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フィリピン戦跡ガイド
―戦争犠牲者への追悼の旅





 
小西 誠 著
出版元: 社会批評社 
4-6 207ページ 並製
1800円+税
ISBN4-907127-19-0 C0036
 

はじめに 2
■フィリピンでの戦跡の歩き方 10

第1章 首都マニラ市内に残る戦争 11
     ――マニラ市街戦跡・住民虐殺のメモリアルを歩く
    ●マニラその巨大都市の現在 12
    ●マニラ市街戦最後の攻防、イントラムロス 17
    ●サンチャゴ要塞内のフィリピン人捕虜虐殺のメモリアル 20
    ●殺された市民の祈念碑が安置されたサン・オーグスティン教会 24
    ●メモラーレ・マニラ1945モニュメント 27
    ●激戦に耐えた旧パコ・ステーション 29
    ●連合軍が最初に到達したサント・トーマス大学 30
    ●マニラ市内の二つの虐殺現場―旧スペイン・クラブとラサール大学 32

第2章 二度の戦争の激戦地となったコレヒドール島 35
     ――戦場がそのまま保存された世界で唯一の島
    ●島の頭部・トップサイドに残る350メートルの巨大兵舎 36
    ●太平洋戦争記念碑と記念館 41
    ●米比軍・日本軍の地下要塞となったマリンタ・トンネル 44
    ●無用の長物となったクロケット砲台 50
    ●日本軍を震撼させたウェイ砲列 52
    ●2万6千メートルの射程を誇るハーン砲台 54
    ●日本軍の直撃を受けたギアリー砲列 56
    ●保存されたサウスドッグと知られざるトーチカ 58
    ●島の北部海岸線に設営された震洋隊の基地 65
    ●キンドレー飛行場跡に残るバンカー 68
    ●フィリピン・ヒーローズ・メモリアル 70
    ●「日本平和庭園」の慰霊碑 72
    ●カバロ島・フレイル島(軍艦島)の玉砕 74
    ●コレヒドール島の案内 77

第3章 バターン半島――「死の行進」の街道を歩く 81 
     ――フィリピン戦争のもう一つの激戦地・バターン半島
    ●「死の行進」の起点――マリベレス・ゼロ地点 82
    ●バターン半島での日本軍と米比軍の戦い 85
    ●サマット山に聳える十字架のメモリアル 90
    ●ひっそりと佇むカパス・デスマーチ・メモリアル・シュライン 96
    ●巨大タワーが建つカパス・ナショナル・シュライン 98
    ●従軍作家・火野葦平の記録したオードネル捕虜収容所 102
    ●パンティンガン川の虐殺 105

第4章 二度の上陸戦の舞台となったリンガエン湾 109
     ――リンガエン湾・マバラカット特攻隊の戦跡を歩く
    ●連合軍上陸地点を印す「上陸記念碑」 110
    ●日本軍の上陸地点に造られたジャパニーズ・ガーデン 117
    ●最初のカミカゼ特攻隊出撃基地・マバラカット西飛行場跡 119
    ●マバラカット西飛行場跡に残る掩体壕群 123
    ●正面に鳥居が建てられたマバラカット東飛行場跡 128

第5章 日・米比軍の最後の戦いの地――バレテ峠・サクラサク峠 133
     ――兵隊も「邦人」も飢えと病で斃れていった
    ●累々たる屍が眠るバレテ峠とメモリアル 134
    ●連合軍のメモリアルが建つバレテ峠 135
    ●バレテ峠の日本軍戦没者の記念碑 137
    ●バレテ峠の中国系比軍兵士の記念碑 140
    ●ゲリラに翻弄された日本軍 142

第6章 戦争犠牲者を追悼するメモリアルを訪ねて 145
     ――南部ルソンの忘れられた住民大虐殺のメモリアル
    ●教会に集められ、家を爆破されたバウアンのメモリアル 146
    ●カランバのリアール三叉路のメモリアル 150
    ●カランバのサンペロハン小学校のメモリアル 152
    ●日本人がフィリピンの人々のために建てた世界平和祈念塔 155
    ●リパ虐殺に関わった日本兵の証言 158
    ●日本軍戦犯たちが収容されたモンテンルパ 162
    ●フィリピン無名戦士の墓 166
    ●マニラ・アメリカン・セメタリーとメモリアル 169
    ●日本の軍民戦没者を祀るジャパニーズ・ガーデン 170

第7章 フィリピンでの日・米比軍の戦争――1941〜1945年 173        ――「本土防衛」の捨て石にされた日本軍兵士とフィリピン民衆
    ●アジア・太平洋戦争の開戦とフィリピン 174
    ●バターン半島攻防戦で苦戦する日本軍 177
    ●日本軍の敗勢と連合軍のレイテ上陸 184
    ●再びルソン決戦――連合軍の上陸作戦 189
    ●日本軍の敗退と孤城化 192    
    ●市民約10万人が死亡したマニラ市街戦 196
    ●コレヒドール島の日本軍陥落 202
    ●マニラ東部の戦闘とフィリピン戦の終了 204
    ●山下司令官の投降と処刑 205


 註1 本書のフィリピン戦跡ガイドは、ルソン島に限定して執筆しているが、同国の他の島については、 随時増補版として刊行する予定である。
 註2 表紙カバーの写真は、バターン半島マリベレス・ゼロ地点のメモリアルである。

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