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トランスジェンダリズム宣言
―性別の自己決定権と多様な性の肯定












 
米沢泉美/編著
出版元: 社会批評社 
A5判 278頁 並製
2200円+税
ISBN4-916117-55-7 C0036

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  目   次
まえがき  米沢泉美 10
第一章 トランスジェンダー概論  米沢泉美 13
 ●私はトランスジェンダー 14
 ●セックスとジェンダー 15
 ●社会的・個人的・制度的ジェンダー 17
 ●ジェンダーアイデンティティ(性自認) 18
 ●ジェンダーアイデンティティとトランスジェンダー 20
 ●トランスジェンダーのいまむかし 21
 ●トランスジェンダーの「生」 22
 ●困難とその克服の「処方箋」 24
 ●立ちはだかる障壁(1)ケアと医療 25
 ●立ちはだかる障壁(2)社会制度 26
 ●立ちはだかる障壁(3)他者との関係性 28
 ●「性同一性障害」≠トランスジェンダー 29
 ●トランスセクシュアルとトランスジェンダー 31
 ●クロスドレッサー(トランスヴェスタイト) 33
 ●ジェンダーブレンダー、サードジェンダー、「n個の性」 34
 ●同性愛とトランスジェンダー 36
 ●インターセクシュアルとトランスジェンダー 38
 
第二章 トランスジェンダーの直面する問題 41
◎社会問題  いつき 42
 ●日常生活 42
 ●押しつけられる「性別」 43
 ●選択を強いられる「性別」 44
 ●就労問題 45
 ●トランジション後の就労 46
 ●就労後のトランジション 47
 ●S社による「女装」者解雇事件の経緯 49
 ●不可解なこと 49
 ●おわりに 52
◎パブリックスペースと性別  筒井真樹子 53
 ●ジェンダー化される空間 53
 ●トランスジェンダーの視点から 55
 ●ジェンダーについてもバリアフリーを 57
◎制度的性別  米沢泉美 59
 ●選択の余地がない制度的性別 59
 ●行政サービスや民間サービスでの性別 60
 ●リスク回避のための「生活の知恵」 62
 ●「すべて」を閉ざす住基ネット・住基カード 63
 ●戸籍の訂正 64
◎医療問題  いつき 67
 ●はじめに 67
 ●ブルーボーイ事件 67
 ●ガイドラインの功罪 68
 ●ふたつの分断 69
 ●医療機関間の分断 71
 ●医療のコース化 72
 ●精神科・カウンセラーの不足 74
 ●保険の適用 75
 ●おわりに 76
 
◎メディアとトランスジェンダー  米沢泉美 77
 ●俺は女じゃない!」 77
 ●「ニューハーフ」概念の登場と浸透 78
 ●「性同一性障害」=「かわいそう」イメージ 79
 ●「金八先生」、その功罪 81
 ●おわりに 83
 
★コラム セックスワークとトランスジェンダーの関係  畑野とまと 84
★コラム トランスジェンダー当事者と家族をとりまく問題  いつき 90
 
第三章 トランスジェンダーの歴史と思想 95
◎日本トランスジェンダー略史(その1)古代から近代まで  三橋順子 96
 ●古代〜中世社会における「神性」 96
 ●近世社会における展開 98
 ●近代社会における抑圧 100
◎日本トランスジェンダー略史(その2)戦後の新展開  三橋順子 104
 ●1940年代後半〜50年代 104
 ●1960年代〜70年代 107
 ●1980年代 110
 ●1990年代前半 113
◎日本トランスジェンダー略史(その3)1990年代後半〜現在  三橋順子 119
 ●トランスジェンダリズムへの潮流 119
 ●性同一性障害をめぐる諸問題 123
 ●トランスジェンダーの社会進出と未来 128
◎ヴァージニア・プリンスとトランスジェンダー  筒井真樹子 130
 ●はじめに 130
 ●ヴァージニア・プリンス 131
 ●トランスジェンダーの成立 133
 ●おわりに 137
◎アメリカのトランスジェンダー・アイデンティティ  筒井真樹子 140
 ●はじめに 140
 ●医療 141
 ●ジェンダーの闘い 144
 ●サードジェンダー 146
 ●おわりに日本との比較 150
 
★コラム TGブランチ発足から約束事へ  森田MILK 156
★コラム MIX! ABOUT! THROUGH THE NIGHT!
                          玖伊屋紹介 阿倍まりあ 169
 
第四章 トランスジェンダーが生きやすい社会をめざして 173
◎トランスジェンダリズムとは  米沢泉美 174
 ●ジェンダーをめぐるトランスジェンダーの意識形成 174
 ●デフォルトセッティングからのフリー 176
 ●トランスジェンダーである自己の肯定 177
 ●医療や社会とのかかわり 179
 ●トランスジェンダリズム 181
◎性別に自己決定権を  米沢泉美 182
 ●個人の性別は誰が決めるものなのか 182
 ●個人の性別は自己決定権で捉えるべき 183
 ●当事者と非当事者、それぞれのアイデンティティ・クライシス 186
 ●双方が相手を尊重しあうという関係 187
◎制度的性別をめぐって  米沢泉美 189
 ●戸籍変更運動の現状 189
 ●戸籍制度はトランスジェンダーの制度的存在を認めない 190
 ●戸籍の廃止運動こそが必要 192
 ●性別欄廃止運動を 193
 ●住基ネット廃止運動を 195
◎医療をめぐって  いつき 197
 ●医療自由化の最大の壁「母体保護法第二八条」 197
 ●第二八条の削除と性別適合手術の美容外科化を! 198
 ●トランスジェンダーへの精神的サポートを 200
 ●すべての当事者に望む医療サービスを 200
◎おわりに性別の多様性を  米沢泉美 202
 ●トランスジェンダーの特異性 202
 ●「被差別者の連帯」スローガンの虚構 204
 ●それでもなお、被差別者の連帯を 206
 ●非当事者との共生の論理 207
 ●性別に対する認識をゆるやかに 209
 
★コラム 戸籍性別の変更が認められる可能性はあるのか  佐藤文明 211
★インタビュー 医療はトランスジェンダーにどうかかわるか  中島豊璽 217
 
第五章 トークバトル「トランスジェンダリズム宣言」 225
     ●出席者 三橋順子/米沢泉美/いつき/司会・筒井真樹子
 
◆トランスジェンダー用語集 米沢泉美 265
 
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