ちばてつやに
相当影響
受けました
長く続いた第2回インタビューもいよいよ最後。
表現の原点となる子供時代の思い出話や
初めて明かされるペンネームの由来など最後まで注目。
弱点は似顔絵
★装丁、特に僕と同じ大学出身の祖父江慎さんが装丁された山田タコ丸くんについてお聞きしたいんですが、その頃から祖父江さんは有名だったんですか?
☆タコ丸くんを出す頃から、祖父江さんは吉田戦車さんの伝染るんです。とかで活躍されていましたね。当時僕は祖父江さんのことはよく知らなかったんですけど、編集部の紹介で「祖父江さんでいきますよ」って言われて。そのとき初めてお会いして一緒に仕事をしました。
★カバー・表紙・背表紙にそれぞれ入ってる朝倉さんのサインは全部デザインを変えてきていますね。
☆あれは祖父江さんのアイデアで「全部手描きでやってみるのはどう?」って言われて。あれは大変でしたけど面白かったです。匂いつきとか夜光とかああいうのも全部祖父江さんのアイデアです。
あのときは楽しかったですねぇ。祖父江さんと「次こういうのにしてみようと思うんだけど、こんなのどう?」「面白そうですね~」「じゃあこういう絵を描いて~」「は~い、分かりました~」っていう感じで。打ち合わせに行くと祖父江さんが次々といろんなアイデアをいっぱい出してくれてやっていました。
★夜光を使わないと読めないネタなんかはどうやって作っていたんですか?
☆サンプルか何かで、仕上がりはこんな風になりますよといったものを見せてもらって、夜光のところの画と4コマのところを別々に描いて、合わさったときにどうなるかを見ながら描きました。
★装丁をお願いするときには何か注文を出されたりするんですか?
☆僕はほとんど出さないですね。だいたいおまかせでやってもらいます。ただ一時期タコ丸くんとかもそうだったんですが、PPっていう紙をビニールコーティングするものを貼らないカバーが流行っていたんですよ。でもそうするとすぐ表面がボロボロになってきちゃって、それがちょっとイヤだったんです。確かフラン県こわい城の1巻までがおまかせでPPを貼ってなかったんですけど、さすがに2巻になった段階で我慢できなくなって「PP貼ってもらっていいですか?」って言って2巻から貼ってあるんですよ。
★旧版のフラン県こわい城は何で1巻と2巻じゃ装丁が違うんだろうと思っていたんですけど、そんなことがあったんですね(笑)。
☆そうですね。でももうその双葉社から出した装丁のものは絶版になっていて、今はエンターブレインから再販されて出ていますね。そっちはちゃんと装丁はそろっています(笑)。その「PPをかけてくれ」と言ったのが最初の要求ですかね。あとは帯もあまり好きじゃなくて、最初に出た双葉社版のフラン県こわい城は帯も付いてないんですよ。「帯を付けないでできないですかねぇ」なんて言って。その2つくらいですかね。基本的にはおまかせです。
★こわい城といえばもともと全2巻だったのに、何で再販されたら全3巻に増えたんですか?
☆あれは当時単行本に入らなかったものを持っていたので、せっかく再販するなら、じゃあならなかった分もってことで。
★1冊増やせる分も未収録だったんですか。変わってサラミちゃんの文庫本の装丁は水谷さるころさんですが、これも同じようにおまかせですか?
☆そうです。基本的にデザインはおまかせが多いです。
★水谷さんはマンガ家のイメージしかありませんでした。
☆そうかもしれませんね。でもウェブのデザインとか本の装丁もだいぶやられているんですよ。
お願いしたいきさつは覚えてないんですけど、多分僕からですね。確かたまたまサラミちゃんの編集部と水谷さんと繋がっていたのもあると思うんですけど、その仕事を頼むちょっと前くらいに水谷さんが、復刻で魔女っ子メグちゃんの愛蔵版の装丁をやっていて、それがかわいくてあんな感じもいいなーと思って、それでお願いしたような気がします。
★その文庫本版の表紙の画は朝倉さんが描いたものですか? ちょっと普段の雰囲気と違うような気がしたんですけど。
☆ある程度こんな感じのものをというラフが水谷さんから渡されて、それに合わせて描いていったからじゃないですかね。
★そういえばサラミちゃんは文庫本版になっても最後の方は未収録でしたね。
☆あれに関してはいろいろ諸事情があってああいう形になりました。
★安齋さんも装丁の仕事をやられてますが、安齋さんに頼んだりとかは考えたことはありませんか?
☆遊びに行ったりとかはあっても、仕事として何か頼むといったことはないですね。
★自分の本が書店に並んでるのを見たときはどんな感じですか?
☆どうかなぁ…、あぁ売ってる売ってるっていうぐらいでそれ以上思うことはないですね。よく自分の本を目立つところに置くとかあるじゃないですか? あぁいうのもしないですし。誰かが買っている瞬間を目撃したこともないからそれほど思うことはないです。
新刊が出たとき書店へ見に行ったりとかもないですね。気にならなくもないですけど、実際に書店でどうなってるのかまでは気にならないです。
★表紙用にイラストを描くとなると、気合いの入り具合も違いますか?
☆そんなに変わらないですよ。山田タコ丸くんのときは数が多かったので、大変は大変だったんですけど。あとは最初に出た双葉社版のアポロの表紙。今はイースト・プレスから再販されていてカバーの裏にありますけど、あの街の全景の画は大変でちょっと気合入れてやりました。
★確かにあれは大変そうですね。何か見たりして描いてたんですか?
☆何も見てないです。どこからか忘れましたけど、街の真ん中辺りの1ヶ所に家を描いて中心を決めて、その隣の家を描いて、さらに隣の家を描いて道を描いて家を描いていってって、ちょっとずつちょっとずつ街を広げていったんです。紙も足しながら徐々に。パースも取ってないんですけどあれは細かかったんで1番大変でしたね。
★想像だけであそこまで描けるんですか!? 何か描くのに苦手なものはないんですか?
☆似顔絵です(笑)。
★似顔絵はマンガを描く力とはまたちょっと違いますからね。じゃあ建物や人物だからといって特に描きにくいということはないんですね。
☆そうですね。大丈夫です。上手にはなかなか描けないですけど、描く分には。建物とかも実在の建物がどうとか気にしないで描くタイプなので、資料もあんま見ないで大体で描いちゃうことの方が多いです。なんとなく雰囲気だけを見て、服とか建物とか背景だとかほとんど適当に。
パースは厳密には取れてないと思うんですけど、デビューしてだいぶ経ってから、同業のマンガ家さんに、針とかでどこか1点取って、そこから全部線を伸ばしてくるとパースがきれいに取れるって教わりました。なるほどと思って、アポロは街の画が多かったんでよくそのパースを多用してましたね。だけどちょっと慣れてくると定規を使うのがめんどくさくなってきて、パースもちゃんと取らずフリーハンドって感じですね。あまりそういうのも気にしないで描くことが多いです。
★それも朝倉さんの画風と合ってるからいいですね。そういう作風に自分の性格が出てると思いますか?
☆そうですね。まぁ、全てにおいてちょっと適当っていうところが。細かいこと気にしないでやっちゃうとことか。
背景も文字もキャラも全部一緒
★文字を自分でデザインされていることが多いですが、文字デザインに関しても苦手意識はないんですか?
☆全部自分でやりたいんですよ。全部自分でやりたいというか、やらなきゃいけないような。そもそもエロ本でやっていたときに、マンガの作り方の仕組みがよく分かっていなかったので、マンガのタイトルをロゴとして後からデザイナーさんが入れてくれるってことも知りませんでした。だから全部原稿に直接タイトルとか自分の名前を描いちゃったんですよ。その名残ですね。
でも最近はある程度仕組みも分かってきたので、タイトルをデザインしてくださいってお願いすることもあります。でも最初の頃はまず原稿の扉絵に、ちゃんとタイトルを描いてからイラストを描いていたので、タイトルと重なってる部分をうまく描かないようにしながらやっていました。
★えっ、タイトルとイラストは別々に描いていなかったんですか!?
☆1枚の紙に全部描いちゃってましたね。例えばタイトルがドーンとあって、その下にキャラクターがいたとすると、そのキャラクターが文字の隙間を縫うじゃないですか? そうすると文字のところを抜きながらキャラクターを描いたりなんてしてましたね。セリフの中の文字も全部書いちゃったり。
★(笑)。そういえばおさるでグラッチェもタコ丸くんも、ノンブルまで全部手書きでしたね。
☆あれは祖父江さんに「ノンブルも全部描いてみよう」って言われて。タイトルや自分の名前やセリフの文字とかも描いちゃってたのは、自分でどこまで描いていいのか知らないのが原因なんですけど、打ち合わせを重ねるうちに多分この人はこういう人なんだろうと祖父江さんに思われたらしくて、途中から「セリフも手描きでお願いします」ってお願いされるようになっていくんですね(笑)。
「どっちがいいですか」って言われときに「じゃあ写植で」とか言うんですけど、「タイトルも手描きでお願いできますか?」って風になるとじゃあ描きますって感じで。
★そうなると文字のデザインとイラストとの意識に違いもあまりないんですか?
☆ないですね。1枚の紙に全部描いちゃうので、背景とかキャラクターとかタイトル文字とか全部一緒ですね。
★サインのようなものも最初からあんな感じで描けたんですか? 毎回変えてるみたいですけど。
☆わりと最初から描けましたね。その場の思いつきで。
唯一好きだった「おれは鉄平」
★そもそもイラストを描き始めたきっかけは何ですか?
☆おじいちゃんちに遊びに行っても紙と鉛筆があれば、おとなしく遊んでた子供だったらしいです。だからちっちゃいときから絵を描くのが好きだったです。まぁマンガを描こうとは思わなかったですけどね。これはなりゆきで。
★影響を受けた作品や人などはありますか?
☆当時デビューしていた吉田戦車さんは、エロ本の編集部に知り合いがいたせいかいつも遊びに来ていてしょっちゅう会う機会があったので、吉田さんの影響は結構ありましたね。描き方とか。素人でもちょっと面白いのができるとか。あとは基本的にマンガを読んで育ってきてなかったんですが、ちばてつやさんのおれは鉄兵は好きで中学生のときにずっと読んでました。おれは鉄兵に関して僕は相当影響を受けている(笑)。
★(笑)。内容も絵柄も全然違うと思うんですけど、おれは鉄兵のどんなところがですか?
☆細かく描くところはちゃんと細かく描くところとかは影響受けてるんじゃないかと思うんですけど。中学生くらいまでで唯一好きだったマンガがおれは鉄兵で、剣道始めてから観てはまったんですよ。それ以外は本当に読んでいなかったんです。なんかそればっかり毎日読んで。
部活はそんなにすごい運動部じゃなかったので和やかな感じで。高校生のときはこれといったクラブ活動はしていなくて、工作部っていうそれは名ばかりの、家に帰らないで学校の中でグダグダしてるような暇な人が集まるための部に入ってたんですけど、そっちはまぁテキトーなことばっかしてましたね。
子供時代は映画とかもあんまり観ずに、近所の友達と大体夕飯どきまで外でザリガニ釣りとかそういうことして遊んでいました。中学生になっても笹船で遊んだり、友達と家からほんの数分の近所にテントを張って寝泊りしてみたりとか。そんなことを繰り返していたので、テレビもあんまり観てなかったですかね。マンガなんかよりもそういったことの方の影響が大きいかもしれないですね。
★「おさるでグラッチェ」では宇宙猿人ゴリーとか仮面ノリだーなんてキャラクターもありましたが。
☆仮面ライダーとかウルトラマンは観てましたね。毎週観ていたかったからマンガより熱心に観てたかもしれないです。マンガは確かチャンピオンとかマガジンが流行っていて、みんな回し読みとかしてたんですけど、僕はあんまりでしたね。
★実家は都会の方だったですか?
☆実家は埼玉県の越谷市。すぐ田んぼとかあるし都会ではないですね。かといって山はないので中途半端なんですけど、新興住宅地みたいなところです。父親の実家は東京なんですけど、そっちはたまに遊びにいくぐらいで、越谷市で遊ぶことの方が多かったですね。中学生くらいになっても周りに田んぼは多かったので、用水路で笹船したりとか。竹の子掘りとか、川原に止めてあるボートに勝手に乗り込んで川下りをするとかしたりそういう遊びは多かったです。
画はそんなに描いてなかったかなぁ。落描きも教科書の隅っこにしますけど、それくらいで。マンガを読むとか描くとかそんなことは忘れてもっと遊びほうけてた。
ほしよりこがやっぱり気になる
★マンガ家さん同士で集まったりされるんですか?
☆どうかな? 僕はあんまり集まりには参加してないのですがたまにはありますよ。僕が行く頻度とみんなが集まる頻度がどれくらいのものだか分かりませんけど、全然ないこともないですし、しょっちゅう会ってるってわけでもないです。
★マンガ家さん同士って個人個人で活動してるイメージなんですが、どこで知り合うんですか? 編集部とかですかね。
☆なんですかね。出版社のパーティーとか新年会とか。雑誌ごとにやったりもするのでそんなところでですかね。
★同業者として会ってみたい方はいますか?
☆そうだなぁー…ほしよりこさん。今日の猫村さんの。どんな人なんだろうなぁっていうのは結構気になります。
★1年前にもインタビューしたときに、面白かった本として猫村さんを挙げられてましたが、まだ気になってるんですか?
☆はい。確か3巻ってまだですよね(2006年11月当時)? まだ気になっています。
★あの画で昼メロ風のドロドロした話は面白いですよね。パーティーなんかで初めて作者の素顔を見ることはありますか?
☆それはよくあります。あぁあなたがみたいな。そんなに意外な感じの人はいないですね。基本的に描かれているマンガのイメージに近い人が多いですね。
★会って感激した人はいますか?
☆パーティー会場ではなくて別の場所で会ったんですけどちばてつやさん。まぁあの人は会う前から顔は知っていましたけど感激しましたね。おれは鉄平が中学生のときに唯一夢中になって読んだマンガだったので。
★そういうときは同業者とはいえサインとかもらったりします?
☆いや、あいさつ程度です。サインくださいと言って行った人はいないかなぁ。パーティーとか人がいっぱいいるとこではもらわないですね。でも写真を撮ってもらったりとかはありましたね。パーティー行くとお姉さんたちがポラロイドで写真を撮るために会場を周っていて、「お撮りしましょうか?」ってサービスしてくれるんですよ。そのときにお願いしますって言って撮ってもらって
★職業病はありますか?
いやー、ないかなぁ。ペンダコとかもないですね。あんまり筆圧が高くないのもあるし、ストーリーマンガみたいに何十ページも描かないので、それほどペンダコらしいペンダコもなく。普段はマンガ的なことをとか発想も変わってないと思います。
どちらかというと親戚の集まりのときに親戚のおっちゃんがちょっと面白いことを言うと「これネタになんない? 今の面白かった? これ使っていいよ」って言ってくることはありますね(笑)。でもそれぐらいで、この仕事をしているから普段の生活に影響を与えるようなこととかはないですね。
★親戚の方たちは朝倉さんの職業を知ってるんですか。それで最初は自分の作品が見られて恥ずかしいとかなかったですか?
☆あー、そういうのはないですね。基本的に親戚のおじさんとかの目の前に行って「これ僕が描いたんだけど」って言うわけじゃないんで。僕の知らないところで読まれてる分には気にならない。
ハッタリかますためにつけた「世界一」
★今更なんですけど、すごいインパクトのあるペンネームにした理由を聞かせてください。
☆バイトをやめるきっかけが"イラストレーターになるから"だったので、そのバイト先の編集部のみんなが、それならペンネームをつけてみたらってことで考えてもらいました。
名前はバイトで入ったエロ本の編集部の人が付けてくれたんですよ。「編集部のバイトを辞めて、フリーでイラストレーターやマンガ家としてやっていこうと思うんだけど」と言ったら「じゃあ何かペンネーム付けた方がいいよ」って言ってくれたんです。そしてその場でホワイトボードを出して、それを編集部のみんなが囲んで「じゃあこれから朝倉くんのペンネームを決めます」って編集会議みたいな感じで(笑)。そこからいくつか出た中で選んだのが世界一だったんです。
苗字の朝倉は本名なんですけど、朝倉ナントカにしようって、なぜかみんな下だけを考えていましたね。世界一って出たときに「おぉっ、いいじゃん。これで行こうよ」みたいな感じで言われて、僕も「あっいいですねぇ。じゃあこれにします」っていう決まり方だったですかね。
他の候補も基本的に成金とか石油王とか、成り上がりっぽいのが多かったような気がします。ハッタリかますみたいな。
★(笑)。そういえば世界一もそんな感じですね。
☆そうですね。インパクトだけで決まったようなもんです。
★こういう作風で、しかも名前だけだと性別が分からないので女性と間違われることが多そうですね。
☆それは昔よく言われてました。今もたまに言われますね。あまり最近そういう話は聞こえてこないので分からないですけど。
正体を現さない理由
★本名でもないので普段気付かれないですか?
☆気付かれないですね。デビュー当時の89年や90年頃は仕事場訪問の取材や、意味もなく写真付きのインタビューを受けたりして顔写真を出していたんで、その頃はたまに街で声をかけられたりしてたんですけど、最近は顔を出してないんで全然気付かれないです。でもその方がいいですね。それまで声をかけ慣れてなかったので、街中で1回声をかけられると次もまた、誰かに見られてるんじゃないかと気になっちゃって気になっちゃって。タレントさんとかよく平気で街中歩けるなぁなんて思うんですけど。
★だから全然表には出てこないんですね。
☆気になっちゃってしょうがなくて、そのせいで普通に暮らせなくなって、こりゃダメだと思って顔を出すのを止めたんですよ。どうしてもっていうときは出すこともあるんですけど。ここだったら出してもいいかなってときとか。でも基本的には出さないですね。「あれ? また誰かに見られてないかな」って気になって大変なんですよ。別に悪いことしてるわけではないんですけど。
★サイン会などのファンの方の反応はどうですか?
☆もしかしたら並んで待ってる人たちは、僕がサインをするために席についたときに「あれ? 男だ」って心で思っているかもしれないですけど、サイン会ではあんまりそういう話はしないのでそれは分からないですね。
★企画はどこがされてるんですか?
☆青山ブックセンターの人の企画ですね。あのときは直接だったかな? 一応編集部を経由してたかもしれないですけど、直接も僕のところに「やりませんか?」ってきて、「やります」ってすんなりといきました。
サイン会は楽しかったですね。やる前に「全然人が来ないこともあるよー」って脅かされていたんですけど、人がいっぱい来てくれたので。サインは1人1人の時間配分を考えないでやっていたので、すごい時間がかかちゃったんですけどそれなのに待っていてくれて、すごいありがたかったです。
★確か1時間の予定が、3時間になってしまったりしたそうですね。
☆サイン描いて、~さんへみたいなやつをロゴみたいに描いて、イラストも全部描いてやっていたからですね。
★ロゴのデザインはすぐに出てくるんですか?
☆それはパッと見の思いつきで。
★サイン会で実際のファンが目の前にいたりすると、反応は気になりますか?
☆そうですね、気になりますね。
★雑誌の人気投票の結果なんかはどうですか?
☆雑誌の人気投票とかも気になりますね。特に最近だと結果をどこで見たらいいか分からないですけど。気にはなるけど気にするだけで、見たり聞いたりはしない。あぁでも、アクションではそんなにはやってないと思うんですけど、アンケートの結果は最初からそんなに良くないって言われてましたね(苦笑)。
★今回改めて読み直したら、おさるでグラッチェとタコ丸くんの4コマは特にすごく面白かったんですけどね。厳しい意見と好意的な意見とではどっちが燃えますか?
☆僕のところまで来ないだけかもしれないですけど、厳しい意見はほとんど聞かないです。一時期2ちゃんねるとか見てたりしてたんですけど、基本的に僕が探せる範囲の中では僕の悪口を見たことがないです。僕が検索できないようなところでボロクソに書かれてるかもしれないですけど、悪い意見を見たことがないので、実際見たときにどうなるかは分からないです。基本的に褒められると気分がよくなるので、悪い意見を見ると落ち込むんじゃないかと思うんですけど(苦笑)。
読者参加型の作品をつくってみたい
★最初の頃は15年以上もこの仕事を続けていられると思っていましたか?
☆いやー、全然。最初は描いたものが本になるってことすら予想していなかったです。それもあって最初の頃は原稿を捨てちゃっていたんですよ。返却されてきた原稿は邪魔だしもう使わないからゴミだと思って。それを1年ぐらい続けたときに、知り合いの人から「原稿捨てちゃダメだよー。単行本にするときどうするの?」って言われてそこで初めて単行本になるんだってことを意識して、そのときくらいからもうちょっと続けてみようみたいな気持ちになりました。でもまさかここまで続けられるとは思ってもなかったですね。
★最後にまた改めて去年と同じことを聞きますが、今の自分がこれからやりたいことはありますか?
☆マンガで読者のみんなと一緒にあそびたいんですね。だからその時々で楽しそうなことをその場で考える。ノリで。おもしろそうなことをパッと思いつけるようにしておきたいです。
★読者参加型の作品ですか。それはなかなか面白そうですね。僕もぜひ参加したいので期待して待ってます。それでは、こんなに長い時間もインタビューに答えて頂いて、本当にありがとうございました!!
☆おつかれさまでした。ごくろうさまでした。



