東洋医学的治療



漢方薬治療

自彊術

真向法

西医学

ヨモギ風呂 温灸治療

温灸治療

キネシオテーピング


 東洋医学の考え方は、人それぞれが本来持っている病気を治す力(自然治癒力)を手助けするということです。

  たとえば、喘息、アトピー、成人病、婦人病などの治癒促進をはかり、顎、顔面,口腔内の治癒に導く。

 東洋医学では(気虚、気鬱、気逆)(血虚、お血)(津液・・水滞又は水毒)の管理を行います。

 人間(ヒト)は「正しく物を見る」といわれても、無意識のうちに、個人的な経験や知識、先入観、世界観などによって、

 自分勝手に歪めて解釈していることが多いものです。そのような「こころのしこり」などがあっては、

 正しく病気を見ることが出来ません。時に肉体の病の他に、精神をも不調を抱え込んでしまう場合もあります。
 
 私は患者である。・・・

  という単純な事実に深く気づくということも大切だと思います。












     漢方薬治療

  当医院に虫歯の治療で来院している、20代の女性の患者さんが、「舌が白っぽく、数ヶ月前から口の周りに
  ブツブツがよくできる」と 相談を受けました。また、生理痛もひどいとのこと。  そこで、「気血両虚」と診断し、
  「桂枝茯苓丸加よく苡仁」を処方、しばらくするとブツブツと生理痛が劇的に改善されたと、大変感謝されました。

  漢方薬は、数千年の年月をかけて、患者さんの症状に合った生薬の処方を生み出してきました。
  漢方は、患者さん一人ひとりの、体質を見極めて、本来その人が持っている自然治癒力を高めるのに
  もっとも適した処方を行います。  漢方では、同じ病気でも患者さんによって処方が異なることもあります。
  すなわち、漢方は、オーダーメイドの治療ということができます。

  例えば当医院でもよく処方する
 歯の痛みに効く漢方薬について

 歯髄炎や歯根膜炎では、歯髄処置や根管治療などの歯科治療が先決で、
 漢方はあくまで補助手段として使用する。一方、根管充填後や抜歯後の
 疼痛の場合には漢方が適応できます。
 有名な「立効散」を紹介し解説したい。本薬は、抜歯後および
 歯痛、額顔面領域の疼痛に適応される歯科領域で、健康保険適応となる
 数少ない漢方薬である。体力や証に関係がなく(1)、臨床の場で
 用いやすい薬剤です。
 立効散エキス7.5g(ツムラ)の主成分と作用は下記の通りで
  ある。
 細辛 2.0g 解熱・抗菌・鎮痛(局所の麻酔作用)・鎮静作用、
 防風 2.0g 発汗・解熱・鎮痛・利尿・抗ウイルス作用、
 升麻 2.0g 解熱・解毒・鎮痛作用、
 甘草 1.5g 甘味効果
 竜丹 1.0g 解毒・抗炎症作用・コルチコイド様作用・水分の排出
       を抑制し他の薬物の作用を緩和します。
 
  立効散の服用方法は、本薬を白湯に溶かし、10秒間口腔内に含んで
  から服用する。その際に口にふくんでゆっくり服用するとよい。その
  理由は、主成分の細辛が局所麻酔の効果を有するからでです。そのため、
  含嗽でも鎮痛効果が期待でき、10分程度の含嗽で30-40分程度の
  疼痛抑制効果があるという。
  抜歯術を受けた50例に対する立効散の鎮痛効果をみた報告がある(4)。
 普通抜歯では著効21.6%、有効35.1%、やや有効34.1%、無効8.1%で、
 難抜歯では著効15.4%、無効30.8%であった。普通抜歯による軽度疼痛
 にはよく効くが、抜歯が困難など強い疼痛には効果が弱いとされる。
 患者が評価した鎮痛効果と証による効果との検討では、証による効果の
 差異はなかった。証にこだわらない処方が可能で、使いやすい漢方薬と
 考えられる。
 
  本薬には特に副作用はなく、アスピリン喘息患者でも発作は認められ
 なかった(4)。ただ、使用感として、苦味22%、臭意8%、量の多さ
 16%、の訴えがあるので、あらかじめ患者に説明しておくとよい(4)。
 この領域でほかに重要なものに、口内炎と舌痛症がある。口内炎には
 黄通湯や半夏瀉心湯が用いられる。また、非定型的で多岐な症状
 として、舌の痛みを訴える患者が近年増加している。理学的所見や
 臨床検査、病態生理が明らかではないが、加味逍遥散が用い
 られています。
 また歯周病などで免疫力の低下に十全大補湯、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
 口の周りの吹き出物等には十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)など処方します。
                 
                           板東 浩先生参照
           拙著「歯からはじめる健康医学」(星雲社刊)にいろいろと記載

     自 彊 術 (じきょうじゅつ)
 
   正しい姿勢を保つことは、歯にとっても重要です。

    たとえば、咬み合わせの異常や習慣性咬合の発生によって、

     顎がずれる
        ↓
     頸椎がずれる
        ↓
     胸椎、腰椎がずれる
        ↓
     骨盤・仙骨・仙腸関節が歪む
        ↓
     股関節の歪み
        ↓
     神経系統の異常
        ↓
     血液・ホルモン系統の異常が発生
        ↓
     生体バランスが崩れる、という具合に全身の健康に影響を及ぼします。

 また、ヒトには重心が2カ所あります。1つは頭の顎の奥のトルコ鞍といわれるところと腰の仙骨の中心部分です。
 
 これらの重心を正しい位置に保つことも重要です。

 自彊術という名は中国の古典「易経」の一節からとられたもので、「毎日自ら努める」と言う意味を含んでいます。
 
 つまり、自分の意志で、自分で努力することによって病気を治し、

  健康を保持していこうとする考え方に基づくものです。

 人間には可動生関節が239あって、自彊術の定められた31の動作を秩序正しくおこなうと、
 
  関節は延べ一万数千回以上動くことになります。
 
   これは自彊術が、合理的に、体の隅々まで作動するように組み込まれているので、
   全身の関節、腱、靱帯が柔軟になって、内臓血液中の膠原繊維の増殖を防ぐことができます。
   すなわち、動脈硬化の予防、治療の効果があり、生活習慣病の予防にもっとも適した体操といえます。
  
     写真は当院2Fの研修室です。(講師は元NHK文化センター福井昭子先生)




 
   この術の創始者は中井房五郎先生です。近藤芳郎、幸世両先生が普及に努められています。

  ◎食はいのちなり、歯は命の関門、唾液は最良の胃腸薬。生きるために食べる。
  
   そのために切り取る前歯があり、かみ砕くための臼歯があります。
  頭には15種類23個の骨が有りそれを支える首の骨(頸椎)が7個、胸椎が12個そして5個の腰椎、骨盤、
  大腿骨、 全身を支える足の裏。

  人体には約203個の骨があります。

  幼老年期により骨の数は過不足があります。
 
  離れていた骨がくっついたり離れたり・・ 離合集散します・・・。
 
 
  骨を縮めて伸ばして回転させるために3種類ずつの筋肉が付いています。全身に654個の筋肉があり、

  それらの総合的な働きが「人間の活動であり、人生」なのです。
 
 1本の大臼歯には平均、体重と同じ60Kg以上の咬合圧が加わります。

 その物理的な力が脳を活性化しているのです。
 良く噛んで唾液の分泌を良くすると、発癌物質を抑制し、脳の血流が良くなり、顎の運動は血流ポンプです。
 そして両手両足の血液を汲み上げるポンプなのです。
 
 時折、203個の骨と654個の筋肉に「お〜い、機嫌良く、元気にしているか〜?」と語りかけたいものです。
 
 口の中も「、歯を見て、眺めて、育てて、楽しんで下さい。歯ぐき元気か?虫歯はないか?

 歯石はたまってへんか?」

  「一歯一生、一生一歯やからな〜」と思いを巡らし・・・。

  生きていくために食べる、食べて生きていく、この世に誕生して・・・・食べて生きる、そして息る、呼吸の息、

  吸う息、吐く息、 肺が綺麗になるためにも。口腔管理はしっかりしたいものです。

   癌、心臓病、脳卒中、肺炎と第四位に肺炎が死亡原因にランクされています。いまや第3位に〜



     真向法(まっこうほう)  リンクあり
 
   真向法も、自彊術と同じく、正しい姿勢をめざすための健康体操の一つです。

   真向法は、仏典の中で弟子たちが腰を二つ折りにして礼拝する、柔軟柔和な姿にならって行ういわば   

     礼 拝 体 操 なのです。
 
   真向法は、特に体のかなめである腰と、股関節を十分に屈伸させることがポイントです。
 
   内臓の筋肉は手や足と違って自分の意志では動かすことが出来ないため、血液の流れが停滞しがちです。
 
   真向法の体操をおこなうことによって、自然に活発な血液循環がおこなわれます。



   西 医学 (西式甲田療法) ( 甲田 光雄 先生 HPで検索してください。著書多数 )
 
 西勝造氏によって考案された有名な療法です。
 
   昭和22年に記された著書・「西 医学健康法」によれば、「昭和2年、常時の日本人の平均寿命である44歳の時、
 始めて健康法を発表、以来20年が経過。今日64歳に及び厚生日本のために全力を傾けて精進することを誓い、
 ここに筆硯を新たに本書を公にする次第である。」と 自ら述べられています。
 
  西先生は今から約70数年前から健康保持にいろいろなことを提唱されていました。 

1.脊柱の歪みは病の基
 
 脊柱は32〜33個のの椎骨が連結して一つの棒状をなし積み木のように積み上げられ、それを筋肉などがしっかり
結びつき崩れないように支えて出来ています。
 上から7個目までを頸椎といい、次の12個を胸椎といい、その次の5個は腰椎といい、更に次の5個は癒着して
三角形をなしこれを仙骨といい、最後の4個を尾骨といいます。
 
 第一、第二の頸椎骨を廻旋椎骨と呼び、この二つは対に働き2番目の椎骨(軸椎)の上に太い軸が突き出ており、
この軸の回りを1番目の椎骨(環椎)が回転するようになっています。
 この組み合わせのおかげで頭を上下左右に自由に動かすことが出来ます。
 
 第三頸椎骨以下腰椎までを総称して屈伸椎骨ともいいます。各椎骨の左右両側には1個ずつの
 椎間孔が穿たれ(うがたれ)、そこから各脊髄神経を包んだ莢管の中に神経と血管がとが出ています。
   人体は200〜206個の骨から出来ています
     (骨は幼少時と高齢期に離合集散します。個体差もあります。)
 
 椎骨のねじれたり、傾(かしい)だりすることを副脱臼(サブラクセーション)と言います。
 骨が全く外れてしまうことを脱臼というが、椎骨は脱臼することはなく、副脱臼といって、ちょっとかしがったりねじれたり
 するだけです、即ちズレ、ヘルニア、傾き等が生じます。
 
 椎骨が副脱臼を起こせば、そこから出ている神経、血管はひしがれ圧迫されて、神経、血管の末梢が十分な働きが
 出来なくなり、そのの支配領域に麻痺、疼痛、機能低下などが起こり我々の身体に種種の病気や故障が
 起こるようになります
 
 椎骨のうちで最も力学的影響を受けやすいのは、頸椎においては1番と4番です。
 1番の頸椎骨が副脱臼を起こせば眼、顔面、肺臓、
 横隔膜、胃、心臓、副腎、脾臓、大小腸」がおかされやすく。4番の頸椎骨が副脱臼を起こせば同じく眼、
 顔面、頸部、肺臓、横隔膜、 肝臓、心臓、脾臓、副腎、更に鼻、歯、咽喉などに異常を起こしやすくなります。
 
 例えば、歯の噛み合わせを治すことによって頭痛、腰痛、足、膝の痛みや慢性病が治ったりします。
 また、顎偏位症で下顎が左右前後に偏位すると、身体の重心の移動が起こります。それに対応して
 バランスをとるために 脊柱は湾曲します。
 
 噛み合わせの悪い人は、常に下顎は上下の歯が咬み合う位置に偏位して、それに対応した脊柱の歪みが
 日常的に固定されていきます。  骨や筋肉の退化が進みズレが生じ体の弱い人ほど回復力も弱く歪みも症状も
 強く出やすいようです。陽性のがっちりした 骨太の体格のひとは症状は強く出にくいようです。

 エジプト等から発掘されたミイラには、たいてい何の病気で斃(たお)れたかということが記されています。J・
 アトキンソン博士はすでに3000年前、 エジプトにおいて、脊柱の不正を整えるとによって病気を治療していた
  という事実を報告しています。
 
2.血液循環の原動力は毛細血管なり

3.腸の清きものは長生きす

4.全て食養は病いを防ぐ

5.生体の健康は酸・塩基平衡が必要

6.健康上絶対必要な無機塩類

7.ビタミン

8.朝食廃止か昼食廃止か

9.皮膚は健康の鏡なり
 
 皮膚の生理的作用は 

 1) 保護作用: 皮下脂肪の助け(皮膚を柔らかく保つ脂を分泌する皮脂腺もあり)を借りて、内部組織や
   器官を保護し、又 病原菌の進入を防ぎ、内部 組織の乾燥や強い太陽光線など外部からの
   傷害を防いでいます。 
2) 排泄作用: 汗の排泄は腎臓の機能と密接に結びついています。 
3) 体温調節作用:
4) 感覚作用: 真皮にある乳頭の部分には知覚神経の末梢器官や自由終末枝が分布触覚、痛覚、温覚、寒覚等
   の感覚を媒介。
5) 皮膚呼吸作用。皮膚は呼吸をしていることをお忘れなく!。
   皮膚の表面は表皮とよばれ、ケラチンという丈夫な角質のタンパク質で覆われています。
   もちろん毛髪、爪などもケラチンでできています。

10.足は万病の基
 
   足は第二の心臓
 
 足の損傷は頸部に瘰癧(るいれき)をつくる。足は身体を支配す。
 足は正しい姿勢の母である。足は健康を司る。などと足と全身の関係が説かれています。
 家の建築でも基礎(工事)がしっかりしていなければ大雨、大風、台風、地震等で雨漏りや、
 家の破損や倒壊がおこります。 歯の土台もしかりです。

  手は第2の脳。子どもの発育をじっと見ていると、脳の発育によって手の動きが器用に活発になって
   いくのが分かります

11.清き生水は健康の霊薬なり
 
  我々は、ややもすれば日光の恩恵を忘れると共に、水に感謝することも忘れがちです。
 我々は水分の供給を禁じられたら、五日と生きることは不可能です。

 生命の神秘が一たび母の体内に宿るや、胎児は羊膜嚢内の羊水中に浮遊しながら発育し月が満ちれば
 羊水と共に この光の世界に押し出されます。
 
 体重の約70パーセントは水分です。水は身体の60兆以上からなる細胞を養うためにも割り当てられています。
 良い水を飲んで身体の新陳代謝作用を活発にしたいものです。

12.合掌は神に通ず。                              
                         作陶  武田 一士   
  
   辛く、切なく残念ですが、涙〜、 歯を抜歯した時、抜かれた歯をつくづく診て歯にお礼を言います。
  
 患者さん共々。今までいのちを育んでくれた恩人ですから。合掌〜 

13.中にして和、零にして虚、無にして空は健康の基
 
  喧嘩は一人では出来ないと言う諺があります。
 激しい口元、拳骨、血走った眼、腫れた頬、顎、折れた歯、異様な顔色・・・言うまでもなく喧嘩の肉体的な現象です。
 我々の喧嘩も、実を云えば、こうした喧嘩に他ならない。
 和解に達するまでの一つの道程とも見られます。症状はその人の環境(深く広い〜)との間に為される
 闘争の現象です。
 
 人間と環境との闘争は物理的、化学的、細菌的、及び精神的暴力です。しかしかかる暴力に襲われても
 絶望するにあたりません。
 
何故ならば自然は偉大な魔術師であり、喧嘩の仲裁者は自然そのものです。 

症状即療法」(しょうじょう すなわち りょうほう)
 当医院の奥に木彫りで墨に書いてかけてありますが・・・。例えば、ふら〜と貧血になった症状が出ると寝て血行を
 促し(療法)ます。
 風邪ウイルスに罹る、即ちウイルスを身体に引き込むと、身体は咳を出し、痰を出し、熱を出し、汗をかき、下痢をして・・
・何とかばい菌(ウイルス)を出そうと療法に努めます。まさに自然療法そのものです。


4.保健療法6則の実行法
 
  我々は健康な毎日を過ごすために常に4つの要素に考慮を払いこれらの向上に心掛けなければならない。
 皮膚、栄養、四肢、精神の調和。も大切である。 

1) 平床寝台
     堅い、平らな物を用いる。
      身体をその上に一直線に仰臥(ぎょうが)する。
      この習慣をつけると体重の利用により、一種の脊柱整正法が施され、椎骨の副脱臼は自然に復正されます。

2) 硬枕:
      硬い枕を利用、高さは薬指の長さに。
      痛くて使用困難な人は頸椎骨が復脱臼をしているため、タオルの様な柔らかいものを頸部に当てる。

3) 金魚(運動)式脊柱整正法:
      朝晩1〜2分間、平床上に仰臥又はうつむきに寝て、身体を真っ直ぐにし、両手を頸部のところで堅く組んだまま、
魚類の泳ぐような運動をする。

4) 毛管(運動)作用発現法:
      枕を仰臥し、四肢を真っ直ぐに伸ばして垂直に近くし、1〜2分間微振動する。
      これを朝夕2回行う。

5) 合掌と触手療法:
      5指を横から見て密着させ、顔面の高さに合掌したまま連続40分間おこなう。

6) 西式強健術:
      朝晩10分間ずつ、脊柱と腸とを同時に動かし、生水を1日2〜3リットル飲み「良くなる、能くなる、
    善くなる」と思うこと。
      両肩を同時に上下する。右、左に頭を曲げる。前方、後方に頭を曲げる・・・等準備運動11種、
     本運動は脊柱の尾骨を中心として身体を左右に振る、200〜500回行う。

  これらは、すべて自然治癒力に働きかけるものです。

 八尾市で開業されている甲田光雄先生は「西式甲田療法」で現在医学では治りにくい

  慢性的な難病を青汁、玄米粉・・・などの摂取によって治されています。(当HPの院長の略歴の項参照)

  日本総合医学会の会長も務められました。私も十数年前東京の野口英世会館でお会いさせていただき、
  しっかり握手をして 娘さんのお話などさせていただきました。



 Photo 作陶 武田一士
    ヨモギ風呂

  ヨモギ風呂に入ると湯に浸出したヨモギの精油分(チネオール,アルファーツヨン、アデニン、コリンなど)の有効成分が
  皮膚から浸透し末梢血管の血流を促進し身体が芯からあたたまるのです。
  また、湯冷めもしにくくなります。
 
  アトピー、湿疹、フケ、冷え性、水虫、リュウマチ、腰痛、肩こり、痔の痛み、脳梗塞のリハビリ・・・・などに効果があります。
 ヨモギのクロロフィル(葉緑素)には浄血、増血、新陳代謝の促進、造血、殺菌、末梢血管の拡張、抗アレルギー作用、
  脱臭といった薬効があります。
 
 また、ヨモギはお灸に使う、もぐさの原料です。
 漢方では乾燥させたヨモギを艾葉(がいよう)と呼びいくつかの処方があります。
 茵陳蒿湯(いんちんこうとう)の名で止寫作用(下痢止め),血流改善、解熱作用、止血作用、抗炎症作用などがあります。
 いわゆる、肝臓病や、黄疸、便秘、口内炎、あらゆる内臓の炎症を鎮めたり・・・。
 
 又弓帰膠艾湯(きゅうきがいとう)は産後の肥立ち、痔出血、血尿などに効きます。
 
 また、最近では抗ガン効果があることがわかってきました。
 ガンを誘発する大きな原因は先ず、「血液の汚れ」や冷えること、があげられます
 ヨモギの葉緑素の中には発ガン抑制因子であるインターフェロンを増加させる成分があります
                                (元東大伝染病研究所。小島保彦博士)。
 また、多くの植物繊維があり体外から入る有毒物質や体内で作られる有害物質を吸収して排泄させる
  働きがあり、便秘、宿便の解消には最適。
  大腸ガン、直腸ガン・・・等ガンの予防にも役立ちます。

 春(3〜7月)に家族でヨモギを採りに出かけるのはなかなか楽しいものです。
 葉緑素や植物繊維に富み草餅に入れる野草やヨモギ茶、ヨモギジュース、青汁、ヨモギ酒(艾葉酒。艾根酒)
 として使用したり、また食べる以外に傷に付けたり、枕、座布団、草木染め、冷蔵庫の脱臭などいろいろ活用されています。
 ヨモギは山、野、川辺の土手、道ばたなど日当たりの良いところに自生するとても繁殖力の強い野草です。
 
 科学的知識のない時代にヨモギに限らずドクダミ(十薬)、ニンニク(大蒜・たいさん)、うなぎ、鯉、スッポン、
 サンショウウオなど生命力旺盛な物を 食べるように努めたことは、健康を願う気持ちから当然といえます。
 本当に期待通りの効果があったものだけが、長く伝承されているのです。
 
   私の父(大正9年生まれ)は昭和20年原子爆弾が投下された広島へ7日間、救援に行きました。
   かなり被爆したと思います。    朝日新聞 2011年7月19日「語り継ぐ、戦争」にて掲載される。。
 
  投下後暫くして自生してきた、「ヨモギ、ドクダミの生命力には驚いた」とよく言っていました。
 身内からも「原爆症の後遺症になったら あかん」と言われ、本人の自覚もあり 長年ドクダミ(十薬)茶を飲み続け
 それなりに元気に暮らしていました。 福島気になりますね
    温灸治療
 
 歯科臨床で使われる主な経穴<ツボ>には、百会(ひやくえ)、通天(つうてん)、客主人(きゃくしゅじん)、
  下 関(げかん)、 頬車(きょうしゃ)、大迎(たいげい)、四白(しはく)、水溝(すいこう)、承奬(しょうしょう)、
  完骨(かんこつ)、風池(ふうち)、 天柱(てんちゅう)、翳風(えいふう)など60ほどがあります。
 
  例えば東洋医学で云う皮膚刺絡の内で、井穴刺絡(せいけつしらく)は極少量の瀉(しゃ)血で
  「時に神効有り」と云われています。

 急性炎症への応用として(歯痛、歯槽膿瘍、歯槽膿漏の急性発作、抜歯、切開時の前処置、術後の疼痛として)
 
 ● 心経の井穴`少衝(しょうしょう)を取穴。● 上顎では胃経の井穴(せいけつ)
   `児[(れいだ)=足の第二指外側で爪甲角から 後方2mmに、
 
● 下顎では大腸経の井穴(せいけつ)`商陽(しょうよう)=手の第二指撓(とう)骨の爪甲角から上方2mmに、
    刺激を与えるとよい。
 
 緊急時(脳貧血、デンタルショックなど)

 歯は胃経や大腸経に関係があります。
 また 身体の歪みによって歯周病、顎偏位症などが起こります。
 その歪みや病気をもたらす原因は東洋医学では外因、内因、不内外因とに分けています。

◆  外因とは身体の外から影響を及ぼす物で、これには火(熱)の6つがあり、
   
  「六淫の邪」(ろくいんのじゃ)と名づけられています。
  
   気候の変化が正常な場合には「六気」と称され、六淫は、六気の過剰、不足、季節との不相応によって
  出現します。
  一般に季節が変わると、気候もそれに応じて変化します。
  寒さであり、暑さ(火)であり、湿気であり、乾燥であり、その移り変わりや変化をといいます。
  寒さや暑さ、湿気、乾燥がひどくなったり、長く続いたりすれば・・・体調を崩す原因になります。
  又、気温や湿度が変わるときには風が吹きますが、その風によって起こる気候の変動も健康を
  損ない歪みや、痛みを起こす原因になります。
 
    六淫によって、歯がしみたり、歯ぐきが腫れたり、歯が浮いたりします。
 
  自然の生物は見れば分かる通り、動物の毛の抜け生えや繁殖も一定の季節に始まります。
 植物も季節に応じて芽を出し、花を咲かし、実を結び落葉します。人も生物の仲間 である以上
  生体リズムを大切したいものです。

◆ 内因とは精神的、情緒的な影響でこれには、驚の七つがあり
  
  「 七情」(しちじょう)といいます。
 いわゆる喜び、怒り、憂い、思案、悲しみ、恐れ、驚きなどの精神的ストレスのことで体調を崩す原因となり
  歪みや痛みえを 引き起こします。
 
  即ち激しい精神刺激は直接、臓腑気血の機能を失調させ、病因となります。
 歯痛、顎のかみ合わせ、唾液の分泌量・・・などに影響します。
 
 
 喜(心に属す)びも気が緩みすぎては悪影響を及ぼします。
 
 怒(肝に属す)れば気が上がり頭部に血が上り興奮し卒中を起こしやすくなり、
 
 思(脾に属す)えば気は結び、過度の思慮による精神疲労が起こる。
 
 悲・憂(肺に属す)しめば気は消え、過ぎると肺気を消耗、意気が消沈する。
 
 恐・腎に属す)れれば気は下がり、腎気が失調し大小の失禁などもたらす。
     
 驚けば気は乱れ、腎や心の機能が失調し精神が不安定となる。
 
 
 七情のいきすぎは、心、肝、脾の三臓を主に障害し、血脈、気機の運行や消化機能の失調を伴い
  精神活動の障害を出現します。
 
  特に人工物である入れ歯(義歯)や補綴物(冠や詰め物)を装着することによって「六淫」や「七情」による
 
  人生のしがらみが 増えます
 
 歯科疾患は治らないのです虫歯で失ったエナメル質、象牙質、重度歯周病は自然には戻らない、
  
 欠損した永久歯は生えることは ありません。治癒は無し。

 一般疾病(頭が痛い・・・お腹が痛い・・・。)は治癒が期待され、治癒がゴール。
 
 歯は治癒は期待されず、疾病の後遺症として障害が残ります。形態回復、機能訓練、機能回復、社会復帰、

 機能訓練がゴール。
 
 歯科医療はリハビリ医療ともいえます。


「歯は生命の関門、先ず食べて、そして耕す人生街道」「病は口から」「口は生命を入れる器」「口は臓器」・・・

 身体のお世話や手入れは、自ら・・・

 不内外因とは外因と内因以外のもの「飲食労倦」(いんしょくろうけん)といいます。飲み物、
 食べ物の過食(過飽)、摂取不足(過飢)、 肉体的疲労、精神的疲労、(他に虫・獣の傷害、
 寄生虫、中毒、遺伝等があります。)のことです。
 これらが体調を損なう原因になります。

 
    アロマテラピー

アロマテラピーの効果とは   

 花やできたてのアップルパイの香りをかぐと、とてもいい気持ちになり、不安を和らげることができます。
 しかし診療室でこれらの香りを

 ただよわせるのは無理かもしれません。そこで、歯科医院を訪れたときは不安や緊張を和らげる為に、

 この様な香りがする歯科医院だと気持ちも落ち着き、診療をスムーズに受けることができるのでは

 ないでしょうか。

 アロマテラピーは香りを用いた気持ちをリラックスさせる為の心理学治療法ですが、

 最近特にその利用法が注目されています。

 米 国のウエスタンリザーブ大学の歯科では、アロマテラピーが神経過敏な歯科患者に
 
 どの様な効果があるのかを根管治療を行う患者42人を対象に実験しました。

 すると患者の3分の1はほのかな花の香りに、後の3分の1の患者は暖かい 感じの香ばしい香りに

 リラックスを感じました。

 最後の3分の1の患者は何も感じないと言う結果が出ました。

 そして治療後、患者の不安の度合いをもう一度測定しました。
 
 3分の2の患者がアロマテラピーの効果により、

 何も香りを嗅いでいないグループより落ち着き、リラックスできると答えました。

 実験中で最もリラックスした香りは、花の香りでした。
 
 アロマテラピーとは、植物の持つ芳香成分を利用した自然療法のことです。

 香りには、心身をリラックスさせたり、

 リフレッシュさせたりする力があります

 アロマテラピーという言葉は、20世紀に入ってからフランスの科学者ルネ・モーリス・ガットフォセによって
 作られた造語で、アロマは芳香テラピーは療法を意味するフランス語である。
 これを英語で発音するとアロマセラピーとなる。 
  
   キネシオテーピング

  筋肉に沿ってテープを貼り痛みをほぐします。ます。独特の弾力性(伸縮性)にあります。

 単に伸びるというのではなく、 人間の筋肉の収縮とほぼ同率の伸縮性 これにより、

 筋肉が限度以上に収縮することを防ぎます。

 又、皮膚がある程度持ち上げられることによって、皮膚と筋肉の間に流れる血液やリンパ液の通りも良くなります。

 首や顎の関節の痛みにも効きます。


 
  院内でも首凝り、肩の痛み・・・など、かなり効果がありました。

  私の家内も10日間程右肩(50肩)の痛みがあり、右腕が上がらず、

  悶々としていましたが、ダメモトで試してみると、効果てきめん、急性期にはよく効くようです。

  私も、椎間板ヘルニア( 本当につらかった。整形外科でMRIを撮りました。)など 鍼 と 灸、テープ、

  体操 などで3〜4回、治しました。 今は全く自覚症状はありません。



一口知識
草食動物(左)と肉食動物(右)の歯の違いに注目して下さい      当院に保存
の頭蓋骨です 雪ヒョウです