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傷痍軍人 金成寿(キム・ソンス)の「戦争」

戦後補償を求める韓国人元日本兵









 
金 成寿著藤田 博雄編
出版元: 社会批評社 
4-6 224ページ 並製
1700円+税
ISBN4-916117-13-1 C1036




 

紹介
1978年にたった一人で日本政府に戦後補償を求める行動を起こした韓国人元日本兵。その植民地下・朝鮮での皇軍への志願、地獄の戦場ビルマでの片腕切断、戦後の朝鮮戦争など、波瀾万丈の生涯を描いたドキュメント。
もくじ
   目  次
プロローグ
第1章 日本植民地下の少年時代
 わが故郷・左兵営
 父と二人の母
 日本人校長と教師

第2章 日中戦争と『皇国臣民』
 中学の配属将校
 連絡船
 奉安殿脱糞事件
 志願兵の誘い

第3章 帝国陸軍二等兵の誕生
 志願兵訓練所
 大田第三大隊に入隊
 内務班生活
 私的制裁
 一期検閲の終了
 国民兵教育

第4章 戦場ビルマからの敗走
 釜山へ
 地獄船団
 昭南から遮放
 中国雲南
 初めての戦闘
 バーモの戦闘で負傷
 森山軍曹の戦死
 野戦病院
 右腕を切断
 脱落した五人

第5章 「俘虜」の日々
 日本の無条件降伏
 メコン川の少女
 サイゴンの陸軍病院
 帰国の準備
 祖国朝鮮へ

第6章 分断された祖国
 父母との再会
 森山軍曹の遺品
 日本へ行こう
 にわか通訳者
 韓国式結婚
 父の死

第7章 韓国動乱下の監獄
 北からやってきた兄
 父の一周忌
 逃亡と密告
 監獄での拷問
 陸軍刑務所
 ハンストで抗議
 肥料ブローカー
 子どもたちの誕生

第8章 復興する祖国での彷徨
 盟友・@佐永
 国際重機合名会社
 万屋・金成寿
 子どもたちの成長

第9章 たった一人の「戦争」
 韓日会談と戦後補償
 二度目の渡航
 日本の良心に訴える
 一筋の光?
 四十四年ぶりの再会
 森山軍曹の墓

第10章 戦後補償を求めて
 韓国太平洋戦争犠牲者遺族会
 桑田博さんとの出会い
 弁護団の結成
 一人で再提訴
 第一回裁判が始まる
 戦争責任を謝罪せよ

編集者あとがき

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