという三重苦を抱えています。震災で倒壊した家でこれらの木材が使われたものが多かったりや解体業者からの話からも構造材での使用をさけるよう言っています。つまり温度18℃以上、湿度80%になると木材の腐朽菌やカビが活発しますがこれに耐えうる木材を使用したほうがよいと思います。また、これらの木は防腐剤漬けの木を使用すれば腐らないという人もいますが、あかちゃんや過敏症の人は少なからず影響を受けます。注意してください。

  • ご参考サイト
  • 耐久性のある樹種

    耐久性のある樹種は、JAS耐久性区分でD1に区分され、針葉樹では、 桧、米桧、ヒバ、米ヒバ、杉、米杉、カラマツ。2x4材では、 ダグラスファー、ウエスタンラーチ、ダフリカカラマツ、パシフィックコースチ、イエローシーダー、タマラック、ウエスタンレッドシーダーなどです。

  • ご参考サイト
  • ウッドデッキはメンテナンスが大変!

    ウッドデッキは、ふとん干しに非常に便利ですがメンテナンスが非常にお金と労力がかかります。3年に一度塗り替えが必要で1坪あたり1万円弱のペンキ代が必要となります。また、落ち葉や砂ぼこりなどの掃除も大変です。さらにスプルスやSPFで作成したウッドデッキは、1年で腐り毎年作りかえないといけないので注意しましょう!

    サイディングに注意!

    サイディングは、釘で打ちつけ(または金具留め)コーキングするだけと思われがちですが実はさまざまな注意事項があります。サイディングは、施工中雨にぬらしてはいけません。何年後か反るからです。シーリングは、晴天の日に行うこと。理由はわかりませんがカタログに明記されています。裏面は、水切りから空気が入り天井裏に抜けるようにし仕切られないように施工する必要がある。これら3点は簡単ことですが十分守られていない(知らない大工がほとんど)ので注意しましょう。

    釘の寿命は30年!

    築30年以上の家の劣化調査したとき問題になるのが、木と釘です。事実、釘については築25年の家を調査したところ地上1m以下の釘の50%が劣化度4(全体が錆び断面欠損が始まり腐食しているい状態)との調査結果もあります。また、無知な大工はステンレス製の釘を使用する人もいますが、ステンレス製は強度がなく危険です。注意しましょう。

    日本の住宅の寿命は30年!

    日本の住宅は、木造、鉄筋に限らず30年持つかもたないかで欧米の半分以下の耐久性となっております。現在、工法に関係なくサイジング、シーリング、クロス、スレートなど耐久性10年の製品がほとんどの住宅で使用されておりさらに寿命が短くなっておりほとんどの家で20年以内で500万円以上のリフォームが必要となるのが現状です。この原因は、日本の建材が欧米の数倍している(例でアメリカでは、スプルスとダグラスファーの価格はほとんど同じだが日本では2倍以上する)のが原因とされています。私のいるコンピュータ業界では、ハードウェアが価格破壊によりメーカー原価の10%前後プラスで売られている(10年前は、住宅業界と同じ製造原価は定価の5分の一位だった!)ことがありハードで儲けたり値引きすることは不可能な状況になっています。では、なんで儲けていると思うかもしれませんが、コンピュータ関連企業は、システムの提案、構築、保守というノウハウ、技術、サービスで食いつないでいるのが現状です。日本の住宅業界も資材で儲けるのを止めて顧客提案力、施工技術、アフタサービスで儲ける時代が来ると日本も耐久性が十分検討さすたすばらしい家が立ち並ぶと思います。

    腕のよい大工に注意!

    腕のよい大工は、一般的に施工が丁寧で雨漏りや耐久性、耐震性を十分考慮しながら施工してくれると思いますが、私の経験から 施工が丁寧で雨漏り対策までで現場監督が見ていないと手を抜いたり不良品部材を使用したり平気でします。大工の腕を過信ぜす細かくチェックしたほうがよいと思います。

    ベランダは屋根の下に!

    雨漏りNO1はベランダと言われいます。10年ー20年は一般的には問題ないと思われま すが20年以上経つと鉄のさび部材の防水効果は極度に劣化し雨漏りする可能性が高くなります。ですので、ベランダは、屋根の下に設置するのをお勧め いたします。

    ■ 選定のポイント

    ・天気の良い日窓を開け外気をたくさんとり入れ換気をしたい。一部の部屋だけ暖房し極力光熱費を節約したい。将来家族構成の変化に伴いリフォームを行い長く住みたい。−−−>中気密中断熱の在来工法

    ・騒音やほこりの進入がいやで年中窓締め切りたい。一つの部屋でも寒かったり暑かったするのが耐えられない。将来家族構成の変化に伴いリフォームを行い長く住みたい。−−−>高気密高断熱の在来工法

    ・騒音やほこりの進入がいやで年中窓締め切りたい。一つの部屋でも寒かったり暑かったするのが耐えられない。家は30年ぐらい持てばよいのでリフォームはしない。−−−>ツーバイフォー

    ・資金がある。リフォームはきらい。最先端の技術で最高の家がほしい−−−>ブレハブ

    ■ お勧めは

    だめな家は、「暑い家」「寒い家」「乾燥した家」「湿っぽい家」「地震に弱い家」「耐久性のない家」と考えられるが、それを克服し一番理想に近い家は、外断熱の家と思います。ただ、価格が高い上、施工が熟練を要し一般庶民には手が届きません。2000ミリを超える年間降水量、80%超える湿度、長い梅雨、夏は30度以上の真夏日の連続、1m超える雪 など世界でもっとも家に過酷な北陸地方の現実を考えると何かあってもリフォーム(修復)が可能な在来工法が無難なような気がします。また、高気密高断熱の関しまして多くの工務店で販売されていますが、湿気がないため非常に家にはやさしい作りになってはいますが、肝心の人には、過乾燥、全館冷暖房による高熱費高騰、身体の熱抵抗減少にともなう虚弱体質と悪影響ばかりです。工務店は、湿度が人に一番優しい50%ぐらいに保て、部分暖房可能な家も作ってほしいと思います。

    良い家の建てるポイント
    項  目コメント実例
    構造材は慎重に選択 家の寿命は使用木材により決まる ヒノキ、ヒバは、50年 杉、米松は40年 ホワイトウッド、スプルースは30年が家の寿命の目安となる。 阪神淡路大地震では、ホワイトウッドや栂の構造材を使った家が木の腐りにより多く倒壊している。
    屋根以外雨に濡れないように 家は雨が当たる場所から朽ちてきます。 窓の水切りが効かず外壁が汚れている家は、雨漏りしやすい。
    点検・修理しやすい家 どんな家でも30年建てはほころびが出てくる。その時点検しやすい家かないかでそれ以後の寿命が変わる。 床下がない家でシロアリがわき家を解体しない限り修理不能の事態に陥った実例もある。
    床暖房は良い 静か、適度な湿度、消しても1時間ぐらい暖かい、ほこりが舞わない エアコン使用時、湿度が30%となり部屋が院内感染状態になっていたが,床暖房にしたとたん湿度が50%前後に保たれ18度ぐらいでも暖かく感じる。
    停電対策可能な家 気密が高すぎてストーブがNGの家、クーラーを稼動させないと夏住めない家は、一種の欠陥住宅 2005年に新潟で起こった大規模停電覚えていますか?自然障害や電力会社設備の老朽化による停電に備えるべきです。