4.排尿障害(尿のトラブル)

4-1.愁訴の種別
1)ひん尿   2)夜間ひん尿   3)尿失禁   4)排尿困難症(尿が出難い)  

4-2.はじめに
この愁訴も昨今、増加している傾向にあるようです。関連する筋肉が弱っていると言われているようですが、関連する筋肉に働きかけている神経の作用に異常(違和)を起こしていると言う実感が強くあります。何故ならば、私の施術によって関連する「脊椎骨」(背骨)を正す事で改善(治る)されている事が多いからです。

この愁訴は男女の区別や年齢に関係が無くあるものですが、どちらかと言いますと女性に多く見られる傾向にあります。端的には主に「膀胱のトラブル」ですが、主に腰椎(腰の骨)骨盤部の仙椎の神経の異常によって、惹き起きている愁訴であると言う事が断言出来ます。この愁訴には二種類あって、一つは「ひん尿系」のものと、「尿が出ない」ものに大別されます。


4−2−1.子供
過去にあった例ですが、当時、小学3年生の女の子が「ひん尿」で、一時限の授業時間、持たなくて先生にトイレに行きたいと訴えるが先生は、我慢するように言う。これが嫌で、その子は不登校になったと言う例がありました。

どのような「不定愁訴」にも該当される事ですが、悪条件が揃ってしまえば、当然のようにその「不定愁訴」は年齢や性別に関係なく発症します。別の項目で記述しておりますが、特に、昨今は大人と子供の境目が無くなってきています。


4-3.「根本的な原因について
膀胱の活動は尿を「溜める」「畜尿作用」「出す」「排尿作用」に大別されていますが、「溜める」のは交感神経の作用で、膀胱を弛める(膨らます)事を行っていますが、これは腰髄神経の作用によって行われています。「出す(排尿)」のは副交感神経骨盤部の仙髄神経によって行われております。この両者の神経に異常が起きた時に、夫々の愁訴として表れます。

交感神経と副交感神経の異常の状態によって尿が頻繁に出る、或いは尿失禁の愁訴がある。或いは、尿が出ない愁訴に分かれます。


1)骨盤の歪み
よく骨盤が歪むと言う事をお聞きになると思います。しかし、通常は骨盤が単独で歪む事は少ないです。これはあくまでも脊椎骨(背骨)が歪む事により、それに伴って歪みます。つまり、脊椎骨(背骨)との相関関係によって歪みが発生致します。

特殊な場合は単独で歪む場合があります。例えば、大きなケガや激しいスポーツ等で骨盤部に大きな衝撃があった場合は歪みを起こす事もあるようです。特に、ジャンプして着地する事が多いスポーツ、例えばスキーのジャンプやバレーボール、バスケットボール等が、それに該当されます。


しかし、女性の場合は別で「お産」で歪む事が多いようです。分娩時に歪みを起こす事が多くあるようです。また、妊娠中に起きる事もあるようですが、これについては、1〜2sもの重りで骨盤に負担をかけながら、日常生活を送っておりますから、歪んでも不思議ではありません。自然分娩と帝王切開に関わらず歪みを起こしている人はごく普通に見られます。

若い時に妊娠や出産によって骨盤が多少、歪んだ状態が、年令と共に歪みが増長して、それが限界を超えた時にこの「尿のトラブル」が起きるのではないかと推測致しております。これが、高齢の女性に偏る傾向がある理由であるとも推測しております。



2)二種類のタイプ

2)-1.「交感神経の異常」膀胱が膨らまない
膀胱に尿が徐々に溜まってくると、その圧力を感知して「交感神経」の作用により、膀胱が膨らみます。この神経に異常を起こすと膀胱は膨らまず、少量でも膀胱内の圧力は高くなってしまいます。これによって尿意を感じます。

膀胱内の圧力が高まると尿は、尿道に少しだけ入ります。この時に初めて尿意を感じます。


2)−2.副交感神経の異常
ある程度の量が溜まると膀胱内の圧力を、副交換神経が感知して、膀胱を収縮させ、尿道を締め付けている筋肉を緩めて排尿を行うのが正常な作用です。

副交感神経が異常(違和)を起こすと、低い圧力、つまり尿の量が溜まっていないのに間違った感知をして、排尿しようとします。

また、尿道に関する筋肉はこの副交感神経によってコントロールされております。通常は常に締まった状態ですが、「副交感神経」に異常を起こすと、緩みっぱなしになってしまいます。このために尿道に尿が入りやすくなり、尿意を感じやすくなります。

上記の1)と2)の複合型もあるようです。


2)−3.尿意を感じるのは・・・
上記のいずれの原因の場合でも、尿が尿道に入った時に初めて「尿意」を感じます。従って、この尿道に尿が入りやすい「根本的な原因」「排除又は改善」しない限りこの愁訴は解消されません。

尿道に尿が入りやすい状況になってしまうのは、「交感神経」と「副交感神経」のどちらの異常の場合でも、あり得る事です。


2)−4.切迫性(尿失禁)
この切迫性と言われる「ひん尿」は厄介なもので、外出もままならないと言う人はこのタイプの人が多い。急に(いきなり)尿意を感じてしまい、トイレまで間に合わないで失禁してしまう。この場合は「副交感神経」の異常によるタイプの人が多いようです。

このタイプの場合は、交感神経(尿を溜める)は正常と思われますが、副交感神経(尿を出す)が異常になっている事が想定されます。これによって上記の尿道に尿が入りやすい事によって、常に尿意を感じやすい、しかもこの場合の尿意は急に(切迫性)となって自覚される事が多いものです。

4−4.障害の改善
自助努力では改善されない愁訴で、前述の神経の異常(違和)を正さなければ改善(治る)されない愁訴です。上記の夫々の愁訴は、皆、原因が同じで神経の異常(違和)の程度によって、自覚症状が違うようです。いずれに致しましても私の施術によって改善(治る)されている例は多くあります。

特に、「ひん尿系」の場合は重篤な症状では、何時、襲って来るか分らない突然の尿意によってトイレに間に合わない場合があって、外出もままならないと言い、このために引きこもりになっている人は少なくはありません。

また、「夜間ひん尿」は就寝中に何度もトイレに行きたくなる愁訴で、これも原因は全く、上記と同様のものです。何も、夜だけ特別に近いわけではありません。このような人は日中も近いのですがいつでもトイレに行く事が出来るものですから、それほど気にならないと言う事です。

これは「睡眠障害」を招くものです。就寝中に2回以上トイレに行きたくなる事がありましたら、夜間ひん尿と見てよいでしょう。


4−5.排尿困難症

1)トイレに行く回数が極端に少ない
上記の愁訴とは全く逆に膀胱に尿が溜まっても尿意を感じないと言うものです。これは「副交感神経」の働きの異常によって、尿意を感知しない「不定愁訴」です。膀胱に尿が溜まっていると思われる時間帯にトイレに行くと正常に出ます。

1日に2回位しかトイレに行かないと言う愁訴です。尿意を感じない事からあまり煩わしく無いし、嫌な感じもしない事から気にしていない方々が多いのですが、当然のように、実は体にとっては決して良くない事です。尿は老廃物ですから出来るだけ早く体外に出さなければなりません。

このような状態の人が共通して訴える事は、足がムクムと言う事です。足にムクミ感を感じる方々の大半がこのトイレに行く回数が極端に少ない人です。

この愁訴は排尿時に作用する副交感神経の働きが異常(違和)を起こしている時に起こる愁訴です。尿道を緩める事が出来なくて、尿が尿道に入らないために「尿意」を感じない。

2)尿が出難い
医学的には「排尿障害」と言われているようですが、正常に尿意を感じても、排尿時に尿がチビチビと出難くて時間がかかり過ぎる。これは尿道が何等かの理由で締め付けられている為に、尿が出難い愁訴ですが、副交感神経の働きが悪くて、尿道を締め付けている筋肉が適度に弛まない事による愁訴です。



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   子供の「鼻炎」を侮ってはいけません

1.「鼻炎」
鼻炎は大人と子供に関わらず、非常に多い愁訴です。「花粉症」の人はこの鼻炎です。私に言わせれば花粉症はただの鼻炎です。その証拠に「花粉症」でお悩みの方々には、必ず、花粉の時期以外に、日常的に、この「鼻炎」の症状を自覚しているはずです。

要するに「鼻炎」が治れば、「花粉症」も治ります。

2.「鼻炎」の弊害
大人と子供に関わらず「鼻炎」による、「弊害」があります。「集中力に欠ける」「落ち着きが無い」「運動能力に欠ける」等がそうです。子供の場合はこれにより、具体的には「勉学」「スポーツ」に悪影響を与えたりしてしまいます。

若いお母さんには、「鼻炎」が治ると学校の成績が上がりますよ、と言っていますが、それが事実だと分かってビックリしている例は、多くあります。鼻炎が治る事によって、その子の頭が良くなるのではなくて、その子が「本来持っている能力」が引き出せると言う事です。

同様に運動会の徒競走も早くなります。鼻炎が治る事によって、酸素の摂取量が多くなる事により、自然に運動能力が高まって来るからです。サッカーをやっている子が、今までよりも明らかにボールの近くでプレーする事が多くなったと言います。


3.鼻の穴は何故二つある
これはお医者さんが言っている事ではありません。ある耳鼻咽喉科のお医者さんに何故?と聞いたら、そんな事考えた事も無いと言われたそうです。確かにただ単に空気を取り入れるだけなら、口のように一個だけで済むようです。ある説によると、鼻の穴を空気が通る事によって、その気流で常に「大脳」を刺激しているのだそうです。

鼻腔は以外と広く、顔面に分布していて確かに「大脳」を刺激していると思われるほど、広いものです「基礎医学書」やネットで調べてみてください。

3−1.自動的に・・・交互に
それも、常に両方が通っているのではなくて、殆どが片側だけだそうです。何故かは定かな事ではありませんが、「大脳」の右側を刺激したい、或いは、刺激したくないと言う事があるそうです。これに、追従して片方は充血させて穴を膨張させて、空気の通りを悪くしているそうです。これを左右交互に2時間おき位に自動的に行っているのが、正常な状態なのだそうです。

つまり、上記の事を端的に言えば、鼻の穴は常に片側だけが、通っているのが正常な状態なのだそうです。

3 −2.集中力ets・・・
上記のように空気の流れ(気流)によって、左右どちらかの「大脳」を常に交互に刺激しているのが正常な状態です。「鼻炎」のために左右どちらかの、鼻詰まりによって「大脳」が交互に刺激されない、或いは、片側だけが常に刺激され続ける。

これにより、「大脳」が刺激される、或いは刺激されない事が影響して「集中力」等に悪影響を与える事があるのかもしれません。

勉学の成績が上がるのは、「集中力」が高まった事により先生の話を、自然に集中して小一時間、聞いている事が出来るようになったからだと想定されます。

大人では、常に「頭重感」を自覚していたり、頭がボーット、していたりして気分が優れない事を自覚しています。鼻炎が治った事で「爽快感」を感じると言う報告もあります。


3−3.鼻栓・・・試してみる
鼻詰まりのある人は、詰まっている側の「大脳」が刺激されていない可能性があります。通っていると思われる側
「鼻栓」をしてみてください。この時に注意するのは、口を閉じて通りの悪い側を強制的に空気を通す訳です。

ただし、この時に通っていない方が悪いわけでもありません。通っている方が刺激され続けているために、悪かったのかもしれません。これは、あくまでもその人のその時の状態によります。

具体例で言いますと、例えば、左側が詰まっていて、右側に鼻栓をした人の場合で言いますと、今までに通りの悪かった左側が通った事が良い場合もあります。また、全く反対に右側が止まった事が良い影響を与えた事が好結果になったのかもしれません。これは、あくまでもその人によって違いがあります。

これをどの位の時間をやるかは定かな事ではありませんが、上記からは2時間位と言う事を目安にして見てください。そこのところはご自分の身体の状態の様子を見ながら、適当にやってみてください。

1)「好転反応」
今までに体験された方々が全員、頭のスッキリ感を感じると言われております。またその他では、肩こりや腰痛、坐骨神経痛のある人が、やや楽になったとも自覚している報告もあります。ただし、これで治るわけではありません。それと、身体に「好転反応」が表れるのは、個人差が大きく関わっている事は否めません。

たかが「鼻炎」(鼻詰まり)とお思いでしょうが、人体に与える「悪影響」は、我々が思っている以上に、計り知れなく大きいものかもしれません。


4.人間の呼吸は鼻呼吸が基本
鼻で呼吸するのが基本で正常だそうです。鼻炎のある人は常時、口を開けている事が多いそうです。口で呼吸する事は良くありません。雑菌が入りやすいからです。ですから「風邪」を引きやすいとも言われております。「鼻呼吸」は、鼻腔がフィルターの機能や空気を温める機能があって、空気が肺に入る時にはキレイな温まった空気が入り、身体に優しい状態だそうです。



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   「自律神経」の異常は二種類

1.はじめに

「神経」の活動はそれほど単純なものではありません。従いまして、これを解説する事は、非常に困難な事になります。しかし、ある意味では単純なところもあります。

以下に出来るだけ単純化して解説して行きます。場合によっては、私の提唱する事が「違うんじゃないの」と思われる事があるかも知れませんが、大筋では間違いではありませんので、正しくご理解いただきたいと思います。

2.「自律神経」とは

「交感神経」と「副交感神経」の両方を合わせて「自律神経」と呼びます。この神経は、脊椎骨(背骨)の中心部の「脊柱管」と言う穴を通る、ロープ状の「脊髄」から左右対称に枝分かれしている、「脊髄神経」の一部として魚の骨状に人体に配置されている「神経」です。

俗に、「交感神経」は昼の神経で、「副交感神経」は夜の神経、と言うのはよく言われている事です。

3.「器官系」(内臓等)を常に自動的にコントロールしている
主に「器官系」(内臓等)に作用している「神経」です。例えば、「肝臓」や「腎臓」、「心臓」、「すい臓」等を、常に自動的にコントロールしております。

その時の人体の「外界」「内界」の状況や状態に応じて、人体が常に「最良」の状態になるように、常に「器官系」(内臓等)を自動的にコントロールしている「神経」です。つまり、貴方ご自身が、貴方の意志で勝手に動かす事が出来ない「神経」です。

1)「自律神経失調症」や「不定愁訴症候群」

「自律神経」に異常を起こす事は、日常生活において、ごく普通に、何方の場合にもある事です。これを上手く「回避」する事は、殆ど不可能な事です。

これ等の「疾患」は医学的に原因が不明だと言われておりますが、常に、身体に「不具合」や「不調」を自覚する方々は、全て「自律神経」の異常が原因です。つまり、「自律神経」を正常にする事が出来れば、全ての「不具合」や「不調」が改善されます。

例えば、「掃除機」が「電線」が切れている事によって、動かないと言う事があります。この場合、「電線」が「神経」に相当するとしたら、「電線」を繋がない限りは絶対に動く事は出来ません。

これ等は、病気ではないと言う意味で「不定愁訴」と呼称しております。TOPページの【適応症】の夫々の「不定愁訴」はこれに相当します。

私の「施術法」はこれ等を解消しようとしているものです。これまでの「施術体験」でこれは可能な事です。

4.「最短距離」にある「神経」が働きかけています。

「自律神経」は「首」から「尾てい骨」まで、30対ほどあります。ここからは主に、「交感神経」が出ています。「副交感神経」は「骨盤部」の「仙骨」と言う部位から出ております。

その他に「脳幹」と言う部位から、「迷走神経」と言う「神経」が出ていますが、これが「副交感神経」となって、人体の「器官系」(内臓等)に上記の「交感神経」とセットになって、人体に働きかけております。

上記の「交感神経」はその「器官系」(内臓等)に対して、「最短距離」にある「神経」が働きかけています、これは、人によって違うと言う事は殆どありません。何方の場合も殆ど同じ位置の「神経」が作用しております。

例えば、「肝臓」や「心臓」に働きかけている「神経」は3〜5種類程もありますが、これが人によって違うと言う事は、殆どありません。


5.「自律神経」の二種類の働き

A)「自律神経」そのものが異常を起こす。
交感神経」と「副交感神経」のどちらか一方だけが異常を起こす場合と、この両方が異常を起こす場合があります。 また、左右に均等に分かれて配置されていますから、ある「神経」の右だけが異常、或いは左だけが異常を起こしていると言う場合がありますが、特徴的なのは、左右のどちらか一方だけが異常を起こしている事が多い。

同様に前述の「副交感神経」の異常もあります。この場合は、左右の両方と言う場合が多いようです。

この異常には、上記以外にも何種類ものパターンがあります。

B) 「モード」の切り替えが出来ない
人体の「モード」についてこの異常の種別を解説する前に、人体の24時間中の「モード」について説明する必要があります。

人体の24時間中の「モード」は「睡眠モード」「活動モード」に大別されます。当然の事ですが、この「モード」によって「自律神経」の働きには、違いがあります。

しかし、この「自律神経」の働きが、ごく普通に異常を起こしてしまう事があります。つまり、「活動モード」中に「睡眠モード」になってしまう事があります。この全く反対の異常の場合もあります。こうなりますと、当然のように人体は異変を感じてしまいます。

注―1.A)とB)の異常の違い

A)の場合は30対以上もある「神経」のどれかが、異常を起こすと言う事です。例えば、「すい臓」をコントロールしている「神経」に異常が起きると「糖尿病」になってしまいます。この時に「すい臓」そのものは「質的」に全く問題が無いが、「神経」に異常が起きたために、「病気」になってしまう事があると言う事です。


B)の場合は「神経」そのものに異常は無いが、30対以上の全てが、その「モード」に切り換らない事が異常となります。

つまり、B)の場合は、「寝ている時」と「起きている時」は、全く神経の働きが違うと言う事は、明らかになっている事です。

A)とB)が複合した異常の状態もあります。
一晩の内にA)とB)が複合するのではなくて、ある日はA)で、その日はB)と言う具合です。



5-1.神経の調節機能

1) A) の水の流れ(神経の活動)
神経は「逆Y」の字の水の流れに相当します。つまり、脊髄を本流とすると左右に分かれ、各器官系(内臓等)に働き欠けております。この時に「左右の流れ」はその時の、「内臓等」の状態や状況に応じて、この水量を変化させております。例えば、「胃」を例に取りますと、食べた時は神経の働きが旺盛になります。つまり、水量を増やします。これにより「胃」を旺盛に活動させております。

全ての器官系(内臓等)は、その時の人体の「外界」や「内界」の状況や状態に応じて、「神経」(水の流れ)の働きを変化させて、人体を常に最良の状態に維持しております。

注―1.
この時に例えば、「肝臓」や「すい臓」をコントロールしている「神経」が何らか理由で流れが悪くなった時に、病気になってしまう場合があります。しかし、この時に「肝臓」や「すい臓」は全く異常では無い事があります。つまり、「神経」さえ正常になれば、「治って」しまう事があります。


2) B)の水の流れ(神経の活動)
仕組みは上記の1)と全く同じですが、人体の「モード」には大別して「睡眠モード」と「活動モード」があります。この「モード」の切り替えも「神経」(自律神経)によって行われております。つまり、「睡眠時」は「交感神経」が低下し「副交感神経」は旺盛に活動しています。「活動モード」の時は、全く逆の関係になります。30対以上もある「交感神経が全て、低下しないと寝る事が出来ません。

また、全く反対に「活動モード」にならないと、日中の活動が異常になってしまいます。

注-2.
A) とB)が複合した場合もあります。


6.「シーソー現象」
1)「切り替え」

「自律神経」は「寝ている時」と「起きている時」では、その働きは全く違います。

人体の「モード」には「睡眠モード」「活動モード」があります。これを、自動的に切り替えております。ところがこれが、正常に切り替える事が出来なくなってしまう異常が起きてしまいます。これは、何方にも、ごく普通に日常的に起きてしまう可能性があります。

この自動的に切り替える事が出来なくなると「睡眠障害」が起きてしまいます。

2)「シーソー現象」とは?
「活動モード」の時は、「シーソー」が設置されている地面の高さを「0」とすると「交感神経」は、高さで「10」です。「副交感神経」は高さで「0」です。

「交感神経」は昼の「神経」と言われているように、「活動モード」の時は旺盛に活動しています。
「副交感神経」は「0」と言っても活動していないわけではなくて、これで正常な活動をしています。

「脳幹」から出ている「迷走神経」が「副交感神経」となっております。

「睡眠モード」の時は、上記と全く反対の状態で、「副交感神経」が旺盛に活動しております。

*「シーソー現象」が異常を起こす「悪要因」  
 @常に体のどこかに「痛み」や「痒さ」を感じる。
 A付近で何か大きな物音がする。
 Bコーヒーの「カフェイン」等で「脳」が興奮状態になる。
  或いは、「アルコール」等で眠くなる。
 C何か大きな心配事がある。

つまり、人体の
「外界」「内界」の刺激を受けて、この「シーソー現象」がそのモードになる事を妨げられてしまう事があります。これが、もう一つの「自律神経」の異常です。

6.「最良の状態」を維持出来ない
人体を常に「最良の状態」に維持するのが「自律神経」の役目です。この機能に異常を起こすと、当然のように不具合や不調を訴えます。

「悪要因」によって「シーソー現象」が正しく切り替わらない状態になると「自律神経失調症」「不定愁訴症候群」と言う、原因が不明だと言われる「症状」に陥ってしまいます。これ等は原因が不明ではなくて、原因が特定できないと言う事です。



以上で「自律神経」や「水の流れ」、「シーソー現象」等と、御託を並べておりますが、これ等の全てが同じ事について述べております。今現在、貴方が不具合や不調を訴えているのは、これに該当されているかもしれません。