立川市議会 厚 生 委 員 会 記 録 (抜粋)
平成元年三月二十二日(水曜日)
開議 午前十時零分 散会 午後零時十四分
出席委員 八名
委員長 中島光男君
委 員 上條彰一君
豊泉喜一君
中村 進君
菅沼 寛君
戸井田春子君
神田八十八君
小町幹夫君
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欠席委員 荒井明久君
委員外議員 議 長 須崎一男君
出席説明員 助 役 村瀬文雄君
助 役 遠藤 勝君
企画部 部 長 小山祐三君
企画課長 小島武彦君
市民経済部 部 長 東 豊彦君
商工課長 井上克已君
福祉部 部 長 斉藤 真君
厚生課長 芝田一男君
老人福祉課長 鈴木 勇君
健康課長 三浦英男君
保育課長 小林孝儀君
保険課長 乙幡克治君
福祉事務所長 小川信次君
教育委員会 学校教育部長 中里冨士夫君
社会教育部長 師 正君
公民館長 森 信保君
議会事務局職員 事務局長 石井昭市君
次 長 村上泰三君
議事係長 清藤文雄君
調査係長 並木登美子君
主 事 清水裕史君
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(中略)
請願第十一号 障害者の働ける場と触れ合いの場の設置と、運営費助成の検討を求める請願
○委員長 それでは、初めに、請願第十一号 障害者の働ける場と触れ合いの場の設置と、運営費助成の検討を求める請願を議題といたします。
報告ございますか。公民館の方から「ロビーのあり方について」という答申が届いておりますけれども――
(「議事進行」と呼ぶ者あり)
○小町委員 諮問に対して答申が出ているようですが、私たちはまだ目を通しておりませんから、この内容の要約をお願いしたいと思います。
○委員長 ただいま小町委員より、この答申の中身について説明を願いたいということでございますけれども、公民館の方、よろしいですか。――では、簡潔にお願いしたいと思います。
○社会教育部長 お手元にお配りいたしました中央公民館のロビーのあり方についての答申について御説明申し上げます。
公民館のロビーに関しましては、昨年の九月の議会で、ロビーを喫茶コーナーに使うというような内容の請願が提出されてございます。また、同じ議会の一般質問の中で、公民館の本来のロビーの機能の回復をというような御質問もちょうだいいたしました。そこで、公民館の運営審議会に――これは館長の諮問機関でございますが、十一月一日に「中央公民館のロビーのあり方について」という諮問をいたしました。その後、いろいろと審議会の方で国立の公民館のロビー、それから東久留米の中央公民館のロビー、それから保谷市の柳沢公民館のロビー等を視察する中で審議を進めまして、本年の三月七日に答申をいただいたというのが経緯でございます。
その内容につきましては、現状の分析とか、いろいろなところを視察した経過等を書いて、最終ページのところになりますが、一応結論というところに至るわけですが、「ロビーは、話し合いや待ち合わせが可能なちょっとした空間であり、このような目的のためにはくつろげる雰囲気が必要であり、より開放的なロビーとして、いすなどを配置することが望ましい」というようなことで、本来のロビーの回復を図るというようなことを結論づけてございます。
また、あわせて喫茶コーナーについては、「ロビーは展示などの公民館活動に利用されている。今後の利用がますますふえてくることが予測されるので、これらのことを考えると、現在のスペースから見て、現状では常設することは困難である」というような結論を得てございます。
公民館では、平成元年度の公民館としての事業計画の中で、身障者対象事業――これは青春学級を主体としてですが、月数回このような身障者と健常者との触れ合いをする計画があります。そういった計画等につきましては、公民館として学習努力に対する援助を、本来の公民館の事業目的にも沿うことであるから積極的に推進されたいというようなことが付言されて、答申をいただいてございます。
答申の内容については、以上でございます。
○委員長 説明は以上で終わりましたけれども、御質疑ございますか。
○豊泉委員 この件につきましては、昨年の九月以来、当委員会でも論議が行われてきたところでありますが、私ども前々から、障害者の皆さんの働く場として、あるいは一般の健常者との触れ合いの場として、こういう施設そのものについては全く疑義はないわけでありまして、むしろ行政としてもこの種のものを今後積極的に取り入れていくべきであるというふうな、基本的にはそういう考えでこれまで来たわけであります。
これまで開かれました委員会におきましても、何点かの問題点が指摘されてきたところでありますが、ただいまのロビーのあり方についての公運審の答申にも、ほぼ私どもがこれまでその点については懸念をしていた部分が、一応公運審としてもお考えがあるようでありまして、特に、この公運審の結論のほかに、これも御指摘を申し上げてきたかと思いますが、障害者の方々の団体として、障害者の皆さん方を総合する団体ではなくて、この「自立を目指して喫茶コーナーをつくる会」という方々の団体ということで、障害者全体の立場から見て、この会に所属していない他の方々をどうするのかというようなこと、あるいは前の議論でもありましたように、この種の問題は福祉協議会などを通じて行うのがいいのではないかというようなお話等もありまして、この点については、私どもとしても、この場所に、公民館にというふうに場所を指定して設置をするというようなことについてはいささか問題があるのではないか、このような考え方であります。
これは答申が出た以上、教育委員会として今後この答申をどのように判断をされるのか、教育委員会としてこの答申についてのお考えをお伺いをしたいと思います。(「関連」と呼ぶ者あり)
○小町委員 今、豊泉委員の方から、公民館としての考え方ということですので、私の方からはもう少し具体的に、この答申の中で、「青春学級で喫茶コーナーを月数回取り上げる計画がある」ということが書いてあるんですが、これはどのような形で実施しようとしているのか。喫茶コーナーを月数回の割合で取り上げる計画という、このやり方をどのように考えておられるのか、それをお聞きしておきたい。
○ 社会教育部長 豊泉委員からの御質問でございますが、この答申につきましては、三月九日の教育委員会に協議題として上げてございます。その中で、教育委員会といたしましては、この答申の線に沿った内容での結論を得てございます。
それから、小町委員の御質問ですが、青春学級での取り上げということでございますが、従来から青春学級として身障者と健常者の触れ合いの場を持ってございますが、そのような事業の拡大といたしまして、新しい年度から、コーヒーをつくって提供して、従来のように健常者と身障者の触れ合いの場をつくっていこうとする内容でございます。
○委員長 よろしいですか。(「よくわからぬ・・・・」と呼ぶ者あり)――では、再度質問をお願いいたします。
○小町委員 青春学級でコーヒーを提供する、こういうことを言っておられましたね。この答申は、「喫茶コーナーを」と、こういうことを言っているわけで、コーヒーを提供するということは、自動販売機から缶コーヒーを買ってきて提供することだってあり得るわけなんだけれども、喫茶コーナーを月数回の割合で取り上げるということは、そういう形で簡単に、要するにお互いに健常者と身障者が青春学級の中で、休憩時間か何かわかりませんけれども、そういう中でお互いにそういうものを飲みながら話をしようというか触れ合いをしようというか、そういう形のことを簡単に行うということを考えておるのか。現状ではちょっとあのロビーのスペースからは喫茶コーナーを設けることは難しいということを言っておられるわけですから、この「喫茶コーナーを月数回の割合で取り上げる」ということはどういう形でやろうとしておるのか、こういうことを私は聞いておるわけです。
○公民館長 ただいまの点ですが、御存じのとおり、今青春学級を知恵おくれの皆さん方と一緒にやっておるわけなんですけれども、実習室を使って練習したものを下で市民の方に飲んでいただくという形での交流を図りたいというふうに考えているわけです。だから、拡大してやるというということではなくて、一緒にコーヒーを練習しながらつくっていただいて、皆さんに飲んでいただくという形でございます。
○委員長 ほかにございませんね。――以上をもって質疑を終結いたします。
取り扱いにつきまして、御意見がございましたらお願いいたします。(「休憩」と呼ぶ者あり)
では、暫時休憩をいたします。
〔休憩 午前十時十四分〕
〔開議 午前十時十五分〕
○委員長 休憩を解いて会議を再開いたします。
請願第十一号について採決をいたします。
本請願第十一号を採択することに賛成の委員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○委員長 賛成多数であります。よって、本請願第十一号は採択となりました。
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