ふれあい新聞から
Dr.武田の四苦八苦

 梅が丘に越してきて17年目の春を迎えました。

 虫歯にならぬように、又健康を維持するために、またまた病気になってしまつたときに。誰もが時折、四苦八苦するときがある。

 「生、老、病、死」の四つの苦と、愛別離苦
(あいべつりく=愛する者と離れること)、怨憎会苦(おんぞうえく=恨み、憎む者に会わねばならぬこと)、求不得苦(ぐふとっく=求める者が得られないこと)、五陰盛苦(ごおんじょうく=我々の肉体と精神が、その肉体と精神に執着することから生じる苦)、の四つを加えた苦で「四苦八苦」と呼ばれている。

 相手(いろいろな病気)をつくらなければ苦は生じない。

 所詮、人、人間はいろいろな柵(しがらみ)の中で愛だとか、憎しみだとかいった心を持ちつつ生活をし、人生のページをめくっていくときがある。
 病気や入院など`負の遺産`を通じ、己の弱さや人の悲しみを深く見つめることは大切だと思う。

 人を思いやる心、流した涙が人を愛するときの強さと優しさに変わっていくことを時折思う。

 すばらし`正の遺産`として。人は皆「四苦八苦」の道を通らねばならぬが・・・「六道輪廻転生・・・」。