ふれあい新聞から
Dr.武田の自然観

 最近よく言われますが、`清潔志向の落とし穴`として、ヒトは回虫や細菌など生き物を排除すれば`生き物`としての抵抗力を失うと。

 私もタイ、インド、ベトナム、カンボジア等旅行しいろいろなことを見聞しましたが、川の水を生活に使用しているところが多々あり、トイレの側で洗濯をし、水浴びも炊事にも川の水を利用。
 子供たちは生き生きと子供らしく元気。アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症などに罹っているヒトがいないと云うことにショックを受けました。

 抗菌グッツ、抗生物質、消毒剤、殺菌剤などの多用で微生物を排除した結果かもしれません。
 異物と付き合うことは生き物として当然の行為です。

 近代医学は自然観を捨て、人間中心の考え方に傾注したためいろんな病気が生じたと云われています。
 ダニだけでも4000種類、腐敗物を食べるいろんな微生物がいなくなれば地球上はゴミの山々と化すでしょう。
 「私は、害虫です。」と名札をぶら下げている訳ではないのです。

 同じ地球の住民(生物)としてこれらと仲良く暮らしたいものです。異物と付き合って強い免疫力を作ろう!。