日本の経済・将来

今後の日本経済

 現在の日本経済は、安易に安価なものを生産してきた付けが回ってきた結果です。確かに一時的には、素晴らしく便利な物が大量に出回り文明的には非常に発展しました。しかし、現在それらが大半の世帯に行き渡ってしまえば、次はどうするるです。

 日本の経済は、現状のままでは立ち直ることが出来ないと思います。機能的商品は、国民の殆どに行き渡り、新たに購入する場合は買い替え需要となります。しかし、デフレスパイラルに突入して、国民の消費意欲は次第に冷え切っていきます。
 購買意欲は、健康、美容、文化、娯楽、情緒等の100点を取れない内容の商売が伸びると思います。

 商売的には、日本経済は、確かに地球的規模の変革の波に巻き込まれていると思います。
しかし、安易にビッグバンを行うと世界の金融支配体制経済に飲み込まれてしまいます。
 日本の政治家と官僚は、日本国を国民共々国際資本家に売り渡している気がします。
 金融資本主義は、合法的詐欺行為で自己の利益のみを追求することを目的としています。金融資本主義の利益は、相手の損失を伴うものです。実質資本主義のように両方良くなることはないのです。
 今後は、物を獲得する文明より、よりよく生きる知恵の文化の時代であるべきです。
 逆エントロピーの概念を積極的に経済にも取り入れるべきです。

 人類は、古い昔に核戦争で滅びかけました。その核戦争で出来たのが多くの砂漠です。砂漠は、人類が森を食べた結果生じたものもありますが、多くは核戦争によって生じたのです。

 その核戦争で生き延びた人達が逃げたのが現在のインドです。インドではよって仏教的ニヒリズムの思想が生まれたのです。「色即是空、空即是色。不生不滅。」などの根元は、人類の滅びかけた結果の思想です。

 核戦争も、経済の発展もエントロピーから言えば同様です。余りの経済の発展はエントロピーの増大で、経済の発展は破滅へ近づいていることなのです。

 経済の発展よりも人類がよりよく生きる知恵の発展の方が、循環的で永続的な人類が目指す道ではないのでしょうか。

 破滅を引き戻す唯一の手段は、完全に人類が生態系に組み込まれて生きることと、微生物との積極的な共生にあります。

現在の社会を取り巻く環境について

1. 企業は自己の儲けのみを考えて行動している。自己の儲けも大切だが、社会全体の利益も大切です。
2. 官僚(行政)は、腐敗構造で、まじめに人類の未来を考えていない。自分のみの保身と、自己の将来のことのみを考えている。
3. 農業者の多くも経営的な感覚が優先していて、本来の農業のあり方を忘れてしまっている。経営のみを優先させれば、策士、策に溺れると同様に、とどのつまりは儲からなくなってしまいます。いくら農薬を散布しても死なない病害虫の出現、化学肥料の遣りすきで死んだ土にしてしまい。悪玉菌の増殖で腐敗土壌化したり、塩分過多で作物が育たなくなってしまいます。そして、それらは耕作者の健康も害することは確実です。
4. 農協は、組織を守るために幹部職員と、行政に沿った経営をしている。無駄が利潤を生む構造です。購買、出荷どちらももっと簡素化すべきです。
生産者→農協→経済連→全農→市場→仲卸→小売店→消費者
5. 農協に出荷するということは、多くの無駄をすれということです。沢山の資材を使用することが立派な農業経営だといわんばかりです。
6. 農業生産者と消費者が近づけば近づくほど、生ごみのリサイクルが可能であります。農家の側からすれば、ダンボールが複数回使えたり、農産物の残滓を引き取れば肥料として活用できます。その場合、肥料化にはEMを代表とする嫌気性微生物資材が必要です。また、出荷に伴う包装も簡易包装が可能です。
7. 農業生産者と消費者が顔を合わす距離にあれば、消費者は安全でおいしいものを頂けるために生産者に感謝し、生産者は喜びと生帰任を感じれるようになります。
それは、学校給食についても同様で、現在の学校給食は作る人の顔が食べる人には見えず、作る人からしても食べる人の顔は見えないために、仕事として食事(本当は餌といいたいが)は作るが喜びとしては食事は作っていないのであります。
8. 安全な農業は、ひいては経費の掛からない農業です。ただし、多少の分け前を動植物に上げなければなりません。地球上には、無駄な動植物は存在しないのであります。動植物の絶滅は、人類の生存の基盤を失っていることです。
9. 現在の官僚行政は、特定の知識は豊富かもしれませんが、知恵が欠落しています。特定のグループが、特定の大学出身者が行政を行うと、その人達のみの保身のため多くの知恵が排斥されています。保守本流以外の研究開発は正しくても無視される傾向があります。
10. エントロピーの増大で、ごみを処理すると、逆にそれは人類のお荷物になってしまいます。成るべくエントロピーの減少でごみは処理しなければなりません。
11. 現在の社会構造は、便利で快適な生活をするために、大量のごみを排出し、地球環境を悪化させ、私たちの子孫に大きな付けを廻しています。
12. 多くの人が、食料、環境、健康、資源、エネルギーに関心を向けてきたということは、人類は滅亡の方へと進んでいる証左です。
13. 現在の行政のごみ処理の大半は、地中に埋め込んだり、沁み込ませて目に見えないようにすれば良いという姿勢です。ごみを埋めるということは、自分の良心も埋めるということに繋がります。
14. 社会運動は、情報、知識の交換、力の結集で行わなければなりません。
15. 生ごみリサイクルは、確立された技術です。しかし、市民、事業者、農業者、行政関係者の協力が無ければ成り立ちません。
16. 消費者の協力や、消費者の農産物に関する意識改革がが無ければ本当の農業、お裾分け精神の農業は成立しません。
17. 行政は、川でも海では、平地でも山でも餌を取り上げて、魚に住めといったり、取りに活躍しなさいといっています。護岸工事や空中散布は絶対に止めるべきです。
18. ビックバンなどという金融資本主義は、人間の精神的荒廃と人類の破滅を早めるだけです。お金を儲けるより、作物を栽培したり、物を作る喜びを感じれる人生の方が良い。金融資本主義より、生産資本主義を。
19. 御用学者は、自分の発言と行動に自分自身が恥ずかしくないかを今こそ考える時代です。
20. 子供の荒廃と、老人医療の増大は、日本の食生活と医療姿勢の問題です。広域流通のための食品添加物やまやかしの化学調味料、売るためだけの色素添加と、天下り役人の受け皿の食品加工業者と医療機関は悪玉菌です。食生活と医療姿勢と老人の職場確保で問題は激減すると思います。
21. 学校教育で域産域食、適地適作、身土不二をきちんと教えましょう。
22. 味覚は刷り込みです。味覚は獲得するものです。安全で,美味しいものを幼児期に食べればいんちきな食品は食べれなくなります。しかし、味覚の形成は非常に難しいものです。住は一代、衣は二代、食は三代、富貴三代。食生活は破壊するのは簡単ですが、形成するには三代掛かります。
23. 江戸時代をもっと見直すべきです。江戸時代に捨てたものは、どうしても使用できなくなった程度に破損した陶磁器と、壁土位だそうです。全てのものはリサイクルされたそうです。
24. 今の行政の問題は、次のようなことに端的に表れています。自動車解体業者の監督官庁は、引き取る時にお金を払えば、商品としての有価物で通産省、お金を頂いて引き取れば産業廃棄物で厚生省です。全く、廃棄自動車をリサイクルしようとしない日本の行政です。国民サイドではなく、自分達の権益だけで物事を判断しているのです。


簡単に現在の状況を列挙してみました。環境は、自然環境だけではありません、人間は社会環境にも取り囲まれています。もうこれ以上、どちらの環境も悪くしたくないと思います。

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