ハムフェア95`
準備
この年は当会のハムフェア出展において大きな試練となった年でもありました。世間でも兵庫県南部地震(阪神大震災)や地下鉄サリン事件など大きな事件事故が起きていた年でもありました。
この年は晴海会場での最後のハムフェア開催であり、あの泥臭くて冷房の利かないところ「晴海会場」とはこの年で最後になりました。準備段階においては新しいメンバーを多数迎え(みんな普段からの知り合いではあるが)前年より良くしようもりあげようとの目標を旗印に色々準備に動きました。
まず昨年までの懸案であった領附する商品への値段付けですが、これは良く商店などで利用されている専用の道具「ラベラー」と言う物を導入して大きな成果を上げました。これは良く店などで使用されている物で、商品に小さな値札シールを連続して商品に取り付けることが出来、これにより今まで手書きしていた値札付けの作業効率のアップを目指しました。
それと昨年までのおおきな問題点として、商品の持ち主がブースに居らず(鉄砲玉=自分の売り物をそのままに会場の巡回に行ってなかなか帰ってこないやつが続出)それがジャンク品などの場合、それをほしい来場者が買おうとしても細かな状態をブースに残った人が知らずに販売できない事が多く発生したので、事前にその商品の状態などを個人個人一覧にして書き出して貰い、これを綴じて会計担当者に引き継ぐことによって、持ってきた本人がいなくても購入希望の来場者との交渉が出来ること事を目的にしました。
更に昨年までまちまちの大きな段ボールに入れていた用具や商品などを、決められた大きさの箱に入れることにより、狭いブースの有効活用としました。当会のブースには複数人で出展していることもあり、その荷物の整理には毎年苦労しており、この年から箱に名前などを書くことにより整理が容易となり、在庫品などを探すことが容易となり、まわりにまで広げて大騒ぎだった搬出時の整理時間の短縮ともなりました。この整理用の箱は駅で不要になった券紙の空き箱を利用しました。
この年は事前準備に手間と時間をやたらと掛け準備をした事が思い出されます。
搬入
搬入は昨年の搬出の経験から自動車は安心と信頼のハイエースバンをレンタルすることにしました。まず責任者の「AK」宅で山のような荷物を積み込み、引き続き鶴見の「AS」宅へ行きラジカセを借用、浜松町でも多少の荷物を積み込み夕方2時くらいに晴海会場に到着、いつもとおり大量の荷物をおろしブースの設営をし一部の人を残して帰宅し16時頃には横浜へ車を返し終わりました。
事前に綿密な計画をしたおかげで、滞り無く搬入作業は終わりました。
開催日
この年は出展3回目という事もあり、なれもあり出展者全員に油断があったのかもしれません。この年は昨年より更に酷い盗難にあいました。出展初日に初めてブースに来た人がブースの準備もせず立ちすくしていましたので「どうした?なぜ準備をしていない?」と訊いたところ、「昨日帰り際にきちんと掛けていったシートが人為的に剥がされてさらに水のような物が掛けられている」と言うことでしたので私自身もそれを現認、JARLの運営センターにその旨を連絡し実際にブースを見に来て貰いましたが、JARL側は「盗難に関しては責任は持てない、あくまで出展者の責任であるから必ず開場時間に来るようにしてください」と言われそれだけで終わりました。そのあと遅れながら準備に取りかかりました。後で気が付いたのですが相当量の小物が持ち去られており、非常に気分の悪い思いをしました。そこで2日目からは出展者開場時間と共にブースに入りその対策をすることにしました。しかし2日目朝出展者開場時間15分前に来てみると既に出展者は入場しており「おかしいではないか?」と思いつつも急いでブースに行ってみるとまたもやシートを剥がし物色した後が有りましたので再度運営センターにその旨を通告「時間前に開けるのはおかしいのではないか」との抗議もしてみたが「警備会社(トーケイ)がやってることだから知らない」、さらにその場にいた白髪のオヤジ(JARL関係者)なんかは「イヤならブース片づけて帰れば盗まれないよー」との無責任なお言葉。とりあえず出展者用開場時間に間に合うように来ればそれまでは出展者は入ってないからいいと言うことでうまく言いくるめられてしまいました。しかし3日目も更に多くの物が盗難、もうかんべんならんと言うことで運営センターにいきましたが昨日までと同じ対応でしたのでこちらも怒り心頭、ほとんど怒鳴り散らしていた記憶があります。結局当時の「M田」氏が後ほどブースを訪れ詳しく事情を聴いていただきましたが、十数万円相当の物を盗難された怒りはそう簡単に納まらなかった覚えがあります。結局晴海会場の構造上、案内書にかかれた正面などに設けられた出展者入場口以外の非常口などが一部出展者の要求に応えた警備員によって相当朝早くから開けられており、そこを知っていた一部の出展者が自由に出入りできたとか、しかも別な話しによれば出展者証も不要だったとか。
盗難金額は全員で10万はくだりませんでしたが、JARLは「警察などには言わないよう」いい、次回からは必ず盗難対策をすると約束していきましたので、その場は全員にその旨を説明し納めました。
搬出
色々とイヤなことが有りましたが、それでもたくさんの来場者が訪れそれを胸に気分良く片づけをしておりました。この年は昨年と同じく2日目の帰りに自動車を借りて朝「AK」宅に「JO」氏に来てもらい第二京浜国道経由で晴海会場出展者用待機所に到着その後の盗難騒ぎなどを経て何とか搬出作業を開始、昨年より物の整理は付いていたとはいえものすごい荷物の整理には預かり什器や個人の荷物の一番多い私「AK」が車を取りに行ってしまうと、その間他の人が片づけられ無いので、「JO」氏と「SI」氏に自動車の乗り入れを依頼し、「AK」はブースの片づけに専念しました。
約30分後自動車がブースに到着しましたが、その間他のブースの人の話が耳に入ってきました。「どうやらエレベータが故障したらしい」と言うのですが、次々と車が入ってきているようでそのような実感はあまりなく、ブースの片づけと大量な荷物の積み込みを急ぎました。
一方初台の「YY」氏のアパートに荷物の運搬を依頼した「HY」氏は、荷物が台車数回ですむほど少ないためエレベータで車を乗り入れず手運びで数回の往復をして荷物の搬出し、早々に引き上げました。
搬出用は予算のこともあり「タウンエースバン」をレンタルしていました。車に荷物を積み込みハムフェアでは珍しく「記念撮影」をしてエレベータの列に並び順番を待ちましたが、待てど暮らせどその列の動くことはなく早ければ18時30分を目途に帰ろうと考えてはいたものの全く動かず。しかし肝心のエレベータが何で動かないかが何も知らされず時間は20時ようやく放送で修理業者が21時頃到着するとのことで遅くとも21時30分頃には出られるのでは?と淡い期待を抱きつつ待ちましたがそのまま何も起こらずそのまま業者は10分後引き上げてしまいました。
しばらくするとJARL役員の方が登場、軽食と飲み物が配給されるがまだ見通しは立たないことで「まさかここに一晩置いてけぼりかい?」と思いかけていた23時「動き出したぞ!」との声が上がり23時40分にようやく晴海会場を脱出!晴海通りを銀座交差点へそこから国道15号線を品川までそこからソニー通りを通り五反田経由で国道1号線(第二京浜国道)を横浜まで疾走し一番荷物の多い「AK」宅に付いたのが23時35分、10分程度で荷物を降ろし「JO」氏を相鉄線和田町駅まで送り水道道を疾走横浜駅へ急ぎ最終電車に間に合わすべく全員を送りました。