PA0RDT ミニホイップを作ってみました。

ミニホイップとは?

ずいぶん前の事ですが、まだアマチュア無線に135KHzが開放される以前、イギリスのHPか何かで回路図が公表されていたのを作った事がありまして、その際に「こんな4糎角のプリント板がアンテナ?」と疑念を抱きつつも手持ちの2SK241と2SC1815に読み替えて作成し動作させたところ結構好調で、同調型アンテナと違いノイズも少なくVR5000と言う受信機につなげ使用し路側ラジオが快適に聞こえたり結構面白いアンテナでした。

まぁ当会はその当時は今のIRアンテナの形状ではなくVP管で同調型のアンテナをピンポイントで作ったわけですが、長波帯は雑音が多く広帯域にすればするほどノイズは増え、かといって同調すれば別種のノイズが増えるというやっかいな周波数帯なのです。

しかしそのアンテナも受信機を譲渡する際に、誘導無線を聞くのに何か良いアンテナは無いのかと言われまぁ良いかと譲渡してしまいました。

と言うわけでネットを検索してみますと以前と違い135KHzがアマチュアに開放された事もあるのでしょう、同アンテナを作成して居る人も多く又、最近はキットも発売されているので久々に作ってみようかということです。

要はちっちゃい広帯域の受信アンテナです。


此処のアンテナを買いました。

マイクロパワー研究所 モデル名 LF - HF帯用スモール・アンテナ

此処のアンテナ推しの人が当会に激しいクレーム入れてきた事有ったなぁ、アマチュアはコール古い人が偉いらしい(笑

此処のアンテナが気に入ったのは、以前作ったものと違い細身なので取り付けに悩む事が減る事ですかな?

VPじゃなくてちゃんとVE管を使っている事も気に入りました。

何でVP管は避けた方が良いかというと、メーカーによっては誘導物質が入っていてアンテナの性能に影響があるとの文章をアメリカのHPで見た事があり、出来るだけ白い物か電気工事用のものを使うようにとの事からです。

ちなみにそのサイトでは「あなたの持っているものが誘導性かを調べるには電子レンジに入れてみて云々」の事が書かれていましてまぁアメリカ人らしい調べ方だなと思いましたが、真似するのは止めた方が良さそうです。

 


早速買ってきました。

場所は神田のラジオデパート1Fです。

この値段でこれだけそろっているのはお値打ちです。

しかしこのキットを組むには有る程度の経験が必要ですから、ネットで色々な人が製作して使用しているレポートが載っていますので良く検討する必要が有ります。

秋葉原の店は「愛想が悪い」とか「素っ気ない」「態度が悪い」と言われるのですが、精進するならがんばって作るぞって気概も必要です。

焦らない事、見直す事は熟練者でも必要な事です。

標準の作り方をするならば、このほかに工具は言うまでもありませんが、細身の同軸ケーブルとかDCの配線材などが若干必要です。

また電源は出来ればトランス式のものを入手しておくとノイズで苦労しません。

安定化電源から電源供給するのも可能です。


アンテナ部分はこういう風に作りました。

出来るだけ基板がトップに来るようにして管に収めるときはウエスをまいてしまいました。

本来ならばスポンジを入れるところですが自家使用なので良いかな。

エンドキャップの先端に9Φ程度の穴を空けて同軸コネクタを付けます。

これ発想を変えればコネクタを付けずに防水ブッシングで作る方法もありそうですが、今回は設置時にブチルテープを一生懸命にまく事にします。

 


電源供給(重畳)部です。

左側がアンテナへの接栓で右側が受信機側です。

右下がDC供給部で、組み立て説明書に有るとおり此処にケミコンをパラで取り付けます。

もうちょっと早く気づいていればDCの取り回し部分にフェライトコアを入れたのですがまぁそれは実験旁々後日。

 


これは何だ・・・・

使わないトランスが一個残りました。

作る前に説明書読まないで組んでいたのでこの時点で改めて読み返してみましたがどこにも書いてません。

そこで販売者のHPを見るとサービス品の「アイソレーショントランス」と言う事でオマケが付いていたのです。

まぁこれ内蔵すればノイズフロアを下げられる事が出来るのですが、ノイズの質によって若干使用方法が違いますので何かほかの事に使おうと思っています。

大事にしまっておきましょう。

 


あっけなく完成!

ロケットにでもよって金物を使って、予備に引いてあるRG58Uにつないで実験する予定です。

 


取り急ぎ取り付けてみました。

受信機はVR−5000です。

スカパー!のパラボラに使ってるアンテナのポールにUボルトを使って取り付けました。

M型コネクタなのでBNC−Mへの変換コネクタを使ってブチルテープをまいて仕上げです。

なんで取り急ぎかというと場所が非常に良くないのです。

平屋の屋根なので地上高にして5mそこそこで目の前にCATVやら電話線やら上には商用電源などなど。

でも以前この場所で相当に雑音が多いながらも横浜新道の路側ラジオが受信出来たり相鉄のIRが聞こえたりしたのですが、もう世間的にはノイズが増えまくってるはず。

同軸はRG−58Uで10m有ります。

室内側では電源装置を無線機でも使っているDAIWAの30A電源に接続して見ました。

実際雑音は長波帯から中波帯にわたって凄いです。

バンドスコープがほぼフルに埋まってますし、ラジオでさえ1Mcから上は雑音に紛れる状態。※VR−5000のフィルタの関係かな?

そこで雑音の元を一つずつ消していきます。

まずは別項に有る以前作ったAMトランスミッターが1602KHzで送信(アンテナは3mのビニール線)してたのを電源断。

これで結構雑音は減りましたがまだまだ。

まぁLED照明とかHUBとかそのほかにも雑音がバリバリと有るわけですからね。

次はFMトランスミッターを停止、これでも雑音はだいぶ減りました。

最後はVR−5000本体を無線用に作ってある接地へ落とすと雑音は7割方減りました。

これでラジオは実用になる程度ですがまだまだ雑音は多いです。

今後高さと場所を考慮して上げ直してみるかなと思っております。

アンテナは雑音源から離すのと地上高を高くが鉄則でしょうから。

 


アンテナポールに横に張り出してアンテナを付けるための役物を作りました。

まずは神田のロケットで金物を購入し、近所のホームセンターコーナンで20ΦのVPを1mとエンドキャップ2個とエルボを購入。

これでアンテナポール中腹から横に伸ばして高さを稼ぐ計画。

雨のため作業出来ず。

 

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