ふれあい新聞から |
Dr.武田のエントロピーの話 |
口腔内の歯に被せた冠や充填物、義歯など、私達が日常使用している靴や衣類、電化製品、車、家などと同様に日光、雨、風、雪、地震・・・と いろいろな熱や力が加われば、やがて崩壊し破壊の方向へ進んでいく。物理で言う`エントロピーの法則`が働く。 易しく言えば`物体に力や熱が加われば秩序の乱れが増大する`即ち卵を落とせば割れるしプラスチックに熱を加えれば変形すると言う具合に・・・ 冠、充填物、義歯など自然の摂理に反するものを装着するわけなので、自然のものと人工物、最初はうまく共生していても一ヶ月、六ヶ月、一年・・・と経過していくと当然、咬耗、磨耗、変形などして自然と人工のギャップができる。 又、人それぞれ性格、嗜好、噛む力、噛み癖・・・と十人十色、百人百様である。 人工物は生命力もなく世話(ケア)が大切である。仮に歯が三分の二以上崩壊したら「そうでんなア〜、馬力は六〜七割位に落ちまっせ〜」。 過剰な期待は禁物。過去の栄光?にとらわれず大切に付き合って下さい。 |