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●腐食する警察
ー警視庁警視正の告白




 
 栗栖三郎著
 定価(本体1600+税)
 四六判224ページ
 ISBN4-916117-42-5 C0036
 
 
目   次
まえがき 2
プロローグ 11
 夜学に行くための「でも巡査」 11
  最初の赴任は大塚暑 14
  外勤から刑事捜査へ 17
  盗犯捜査係の部長刑事 20
  本庁捜査第一課へ 23
  警部として代々木暑に 26
 
第1章 私の逆命利君の精神 28
  定められたことはその通り実行 28
  上司の違法命令を断固拒否 32
  うその鑑定書の作成命令 35
  上司への進言を嫌う警察組織 38
  警視総監と署長の引責辞任事件 43
  選挙違反のもみ消しを指示する署長 48
  裁判所の権威に弱い警察幹部 53
  見込み捜査で冤罪を作る警察幹部 58
  
第2章「吉展ちゃん」誘拐殺人事件の教訓 62
  村越吉展ちゃんの誘拐 62
  容疑者小原保の逮捕と取り調べ 68
  FBIの捜査方式を採用 71
  小原保の最後の移監・取り調べ 77
  捜査はなぜ難航したのか 85
 
第3章 拳銃による連続四名射殺(永山則夫)事件の経験 91
  代々木署の課長として転出 91
  永山則夫事件の発生 92
  検挙者に賞金十万円 95
  永山の『無知の涙』 101
  死刑制度をめぐる裁判 102
 
第4章 グリコ・森永事件捜査の失敗 105
  グリコ江崎社長の誘拐 105
  多くの食品会社を脅迫 107
  滋賀県警本部長の自殺 115
  捜査失敗の原因は何か 116
 
第5章 警察不祥事はなぜ続発しているのか 119
  神奈川県警の不祥事 119
  新潟県警の不祥事 124
  埼玉県警の連続不祥事 130
  栃木県警の不祥事 135
  愛知県警の不祥事 138
  京都府警山科署捜査本部の不手際 140
  茨城県警の不祥事 145
  警察不祥事の背景は何か 147
  不祥事は警察権力者の驕り 152
 
第6章 事件に強い警察になれ 155
  未解決事件の増大 155
  刑事警察力低下の背景 157
  刑法犯検挙率の低下と刑事警察の危機 159
  組織捜査に絡む問題 161
  適正かつ緻密な捜査 165
  科学的捜査と勘の捜査 165
  容疑者の取り調べに絡む問題 169
 
第7章 人の上に立つ者の心得 173
  違法や不公正を部下に命じない 173
  部下の直言を聞く雅量を持つ 175
  倭人を周囲に集めない 179
  権力者にはなぜ倭人が集まるのか 183
  トップが変わればすべてが変わる 187
  正義は権力より強い 191
  法務大臣の指揮権発動 195
  他人の言いなりにはならない 197
  トップのあるべき姿 199
  陣頭指揮に立つ 203
 
第8章 警察再生のための改革案と問題点 205
  警察刷新会議の創設 205
  緊急提言の要旨 206
  「提言」のはらむ問題点 208
  警察の信用は回復されるのか 219
 
あとがき 221
 
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