「あ・・・ああああのたたたたた隊長?」 「どあぁぁlksdjふぁfじゃえprfだ・・たた隊長っ!!」 「あー?どうした?」   仙太郎と清音が真っ赤になって、浮竹の目の前に居る。 浮竹、涎でもたらしたままかと、色男の発想としては台無しな事を考え口元に手をやる。   「たたたた隊長ちちちち違っ・・・・。」 「?」   涎じゃないということか? なら、時間だときびすを返す。   「たたたた隊長どどどこへ?」 「お前らなぁ、隊長全員召集と言ったのはお前らだろうが。」   浮竹は一番隊の館に向かっていった。   「どどどどどどうしよっ!!!」 「おおおおおお前が、たたたた隊長をお止しししししねぇからっ!!」 「こここここちらこそっ!!」     【死神といふもの】     浮竹が一番隊の館に着いたときには、既に他の隊長が揃っていた。 そして、全員の目線が自分に集まる。   「あー・・・・俺、遅刻ですか?」 「いいや、違うぜぇ。」   ニヤニヤと日番谷が、目を三日月形にしてニンマリ笑う。   「浮竹、こっちに来いや。」   更木が、いつもの強面とは違い、こちらもニタニタ笑って、おいでおいでをする。 浮竹はなんだか分からないが、とりあえず定位置に足を向ける。 自分が動くと全員の視線が付いてくるのが、すっごく嫌。 ついでに全員の顔つきがニヤニヤしているのがもっと嫌。   「何だ?」 「ふふふ、いつまでも奥手だと思ってた十三番隊長さんが、大胆ですこと。」   卯ノ花が、清楚な顔立ちを思いっきり裏切って、ぐふふふvvと笑う。   「やー、奥手な方が目覚めるとこんなもんなんですよ。」   いつも優しげに微笑んでいる藍染がしたり顔でニンマリ笑いながら、うんうんと頷く。   「そのような姿で参加するとは、隊長としての自覚が足りん。  きっちり事後報告をしてもらおうか。」   最初はいつも通りの能面のような表情だったのが、いつのまにか頬を染めて口元をだらしなく開いている朽木。   「ふふふふふ、くふふふふふ、相手・・・できれば男・・・いいや男で頼む。  ふんっ、萌えっvv。」   一人でぶつぶつとニマニマしながら、腐女子街道を突っ走る、砕蜂。   「なななな何言ってるんだっ!」   まったく状況がつかめない男が一人。 いつもとはまったく雰囲気が違う隊長連に激しく動揺。   「何ってなぁ春水。」 「やれやれ。」   くすくす笑いながらも、何も言わない春水。 そこに、気合一発。   「ぺいっ!」   全員じじぃを見る。 しかし、そこにはいつも見られる威厳漂うじじぃではなく、好々爺が居た。   「それで十四郎よ、相手は誰じゃ?」 「は?・・・・・相手?」 「恥ずかしがらずともよい。お主の首に付いておる印の主は誰じゃと問うているのじゃ。」 「首?印?」   さっぱり理解しているとは思えない浮竹に、手鏡が渡される。 手鏡をどうしたらいいんだ?と、未だ困惑顔の浮竹に更木が肘で腰をつんつんつつく。   「あ?」 「首を見ろ。」   ぐふふと相好を崩した更木に言われるまま手鏡で自分の首を見る浮竹。 硬直。 そして、威厳漂って?整列していた隊長達(一人除く)及びじじぃが浮竹に詰め寄る。   「せっかくの容姿なのに、浮いた話一つないお主にどれだけイライラしていた事か・・・・〜〜くぅ〜っ!!」   じじぃ泣き出す始末。   「相手はどなたなのかしら?」   にこやかに詰め寄る卯ノ花。 浮竹を囲む全員が次の言葉を待つ。   「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しゅ…しゅ…春水〜〜〜!!お前かぁぁぁぁぁぁっ!!何の嫌がらせだぁぁぁぁぁっ!!」   浮竹は考えた。気合入れて考えた。硬直しながらも考えた。 昨日の夜は宴会で、その間にそんな事は無かった。 その後、春水と一緒に酌み交わした。 いつもと違って元気の無い春水を、慰めようと引き寄せられるまま抱きしめられていた。その後の記憶がさっぱり、かけらも無い。 起きたら、春水は居らず、春水の着物がかけられていた。 どう考えても、自分が寝てから起きるまでの間につけられたとしか思えない。 結論、春水が暇だったから落ち込んだふりをして、自分で遊んだに違いない。   そして、浮竹が叫び、全員が京楽を振り返える。   「嫌がらせねぇ…あんたは昨日の事を覚えてないのかい?」   意味ありげな言葉に全員が浮き立ち、浮竹が驚愕しながらぶんぶんと首を振る。 浮竹を除く全員が、嬉しそうに楽しそうに京楽の言葉を待つ。 浮竹は、滝汗状態。 そして、印をつけた京楽は、嫌がらせと言われて少し落ち込む。あまりの鈍さに、本気の嫌がらせを決意。   「随分と気持ちよさそうに…。」   くすくすと春水が笑う。 寝ていたという言葉は心の中で紡ぐ。 そして、熱のこもったどよめきと、ざわめきが生まれ、全員が目をキラキラと輝かせる。 毎日虚と戦う単調な日々。こんな楽しい話題を逃してなるものかと、熱い熱意が産まれていたりする。   「そうかそうか、春水じゃったか。  わしの教え子が二人仲良くなるとはの…嬉しいのぉ。」   じじぃ滝涙。二人が男同士だという事は気にならないらしい。 その声に浮竹更なる硬直から復帰。   「っっ!!せ先生っ!きょきょ今日の議題はっ!」 「今話しておるじゃろう?  宿でお主を見かけた者が、わしに注進してきてのぉ。  それならばと、全員でお主の話を聞こうという事にしたのじゃ。」 「〜〜〜っっっつ!!先生ぃ〜〜!!」   この後逃げようとする浮竹を全員で押さえつけたり。 春水はノーコメントで、楽しそうに浮竹を見ているだけ。放置プレイ? じじぃは、滝涙を流しながら、うんうんとひたすら頷いていた。               まだまだ春水の思いが伝わるには時間がかかるというお話。     【End】  




 


    こういう内容なら、夜一さんを出したかったんだよぉ〜o(ーー;;くぅ〜。 でもさ、この隊長の面子っていつから?誰がいつから? 夜一さんの頃って子供だったと思われる輩もいるみたいだしぃ〜(;_;) 諦めましたぁ〜(T^T) 絶対夜一さんだったら、ばしばしエロい方向に行ってくれるのになぁ。しくしく。   ということで、じじぃいい人に成り下がりました。 死神全員馬鹿になりました。いや、腐った? うんうん、これが書きたい為に宴の後を書いたんだ。 辛かったよ。うんうん。でも満足。 楽しいねぇ〜死神vv(゚゚*)   いつになったら×が付けられるんでしょうかねぇ?f(^-^;)あはは。