そよ風のかけら

 

 * 〜 そよ風のつぶやき  〜 *

 

photo  byそよ風

 

勇気を出して・・・

そっと 開いてみる事にした

私の中の心

一冊の本をきっかけに・・・さらけ出してみようと思った・・

さらけ出せたら どんなに楽になれるのだろう・・・

「 強がらなくていいよ・・・頑張らなくていいんだよ・・・ 」

そんな言葉をもらえたら・・・

どんな時も 生きていける 

きっと・・・

 

 同じような 誰かさんに いつか 見てもらえる日まで・・・

綴ってみようと思う・・・

 

byそよ風

 

 

わたしの心に共鳴した詩を集めてみました

以下 ポケット詩集   童話屋 より 数篇 抜粋

他にもたくさんの素適な詩が沢山・・・お勧めの一冊です。

紹介させていただきます。

 

 

    茨 木のり子さん  「汲む」 より

 

大人になるというのは

すれっからしになることだと

思い込んでいた少女の頃

立ち居振る舞いの美しい

発音の正確な

素敵なひとと会いました

そのひとは私の背のびをみすかしたように

何気ない話に言いました

 

初々しさが大切なの

ひとに対しても世の中に対しても

人を人とも思わなくなったとき

堕落が始まるのね 落ちてゆくのを

隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました

私はどきんとし

そして深く悟りました

 

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな

ぎこちない挨拶  醜く赤くなる

失語症  なめらかでないしぐさ

子供の悪態にさえ傷ついてしまう

頼りない生牡蠣のような感受性

それらを鍛える必要は少しもなかったのだな

年老いても咲きたての薔薇  柔らかく

外にむかってひらかれるのこそ難しい

あらゆる仕事

すべてのいい仕事の核には

震える弱いアンテナが、隠されている きっと・・・

わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました

たちかえり

今もときどきその意味を

ひっそり汲むことがあるのです

 

 

 

  茨 木のり子さん  「自分の感受性くらい 」 より

 

ぱさぱさに渇いていゆく心を

ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

 

気難しくなってきたのを

友人のせいにするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか

 

苛立つのを近親のせいにするな

何もかも下手だったのはわたくし

 

初心消えかかるのを

暮らしのせいにはするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった

 

駄目なことの一切を

時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい自分で守れ

ばかものよ

 

 

 

 

 吉野弘さん 「祝婚歌」より

 

二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派すぎないほうがいい

立派すぎることは

長持ちしないことだと気付いているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで

疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気付いているほうがいい

立派でありたいとか正しくありたいとかいう

無理な緊張には色目を使わず

 

ゆったり ゆたかに

光りを浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと 胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そして

なぜ胸が熱くなるのか

黙っていても

二人にはわかるのであってほしい

 

 

最近知ったのですが、この詩は結婚式の披露宴などでも

スピーチに使われているようです。

こんな祝辞を受けたお二人は幸せですね。

 

 

この詩たちに初めて 出逢った時 

わけもなく 涙が 頬を伝いました・・

ああ・・そうなんだ・・

そうだったんだと・・・

そして、それでいいんだと・・・

心の中が 楽になって

自分が 好きになれそうな気がしてきたのです。

自信のない自分・・

気の弱い自分・・

駄目な自分・・

それでも いいんだなって・・・

 

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな・・・

 

・・・・・これから 少しづつ 綴っていってみよう 私の心の あれこれ・・・・・

 

byそよ風

 

 

photo  byそよ風

 

    工藤直子 さん  「あいたくて」より

 

 

だれかに あいたくて

なにかに あいたくて

生まれてきた・・・

そんな気がするのだけれど

 

それが だれなのか なになのか

あえるのは いつなのか・・・

おつかいのとちゅうで

迷ってしまった子どもみたい

とほうにくれている

 

それでも 手のなかに

みえないことづけを

にぎりしめているような気がするから

それをてわたさなくちゃ

だから

 

あいたくて

 

 

 

 

  新川和江 「わたしを束ねないで」より

 

わたしを束ねないで

あらせいとうの花のように

白い葱のように

束ねないでください わたしは稲穂

秋 大地が胸を焦がす

見渡すかぎりの金色の稲穂

わたしを止めないで

標本箱の昆虫のように

高原から来た絵葉書のように

止めないでください わたしは羽撃き

こやみなく空のひろさをかいさぐっている

目には見えないつばさの音

わたしを注がないで

日常性に薄められた牛乳のように

ぬるい酒のように

 

注がないでください わたしは海

夜 とほうもなく満ちてくる

苦い潮 ふちのない水

 

わたしを名付けないで

娘という名 妻という名

重々しい母という名でしつらえた座に

座りきりにさせないでください わたしは風

リンゴの木と

泉のありかを知っている風

わたしを区切らないで

, や ・  いくつかの段落

そしておしまいに「さよなら」があったりする手紙のようには

こまめにけりをつけないでください わたしは終わりのない文章

川と同じに

はてしなく流れていく 拡がっていく 一行の詩

 

 

 

自分は何のために生まれて来たのか・・・

何をするために生まれて来たのか・・・

 

何に出会うために・・・

誰に出会うために・・・

 

出会えるのだろうか・・・

その何かに・・・その誰かに・・・

 

ずうっと・・・そんな探し物をしながら・・・

人生を楽しむことが・・・

し・あ・わ・せ・なのかも知れない

 

byそよ風

 

 

どの部分も省略できませんでしたので全文を:掲載しました。

 詩の著作権に問題がありましたら削除いたします。

 

photo  byそよ風

 

 

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